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26 ダラスとアスター
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テイル王国からコザ率いるクロード捜索部隊が出発した頃、各国でも動きがあった。
テイル王国に程近いムーレリア王国では事態の大きさを把握し、復興支援として兵二万、食糧、日用品などの手配が行われる事が決定、すぐさま使者が送られた。
絶対的強者として君臨していたテイル王国に見えた致命的な綻び。
これを利用してテイル王国に恩を売り、再興したあかつきには優遇的措置を取ってもらう、そんな魂胆が根底にはあった。
事件の数日後から知らせを聞いたムーレリア王国を始めとした各国はすぐに使者を送ってガイアへの謁見を求めたが、門前払いされてしまっていた。
そしてその門戸が開かれたのは事件発生から数週間が経ってからの事だった。
連合の申し入れや、ムーレリア王国と同じように兵や食料の手配、住民の受入などを提案してくる国もあった。
テイル王国の都心部は軍部によるモンスター捕獲作戦の実行により荒れに荒れており、軍が行使した魔法の爆発や住居を壊してモンスターの進路を塞ぐ、などの対応措置などの影響でモンスターの被害よりも軍から受けた被害の方がはるかに多かった。
それによる死傷者なども増え、住居を失い、毎日繰り返される内戦のような有様に民衆は怯え、疲れ、不満が積もっていった。
国からの発表はモンスターの異常行動による事故とあるが、モンスターへの対処ばかりで民衆への対処は驚くほどに疎かだった。
そんな中で届く支援は心の拠り所となり、テイル王国に対する不満はさらに倍増していった。
最低限の物を持って亡命する人々が増え、民衆と軍との小競り合いも増える。
それにより不満はさらに憎悪と怒りを生み--。
国民と国との間に生まれた亀裂は修復不可能な所まで広がって行ってしまったのだった。
そして--とうとう事は大事に至り、武装蜂起した民衆達が暴動を起こし、各地で兵を襲い始めてしまう。
暴動を鎮圧するためにさらに兵が派遣される事になり、さらにさらに血が流れる。
「もうどうにもならないな」
暴徒鎮圧部隊として現地に派遣されたアスターがポツリと呟いた。
「アスター、お前はどうするつもりだ?」
「ダラス中将こそどうするおつもりですか」
「どうもこうもない。俺は上からの命令に従うだけだ」
軍部が再編され、捕獲されたモンスターの調教が終わるまでの間、ダラスは中将となり今は暴徒鎮圧部隊の指揮官となっていた。
「そうではありません。この先、中将は王国に骨を埋める気ですか?」
「軍を続ける気なのか、と言いたいのか」
「そうです」
「どうかな。俺は軍人としての生き方しか知らん」
「それは私も同じです」
「互いに人生設計を見誤ったかもしれんな」
「同感です」
暴徒は貴族の館を占拠し、貴族を人質として徹底抗戦の構えを見せている。
散発的に起きていたゲリラ的行為もまとまりを見せ始め、侮れない勢力になっていた。
ダラス率いる鎮圧部隊は革命軍の占拠している館の近くで陣を展開し、一触即発の状態だった。
そんな中でダラスは言う。
「だがなアスター。お前はまだ若い。どうにでもなる。例えば--」
「革命軍に寝返る、とかですか?」
「それもあるが……現実的なのは国外逃亡だろうな」
「それは敵前逃亡として処断されてしかるべきではないのですか」
ダラスの言葉に眉根を寄せてアスターが言った。
「お前は本当に頭が固いな。もっと柔らかければクロードももう少しお前を信用しただろうな」
「何をおっしゃるおつもりですか」
「いや、すまん。何でもない。だがそれも一つの考え方だという事だよ」
「そう、ですか」
「軍がまともに機能していればそうだろうよ。だが今は色々と壊れている。にっちもさっちも行かなくなった時にあぁ、あの時こうしていればよかった、なんてならん為にもな」
「心に留めておきます」
アスターはダラスの急な言葉に戸惑いながらも、その意見を飲み込んだ。
そんなアスターを見てダラスはふっ、と軽く鼻息を鳴らす。
「老躯の言う事は聞いとくもんだぜ?」
「まだそれほどのお歳ではないでしょう」
「くく、確かにな」
アスターとて現状を素直に受け入れているわけではない。
上層部に思う所はある。
だがそれを追求している余裕がアスターにはない。
アスターは優れた剣技の持ち主であり、どこの国に行っても重宝される人物ではあるだろう。
しかしアスターの中に他国に行く、という選択肢が綺麗さっぱり抜け落ちていたためにダラスの言葉は受け入れ難いものだった。
「お前もクロードを追っかけてくるか?」
「? どういう意味ですか?」
「そのまんまの意味だよ。コザらがクロードを探しに出たが……真面目に捜索するとも思えないしな」
「……先ほどと同じ意見かと存じますが」
「さっきのは自分で敵前逃亡だって言ったじゃないか。クロードを探しに行くなら逃亡じゃない、立派な任務だ。だがまぁ、探しに行って、どこかで死んでしまって行方不明になるかもしれないな」
「つまり、それは逃亡と同じではありませんか」
「逃亡じゃあないさ、行方不明になっちまうんだから」
「ものは言いよう、ということですか」
「さぁ。どうだかな」
ダラスは明らかにそう言いたいのだろう。
クロードを探しに行くと理由を付け、この国から逃げるか? と。
戦場での行方不明者は少なくない。
その中には逃亡した者だっているはずだ。
行方不明になった者が罰される事はない。
敵前逃亡が認められるのは上官の前で、仲間の前で逃げ出した時だけだ。
「クロードを、探す……」
「お前だって直属の上司やってたんだろう。思う所は多々あるんじゃあないか」
「それは、今の作戦を終えてから考えます」
「いい心がけだ。さて、そろそろ始まるか」
ダラスが館に目をやり、顔つきが厳しいものに変わった。
暴徒鎮圧と人質となった貴族の救出、その作戦が始まろうとしていた。
テイル王国に程近いムーレリア王国では事態の大きさを把握し、復興支援として兵二万、食糧、日用品などの手配が行われる事が決定、すぐさま使者が送られた。
絶対的強者として君臨していたテイル王国に見えた致命的な綻び。
これを利用してテイル王国に恩を売り、再興したあかつきには優遇的措置を取ってもらう、そんな魂胆が根底にはあった。
事件の数日後から知らせを聞いたムーレリア王国を始めとした各国はすぐに使者を送ってガイアへの謁見を求めたが、門前払いされてしまっていた。
そしてその門戸が開かれたのは事件発生から数週間が経ってからの事だった。
連合の申し入れや、ムーレリア王国と同じように兵や食料の手配、住民の受入などを提案してくる国もあった。
テイル王国の都心部は軍部によるモンスター捕獲作戦の実行により荒れに荒れており、軍が行使した魔法の爆発や住居を壊してモンスターの進路を塞ぐ、などの対応措置などの影響でモンスターの被害よりも軍から受けた被害の方がはるかに多かった。
それによる死傷者なども増え、住居を失い、毎日繰り返される内戦のような有様に民衆は怯え、疲れ、不満が積もっていった。
国からの発表はモンスターの異常行動による事故とあるが、モンスターへの対処ばかりで民衆への対処は驚くほどに疎かだった。
そんな中で届く支援は心の拠り所となり、テイル王国に対する不満はさらに倍増していった。
最低限の物を持って亡命する人々が増え、民衆と軍との小競り合いも増える。
それにより不満はさらに憎悪と怒りを生み--。
国民と国との間に生まれた亀裂は修復不可能な所まで広がって行ってしまったのだった。
そして--とうとう事は大事に至り、武装蜂起した民衆達が暴動を起こし、各地で兵を襲い始めてしまう。
暴動を鎮圧するためにさらに兵が派遣される事になり、さらにさらに血が流れる。
「もうどうにもならないな」
暴徒鎮圧部隊として現地に派遣されたアスターがポツリと呟いた。
「アスター、お前はどうするつもりだ?」
「ダラス中将こそどうするおつもりですか」
「どうもこうもない。俺は上からの命令に従うだけだ」
軍部が再編され、捕獲されたモンスターの調教が終わるまでの間、ダラスは中将となり今は暴徒鎮圧部隊の指揮官となっていた。
「そうではありません。この先、中将は王国に骨を埋める気ですか?」
「軍を続ける気なのか、と言いたいのか」
「そうです」
「どうかな。俺は軍人としての生き方しか知らん」
「それは私も同じです」
「互いに人生設計を見誤ったかもしれんな」
「同感です」
暴徒は貴族の館を占拠し、貴族を人質として徹底抗戦の構えを見せている。
散発的に起きていたゲリラ的行為もまとまりを見せ始め、侮れない勢力になっていた。
ダラス率いる鎮圧部隊は革命軍の占拠している館の近くで陣を展開し、一触即発の状態だった。
そんな中でダラスは言う。
「だがなアスター。お前はまだ若い。どうにでもなる。例えば--」
「革命軍に寝返る、とかですか?」
「それもあるが……現実的なのは国外逃亡だろうな」
「それは敵前逃亡として処断されてしかるべきではないのですか」
ダラスの言葉に眉根を寄せてアスターが言った。
「お前は本当に頭が固いな。もっと柔らかければクロードももう少しお前を信用しただろうな」
「何をおっしゃるおつもりですか」
「いや、すまん。何でもない。だがそれも一つの考え方だという事だよ」
「そう、ですか」
「軍がまともに機能していればそうだろうよ。だが今は色々と壊れている。にっちもさっちも行かなくなった時にあぁ、あの時こうしていればよかった、なんてならん為にもな」
「心に留めておきます」
アスターはダラスの急な言葉に戸惑いながらも、その意見を飲み込んだ。
そんなアスターを見てダラスはふっ、と軽く鼻息を鳴らす。
「老躯の言う事は聞いとくもんだぜ?」
「まだそれほどのお歳ではないでしょう」
「くく、確かにな」
アスターとて現状を素直に受け入れているわけではない。
上層部に思う所はある。
だがそれを追求している余裕がアスターにはない。
アスターは優れた剣技の持ち主であり、どこの国に行っても重宝される人物ではあるだろう。
しかしアスターの中に他国に行く、という選択肢が綺麗さっぱり抜け落ちていたためにダラスの言葉は受け入れ難いものだった。
「お前もクロードを追っかけてくるか?」
「? どういう意味ですか?」
「そのまんまの意味だよ。コザらがクロードを探しに出たが……真面目に捜索するとも思えないしな」
「……先ほどと同じ意見かと存じますが」
「さっきのは自分で敵前逃亡だって言ったじゃないか。クロードを探しに行くなら逃亡じゃない、立派な任務だ。だがまぁ、探しに行って、どこかで死んでしまって行方不明になるかもしれないな」
「つまり、それは逃亡と同じではありませんか」
「逃亡じゃあないさ、行方不明になっちまうんだから」
「ものは言いよう、ということですか」
「さぁ。どうだかな」
ダラスは明らかにそう言いたいのだろう。
クロードを探しに行くと理由を付け、この国から逃げるか? と。
戦場での行方不明者は少なくない。
その中には逃亡した者だっているはずだ。
行方不明になった者が罰される事はない。
敵前逃亡が認められるのは上官の前で、仲間の前で逃げ出した時だけだ。
「クロードを、探す……」
「お前だって直属の上司やってたんだろう。思う所は多々あるんじゃあないか」
「それは、今の作戦を終えてから考えます」
「いい心がけだ。さて、そろそろ始まるか」
ダラスが館に目をやり、顔つきが厳しいものに変わった。
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