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55 スカウト2
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ダレクを連れて次に訪れたのは、魔王城五階にある図書館。
五階スペースの半分以上を使用した大きな図書館であり、人界の書物から魔族のコアな書物や個人出版したものなど、非常に多くの種類の本が集められている。
中には魔導書の原典や、魔神が封印された呪いの本などの曰く付きの本も隠されているとかいないとか。
当たり前だが図書館の中は静まりかえっており、ページをめくる紙擦れの音やペンを走らせる音、司書さんが本を整理している音などが時折聞こえるだけ。
私語を話している人は誰もいない。
「すみません。カレンさんはどちらですか?」
貸し出しカウンターにいた小柄な魔族の女性に声をかけると、ちょっと待っててくれ、と言って奥に引っ込んでいった。
そして待つ事数分、髪の毛をお団子に結んだカレンが現れた。
「どうしたのー?」
「実は……かくかくしかじかで」
俺はダレクに話した内容と全く同じ事を伝えて用紙を取り出した。
「うん、いいよー」
「ありがとうございます!」
「しーーー!」
せっかく耳打ちで話していたのに、喜びのあまり大きな声を出してしまった。
そして案の定、他の利用者から静かなお叱りを受けてしまった。
「何だか面白そうだねー」
「たまにこういう刺激があるから退屈しないんだよなぁ」
図書館を出た俺は、ダレクとカレンの会話を背に聞きながら次の目的地へと向かう。
魔王城に潜む人間勢力最後の刺客! なんてな。
百年以上の時を生きる悠久の魔女、サリア。
歳の事はご法度らしい。
そういう事は気にしないタイプだと勝手に思っていただけに、その話を聞いた時は驚いた。
サリアは魔法研究に携わっているのだが、その研究施設は万一の時の事を考えて、魔王城からは少し離れた場所に建てられている。
以前は魔王城の中にあったのだが、度重なる爆発事故や魔法の暴走などで甚大な被害を起こした為に移動を余儀なくされたそうだ。
魔王城から研究施設までは約十キロの距離がある、なのでひとまず中庭にカイオワを召喚、それに乗り込んで出発した。
施設までの移動用軍馬があるにはあるのだけど、なにぶん俺が馬に乗れないので仕方なくカイオワで、という話になった。
ものの数分で辿り着いた俺達は、施設の受付に話を伝え、サリアを呼び出してもらうことになった。
魔王城ほどではないが、この施設もやたらと巨大な敷地面積を誇る。
端から端まで歩いたら十分はかかるのではないだろうか。
「ねぇねぇ! この葉っぱ偽物だよー! すごくなーい?」
「んな馬鹿な……うお! 本当だ! 葉っぱが硬い!」
「それ、本物よ? ただちょっと加工してるけどね」
ロビーに置いてあった大きな観葉植物を突いたり摘んだりしてはしゃぐ二人。
その背後からサリアが静かに現れた。
今日のサリアは黒ベースに赤のラインが入ったローブを着ていた。
そしてその上から白衣を羽織り、インテリっぽいメガネをかけていた。
「いらっしゃい。【チェルカトーレ】にようこそ」
「チェルカトーレ?」
「それがこの施設の名前よ。そして私が局長」
「「「局長!?」」」
サリアの口から飛び出た言葉に驚き、三人とも声を揃えてそっくりそのまま返してしまった。
「知らなかったかしら? 無理もないわね。チェルカトーレは魔王城とは離れているし」
人間なのに魔王城でのいち責任者とは恐れ入った。
さすがは悠久を生きる魔女、もはや人間というカテゴリーに分けることすらおこがましいのかもしれない。
「それで、何用かしら? 雁首揃えてお茶のお誘いってわけでもないでしょう?」
「実はですね、うまうまとらとらで……」
「ふぅん……」
三度同じ説明をすると、サリアは目を細めて愉快そうに口角を上げた。
「いいわよ。付き合ってあげる」
「ありがとうございます!」
サリアは二つ返事で了承してくれ、サラサラと用紙にサインを書いてくれた。
「新しい魔法を開発したから、それの実射テストもかねて……ふふふ……」
「な、何か恐ろしい事考えてませんか」
「考えてないわよ? ただちょっと新しい広域殲滅魔法を作ってみたから……」
「だっだめですよ! 戦争しにいくわけじゃないんですから!」
「あらそうなの? ちょっとくらい、良いわよね?」
「ダメですって……」
「えーじゃあ超長距離砲撃魔法は?」
「場合によりけり、とだけ……」
「あら……まぁいいわ」
あっぶねええ……この人見かけによらず過激な人だったんだな……。
目を離した隙に一発どかーんとやられないように気をつけないとだな……。
「で、あとは誰を連れてくんだ?」
「これだけです」
質問に答えると、ダレクは一度固まり、
「……あとは誰を連れてくんだ?」
「聞こえなかったふりをしないでくださいよ……」
また同じ質問を繰り返してきた。
そしてジト目になり--。
「本気で言ってんのか? さすがに四人で」
「突っ込みはしませんよ。考えがあるんです。それに人間の国に魔族は連れて行けませんから」
「考え、ねぇ」
「敵と戦わないでも、カイオワちゃんに乗ってさらっと助けちゃえばいいんじゃなーい?」
「どこにいるかも分からないんだから、そう簡単にはいかないと思うわよ?」
「あーそっかー。むう、それじゃあどうするの? 私の魔法で全員眠らせちゃう?」
「それも案の一つに組み込んでおきます」
これで手札は揃った。
あとはもう一度、クレアに交渉してオーケーをもぎ取るだけだ。
五階スペースの半分以上を使用した大きな図書館であり、人界の書物から魔族のコアな書物や個人出版したものなど、非常に多くの種類の本が集められている。
中には魔導書の原典や、魔神が封印された呪いの本などの曰く付きの本も隠されているとかいないとか。
当たり前だが図書館の中は静まりかえっており、ページをめくる紙擦れの音やペンを走らせる音、司書さんが本を整理している音などが時折聞こえるだけ。
私語を話している人は誰もいない。
「すみません。カレンさんはどちらですか?」
貸し出しカウンターにいた小柄な魔族の女性に声をかけると、ちょっと待っててくれ、と言って奥に引っ込んでいった。
そして待つ事数分、髪の毛をお団子に結んだカレンが現れた。
「どうしたのー?」
「実は……かくかくしかじかで」
俺はダレクに話した内容と全く同じ事を伝えて用紙を取り出した。
「うん、いいよー」
「ありがとうございます!」
「しーーー!」
せっかく耳打ちで話していたのに、喜びのあまり大きな声を出してしまった。
そして案の定、他の利用者から静かなお叱りを受けてしまった。
「何だか面白そうだねー」
「たまにこういう刺激があるから退屈しないんだよなぁ」
図書館を出た俺は、ダレクとカレンの会話を背に聞きながら次の目的地へと向かう。
魔王城に潜む人間勢力最後の刺客! なんてな。
百年以上の時を生きる悠久の魔女、サリア。
歳の事はご法度らしい。
そういう事は気にしないタイプだと勝手に思っていただけに、その話を聞いた時は驚いた。
サリアは魔法研究に携わっているのだが、その研究施設は万一の時の事を考えて、魔王城からは少し離れた場所に建てられている。
以前は魔王城の中にあったのだが、度重なる爆発事故や魔法の暴走などで甚大な被害を起こした為に移動を余儀なくされたそうだ。
魔王城から研究施設までは約十キロの距離がある、なのでひとまず中庭にカイオワを召喚、それに乗り込んで出発した。
施設までの移動用軍馬があるにはあるのだけど、なにぶん俺が馬に乗れないので仕方なくカイオワで、という話になった。
ものの数分で辿り着いた俺達は、施設の受付に話を伝え、サリアを呼び出してもらうことになった。
魔王城ほどではないが、この施設もやたらと巨大な敷地面積を誇る。
端から端まで歩いたら十分はかかるのではないだろうか。
「ねぇねぇ! この葉っぱ偽物だよー! すごくなーい?」
「んな馬鹿な……うお! 本当だ! 葉っぱが硬い!」
「それ、本物よ? ただちょっと加工してるけどね」
ロビーに置いてあった大きな観葉植物を突いたり摘んだりしてはしゃぐ二人。
その背後からサリアが静かに現れた。
今日のサリアは黒ベースに赤のラインが入ったローブを着ていた。
そしてその上から白衣を羽織り、インテリっぽいメガネをかけていた。
「いらっしゃい。【チェルカトーレ】にようこそ」
「チェルカトーレ?」
「それがこの施設の名前よ。そして私が局長」
「「「局長!?」」」
サリアの口から飛び出た言葉に驚き、三人とも声を揃えてそっくりそのまま返してしまった。
「知らなかったかしら? 無理もないわね。チェルカトーレは魔王城とは離れているし」
人間なのに魔王城でのいち責任者とは恐れ入った。
さすがは悠久を生きる魔女、もはや人間というカテゴリーに分けることすらおこがましいのかもしれない。
「それで、何用かしら? 雁首揃えてお茶のお誘いってわけでもないでしょう?」
「実はですね、うまうまとらとらで……」
「ふぅん……」
三度同じ説明をすると、サリアは目を細めて愉快そうに口角を上げた。
「いいわよ。付き合ってあげる」
「ありがとうございます!」
サリアは二つ返事で了承してくれ、サラサラと用紙にサインを書いてくれた。
「新しい魔法を開発したから、それの実射テストもかねて……ふふふ……」
「な、何か恐ろしい事考えてませんか」
「考えてないわよ? ただちょっと新しい広域殲滅魔法を作ってみたから……」
「だっだめですよ! 戦争しにいくわけじゃないんですから!」
「あらそうなの? ちょっとくらい、良いわよね?」
「ダメですって……」
「えーじゃあ超長距離砲撃魔法は?」
「場合によりけり、とだけ……」
「あら……まぁいいわ」
あっぶねええ……この人見かけによらず過激な人だったんだな……。
目を離した隙に一発どかーんとやられないように気をつけないとだな……。
「で、あとは誰を連れてくんだ?」
「これだけです」
質問に答えると、ダレクは一度固まり、
「……あとは誰を連れてくんだ?」
「聞こえなかったふりをしないでくださいよ……」
また同じ質問を繰り返してきた。
そしてジト目になり--。
「本気で言ってんのか? さすがに四人で」
「突っ込みはしませんよ。考えがあるんです。それに人間の国に魔族は連れて行けませんから」
「考え、ねぇ」
「敵と戦わないでも、カイオワちゃんに乗ってさらっと助けちゃえばいいんじゃなーい?」
「どこにいるかも分からないんだから、そう簡単にはいかないと思うわよ?」
「あーそっかー。むう、それじゃあどうするの? 私の魔法で全員眠らせちゃう?」
「それも案の一つに組み込んでおきます」
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