隣国の王子に婚約破棄された夢見の聖女の強かな生涯

登龍乃月

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優しい気持ちになれた。

他人のミスを押し付けられ自分でもミスしてしまった。

重苦しい気分の帰り道、辛くなって自炊面倒でご飯食べて帰ろうと途中のカフェに入った。

先に出てきたのはミルクティー。

両手で包んでカップを傾けると、心がほかっとした。そして少しだけ目元を拭った。

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