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41 晩餐会
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「まずは前菜から暴れ鬼鳥のレバームース、ロズマリーの香りでございます。こちらのバゲットに付けてお召し上がりください」
テーブルにコトリと置かれた白い皿。
その上には丸く仕立てられたレーバームースが置かれ、ムースの下には私特製のソースが敷かれている。
下処理をした暴れ鬼鳥のレバーに生クリームとニンニク、暴れ鬼鳥の卵を合わせてピューレ状に仕立て、その他の調味料で味を整えてから調理を始める。
ふんわりとした食感と滑らかな口当たり、そして香るハーブが口の中を優雅なものにしてくれる。
前菜に合わせるのは発泡性のワイン、ドライな口当たりでムースの味を邪魔しないニュートラルなものを選んである。
トクトクと注がれるワインは、シュワシュワと細かな泡を立てながらグラスに満たされていく。
「きょ、今日はありがとう」
「いえ! あのイヤリングはとても大切な物だったのほんと助かりました」
「大切な物?」
「はい。祖母の形見なんですよ」
「そうなんだ」
カチンと乾杯をあげ、互いに一口飲んでふうと息を吐いた二人はぎこちなく会話を始めた。
いや、ぎこちないのはクロードだけだな。
ミーニャの方はにこりと柔和な笑顔を浮かべている。
きっと人見知りなどしない、明るい女性なのだろう。
獣人特有のケモミミがぴこぴこと動き、とても愛らしい。
ミーニャは確か北方の部落の出身だったはずだ。
一人で出稼ぎに来ており、交友関係も広いと聞いている。
確か種族は紫金狼、だったか。
狼族は非常に種類の多い魔族だが根本的な所はあまり変わらない。
群れて狩りを行い、家族を大切にする非常に心優しい種族だ。
クロードは人界、テイル王国で独り身を通しており、仕事も酷なものだったと聞いている。
ミーニャの優しさがクロードの冷え切った心を温めてくれればよいのだがな。
クレア様が連れて来た時、私はクロードの顔をみて少々引いた。
目に生気はなく、くまどりのような濃いクマ。
げっそりとこけた頬に艶のない髪。
爪や肌はボロボロで、きちんと栄養もとらず睡眠もとれていないのだろうと思った。
そんな状態では心のバランスも著しく低下する。
鬱のような症状が出てもおかしくはないだろう。
誰にも相談できず、溜め込み、やらなければならない、これぐらい出来て当然だと、自分に言い聞かせると共に疑心暗鬼に陥って負のスパイラルに落ち込み、心は荒み冷え切っていく。
私は氷のアストレア、一介の調理師であり数多くの配下を持つ一介の将だ。
食事の大切さは何よりもわかっている。
食は体を作り、気持ちを落ち着かせ、幸福を運んでくれる、と私は配下達にも口を酸っぱくして語っている。
仕事や人間関係で追い詰められていたクロードは、満足に食事もしていなかったのだろう。
非常に悲しいことだ。
だから私はブレイブと相談し、彼をキッチンの、食堂の補助スタッフとして招く事にしたのだ。
キッチンに招き、食の大切さをわかってもらい、味見をさせ、美味しい物を口にした時の幸福感や充足感というものを教えてあげたかった。
美味そうな食事を前にした客の嬉しそうな顔を見せてやりたかった。
なによりキッチンにいればつまみ食いが出来るからな。
そして我らでクロードを肥えさせる事ができるだろう?
まぁ私の語りはこれくらいにしておこう。
クロードがそわそわしながらも、次に振る話題を探している。
しばらくは二人の会話に耳を傾けようじゃないか。
「その、ミーニャはどうして俺の事を知ってるんだ?」
「知りたいですか?」
「そりゃあね」
「クロードさんは、魔王城内では凄く有名なんですよ?」
「えぇ!? 本当かい!?」
「うふふ、そんなに驚かなくても。ご存知ないのですか?」
「知らなかった……」
「ワイバーンを駆って単身魔界に突撃してきた人間。クレア様にスカウトされ、四天王様やクレイモア司令からも一目置かれる人物像。様々な部署を兼任する敏腕な仕事ぶり。何事もそつなくこなすオールラウンダー。そしてなにより、イケメンです」
「いやいや……それは褒めすぎ……」
「事実ですよ? クロードさんはそれくらい凄い方なのです。謙遜してるのかも知れませんけど、私は配送という仕事柄様々な人と話をします。結構耳にするんですよ? クロードさんの話」
「そう、なのか」
「人族なのにどんな魔族を前にしても沈着冷静で物腰穏やかに接する。何の偏見も持たないっていうのは凄い事だと私は思うんですよ」
「偏見とか、そもそも魔族の事あんまり知らないから偏見持ちようがないって」
「そうかも知れませんが……ほら、人族って魔族を敵対視してるじゃないですか」
「そうだなぁ。この前ブルーリバー皇国の軍もそんな事言ってたな」
「そのお話も聞かせてください!」
「えぇ!? そんな面白くないよ?」
「いいんです。私が知りたいんです」
「そ、それなら……えっと最初は……」
前菜を平らげ、次の料理に舌鼓を打ちながらクロードはゆっくりと話を続ける。
ミーニャはそれをうんうん、と適度に相槌を入れながら話を聞く。
ブレイブは二人の邪魔をしないよう、空気と化して自分の仕事をこなしている。
地平線に輝く黄昏の明かりは徐々に沈んでいき、二人の静かな時間を盛り上げようとしていた。
テーブルにコトリと置かれた白い皿。
その上には丸く仕立てられたレーバームースが置かれ、ムースの下には私特製のソースが敷かれている。
下処理をした暴れ鬼鳥のレバーに生クリームとニンニク、暴れ鬼鳥の卵を合わせてピューレ状に仕立て、その他の調味料で味を整えてから調理を始める。
ふんわりとした食感と滑らかな口当たり、そして香るハーブが口の中を優雅なものにしてくれる。
前菜に合わせるのは発泡性のワイン、ドライな口当たりでムースの味を邪魔しないニュートラルなものを選んである。
トクトクと注がれるワインは、シュワシュワと細かな泡を立てながらグラスに満たされていく。
「きょ、今日はありがとう」
「いえ! あのイヤリングはとても大切な物だったのほんと助かりました」
「大切な物?」
「はい。祖母の形見なんですよ」
「そうなんだ」
カチンと乾杯をあげ、互いに一口飲んでふうと息を吐いた二人はぎこちなく会話を始めた。
いや、ぎこちないのはクロードだけだな。
ミーニャの方はにこりと柔和な笑顔を浮かべている。
きっと人見知りなどしない、明るい女性なのだろう。
獣人特有のケモミミがぴこぴこと動き、とても愛らしい。
ミーニャは確か北方の部落の出身だったはずだ。
一人で出稼ぎに来ており、交友関係も広いと聞いている。
確か種族は紫金狼、だったか。
狼族は非常に種類の多い魔族だが根本的な所はあまり変わらない。
群れて狩りを行い、家族を大切にする非常に心優しい種族だ。
クロードは人界、テイル王国で独り身を通しており、仕事も酷なものだったと聞いている。
ミーニャの優しさがクロードの冷え切った心を温めてくれればよいのだがな。
クレア様が連れて来た時、私はクロードの顔をみて少々引いた。
目に生気はなく、くまどりのような濃いクマ。
げっそりとこけた頬に艶のない髪。
爪や肌はボロボロで、きちんと栄養もとらず睡眠もとれていないのだろうと思った。
そんな状態では心のバランスも著しく低下する。
鬱のような症状が出てもおかしくはないだろう。
誰にも相談できず、溜め込み、やらなければならない、これぐらい出来て当然だと、自分に言い聞かせると共に疑心暗鬼に陥って負のスパイラルに落ち込み、心は荒み冷え切っていく。
私は氷のアストレア、一介の調理師であり数多くの配下を持つ一介の将だ。
食事の大切さは何よりもわかっている。
食は体を作り、気持ちを落ち着かせ、幸福を運んでくれる、と私は配下達にも口を酸っぱくして語っている。
仕事や人間関係で追い詰められていたクロードは、満足に食事もしていなかったのだろう。
非常に悲しいことだ。
だから私はブレイブと相談し、彼をキッチンの、食堂の補助スタッフとして招く事にしたのだ。
キッチンに招き、食の大切さをわかってもらい、味見をさせ、美味しい物を口にした時の幸福感や充足感というものを教えてあげたかった。
美味そうな食事を前にした客の嬉しそうな顔を見せてやりたかった。
なによりキッチンにいればつまみ食いが出来るからな。
そして我らでクロードを肥えさせる事ができるだろう?
まぁ私の語りはこれくらいにしておこう。
クロードがそわそわしながらも、次に振る話題を探している。
しばらくは二人の会話に耳を傾けようじゃないか。
「その、ミーニャはどうして俺の事を知ってるんだ?」
「知りたいですか?」
「そりゃあね」
「クロードさんは、魔王城内では凄く有名なんですよ?」
「えぇ!? 本当かい!?」
「うふふ、そんなに驚かなくても。ご存知ないのですか?」
「知らなかった……」
「ワイバーンを駆って単身魔界に突撃してきた人間。クレア様にスカウトされ、四天王様やクレイモア司令からも一目置かれる人物像。様々な部署を兼任する敏腕な仕事ぶり。何事もそつなくこなすオールラウンダー。そしてなにより、イケメンです」
「いやいや……それは褒めすぎ……」
「事実ですよ? クロードさんはそれくらい凄い方なのです。謙遜してるのかも知れませんけど、私は配送という仕事柄様々な人と話をします。結構耳にするんですよ? クロードさんの話」
「そう、なのか」
「人族なのにどんな魔族を前にしても沈着冷静で物腰穏やかに接する。何の偏見も持たないっていうのは凄い事だと私は思うんですよ」
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「そうかも知れませんが……ほら、人族って魔族を敵対視してるじゃないですか」
「そうだなぁ。この前ブルーリバー皇国の軍もそんな事言ってたな」
「そのお話も聞かせてください!」
「えぇ!? そんな面白くないよ?」
「いいんです。私が知りたいんです」
「そ、それなら……えっと最初は……」
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ブレイブは二人の邪魔をしないよう、空気と化して自分の仕事をこなしている。
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