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第三章 波乱
54.秘密兵器
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「……以上がこちらの要件だ」
「そうか。ご苦労だったな。あんた、転職考えた方がいいと思うぜ」
「……ご忠告痛み入るよ」
ホークはヘルメットを銃で少し上に傾け、壊れたタブレットを放り投げた。
タブレットは地面に落ちてガチャン、と鈍い音を立てた。
そしてそれを、どこからか現れた部下らしき隊員が回収してそそくさと闇に消えた。
「だが私としては――与えられた任務を遂行しなければならないのだよ。仕事なのでね」
「ほう? ではこの俺と戦うと?」
背中に嫌な汗がじわりと流れる。
口でそう言ったもの、俺としてはこのまま逃げたい気分だ。
身体能力には自信があるけれど、本職の人間にどこまで通じることか。
「いいや? 一般市民に向ける銃など持っていない。だが……」
「見てしまった俺をどうする」
「君だけではない。同時接続数という言葉が何を意味しているかくらい、私にも分かるのでね」
「そうか。それは助かる」
「それと、そこの彼も死んではいないよ。肩を撃ち抜いただけだ。しかしながらこの後彼らは我々が責任を持って対処する」
「対処って」
意味深な言葉だが、元々彼らはそのために来ているのだ。
こいつらを利用し、俺をおびき寄せた後、こいつらも俺も一網打尽にするつもりだった。
「残念ながら生配信中の今、それは話せないね。いやあしかし、君が生配信をしているとは予想外だったよ。もっとも君がここまで暴れる事も予想外だったけれどね」
「ふん……! 策士とは常に相手の斜め上を行くものだ」
「そうだねぇ――ん? ちょっと待ってくれ。はい、はい――了解しました」
ホークは片耳を押さえながら誰かと会話を始めた。
俺と同じようにインカムでも装備しているのだろう。
「我々は撤収する。奴らの処分も見送られた。おめでとう、君の勝ちだよジャッジメント君」
どんな会話が交わされたのかは分からないが、ホークはやれやれと肩を竦め、静かに闇の中へと消えていった。
「ふ、フフフ……ククク、ハーッハッハッハァ! 見たか貴様ら! 我が漆黒の完全勝利だ!」
思い切り高笑いを決めると、今更ながら膝が笑い始めた。
特殊部隊への恐怖ではない。
もしかしたら俺のダンジョン人生が終わりを告げ、目的も果たせないまま何もかもを取り上げられるところだったのだ。
これが怖くないはずがない。
俺はまだ子供、相手は国家権力。
どうあがいても勝てるわけがなかった。
しかしどうだ。
俺は勝った、俺はここにいる。
「俺は! ここにいるぞぉおおお!」
勝利の咆哮は夜の埠頭に響き渡り、そして闇の空と漆黒の海へと吸い込まれていった。
「ケイちゃん!」
勝鬨を上げている俺の横を、小さな影が駆けて行った。
地面に倒れ、流血しているケンちゃんの元に駆け寄ったのは翆ちゃんだ。
「どうしよう~血がこんなにいっぱい」
「ふん……! 助けたくも無いんだが、仕方あるまい。こちら側で死ねば、本当にそれまでなのだから。すまんがいったん配信を止める。すぐに再開するから待っていてくれ」
視聴者達にそう告げて、俺は一度配信を止めた。
これから行う事は決して世に広めてはならない。
しかし自分を拉致した奴らの親玉を心配するとは、翆ちゃんはやっぱり優しい子だ。
俺はそんな事を思いながら、ポケットからピンポン玉サイズのカプセルを取り出した。
そしてそれを地面に叩きつけると、カプセルが割れて濃い緑の煙が微かに漂った。
「今治してやる。とは言っても血を止める程度だがな」
倒れているケイちゃんの横にしゃがみ込み、胸ポケットに入れてあった小瓶を傷口に振りかけた。
すると傷口周りの血液が一気に凝固した。
「コーチ、それなに?」
「翆ちゃんもこの事は絶対に他言無用だ。いいな?」
「う、うん」
「これは隼人が長年かけて開発した、高濃度エーテルだ」
「えーてるって確かダンジョンとか大気中にある新しい粒子、だったよね?」
「そうだ。エーテル濃度が高ければ、ダンジョンでしか使えないアイテム、例えば身体強化タブレットや回復ポーションが使えるようになる。その理屈をこちら側で再現した」
「ふええ!? それって~世紀の大発明だと翆は思うんだけど~?」
翆ちゃんは面白いぐらいに驚き、手を口に当てて目を丸くしていた。
「あぁそうだ。だがこれはまだ試作品でな。ダンジョンのエーテル濃度にはまだまだ及ばない。今使ったのも最上級の治癒ポーションだが、血を止める程度の効力しかなかったろう?」
「えぇ!? 最上級ポーション!? そっかぁ、下級ポーションでも傷口は一応塞がるもんねぇ」
最上級治癒ポーションといえば、即死以外の怪我なら瞬時に回復してくれるアイテムだ。
腕が千切れても再生するし、失明しても視力が復活する。
そんなポーションを使ってもこの程度の効果しか出ない。
「万が一の為に持ってきたものだが、まさかこいつに使う羽目になるとはな」
「でもよかったよ~」
「だがまだ血を止めただけで、流れ出た血は戻らん。そこでこれだ」
さらに別のポケットから、青色の液体が入った小瓶を取り出す。
「おぉ。それはまさか~」
「そう。特級の体力回復ポーションだ。これを飲ませればとりあえずは大丈夫のはずだ」
「よかったぁ。これで安心して豚箱にぶち込めるね♪」
「あ、あぁそうだな。はは……」
笑顔で毒を吐く翆ちゃんには慣れたものだが、先ほどまでのケイちゃんに対する態度と吐く言葉が嚙み合っていない。
一体何があったのかが気になる所だけれど、遠くからサイレンの音が聞こえてきた。
ここいらで早く引き上げないと、警察に色々と突っ込まれて余計に面倒な事になってしまう。
警察が動いてくれたのなら、もうここに用は無い。
状況証拠などは隼人が色々と動き、警察に送り付ける手筈になっている。
未成年者略取罪か未成年者誘拐罪、傷害罪、銃刀法違反など多くの罪で逮捕は確実だろうな。
「行くぞ翆ちゃん」
「は~い」
サイレンの音が近付いてくるのを聞きながら、俺は翆ちゃんを抱っこして足早に埠頭を去ったのだった。
「そうか。ご苦労だったな。あんた、転職考えた方がいいと思うぜ」
「……ご忠告痛み入るよ」
ホークはヘルメットを銃で少し上に傾け、壊れたタブレットを放り投げた。
タブレットは地面に落ちてガチャン、と鈍い音を立てた。
そしてそれを、どこからか現れた部下らしき隊員が回収してそそくさと闇に消えた。
「だが私としては――与えられた任務を遂行しなければならないのだよ。仕事なのでね」
「ほう? ではこの俺と戦うと?」
背中に嫌な汗がじわりと流れる。
口でそう言ったもの、俺としてはこのまま逃げたい気分だ。
身体能力には自信があるけれど、本職の人間にどこまで通じることか。
「いいや? 一般市民に向ける銃など持っていない。だが……」
「見てしまった俺をどうする」
「君だけではない。同時接続数という言葉が何を意味しているかくらい、私にも分かるのでね」
「そうか。それは助かる」
「それと、そこの彼も死んではいないよ。肩を撃ち抜いただけだ。しかしながらこの後彼らは我々が責任を持って対処する」
「対処って」
意味深な言葉だが、元々彼らはそのために来ているのだ。
こいつらを利用し、俺をおびき寄せた後、こいつらも俺も一網打尽にするつもりだった。
「残念ながら生配信中の今、それは話せないね。いやあしかし、君が生配信をしているとは予想外だったよ。もっとも君がここまで暴れる事も予想外だったけれどね」
「ふん……! 策士とは常に相手の斜め上を行くものだ」
「そうだねぇ――ん? ちょっと待ってくれ。はい、はい――了解しました」
ホークは片耳を押さえながら誰かと会話を始めた。
俺と同じようにインカムでも装備しているのだろう。
「我々は撤収する。奴らの処分も見送られた。おめでとう、君の勝ちだよジャッジメント君」
どんな会話が交わされたのかは分からないが、ホークはやれやれと肩を竦め、静かに闇の中へと消えていった。
「ふ、フフフ……ククク、ハーッハッハッハァ! 見たか貴様ら! 我が漆黒の完全勝利だ!」
思い切り高笑いを決めると、今更ながら膝が笑い始めた。
特殊部隊への恐怖ではない。
もしかしたら俺のダンジョン人生が終わりを告げ、目的も果たせないまま何もかもを取り上げられるところだったのだ。
これが怖くないはずがない。
俺はまだ子供、相手は国家権力。
どうあがいても勝てるわけがなかった。
しかしどうだ。
俺は勝った、俺はここにいる。
「俺は! ここにいるぞぉおおお!」
勝利の咆哮は夜の埠頭に響き渡り、そして闇の空と漆黒の海へと吸い込まれていった。
「ケイちゃん!」
勝鬨を上げている俺の横を、小さな影が駆けて行った。
地面に倒れ、流血しているケンちゃんの元に駆け寄ったのは翆ちゃんだ。
「どうしよう~血がこんなにいっぱい」
「ふん……! 助けたくも無いんだが、仕方あるまい。こちら側で死ねば、本当にそれまでなのだから。すまんがいったん配信を止める。すぐに再開するから待っていてくれ」
視聴者達にそう告げて、俺は一度配信を止めた。
これから行う事は決して世に広めてはならない。
しかし自分を拉致した奴らの親玉を心配するとは、翆ちゃんはやっぱり優しい子だ。
俺はそんな事を思いながら、ポケットからピンポン玉サイズのカプセルを取り出した。
そしてそれを地面に叩きつけると、カプセルが割れて濃い緑の煙が微かに漂った。
「今治してやる。とは言っても血を止める程度だがな」
倒れているケイちゃんの横にしゃがみ込み、胸ポケットに入れてあった小瓶を傷口に振りかけた。
すると傷口周りの血液が一気に凝固した。
「コーチ、それなに?」
「翆ちゃんもこの事は絶対に他言無用だ。いいな?」
「う、うん」
「これは隼人が長年かけて開発した、高濃度エーテルだ」
「えーてるって確かダンジョンとか大気中にある新しい粒子、だったよね?」
「そうだ。エーテル濃度が高ければ、ダンジョンでしか使えないアイテム、例えば身体強化タブレットや回復ポーションが使えるようになる。その理屈をこちら側で再現した」
「ふええ!? それって~世紀の大発明だと翆は思うんだけど~?」
翆ちゃんは面白いぐらいに驚き、手を口に当てて目を丸くしていた。
「あぁそうだ。だがこれはまだ試作品でな。ダンジョンのエーテル濃度にはまだまだ及ばない。今使ったのも最上級の治癒ポーションだが、血を止める程度の効力しかなかったろう?」
「えぇ!? 最上級ポーション!? そっかぁ、下級ポーションでも傷口は一応塞がるもんねぇ」
最上級治癒ポーションといえば、即死以外の怪我なら瞬時に回復してくれるアイテムだ。
腕が千切れても再生するし、失明しても視力が復活する。
そんなポーションを使ってもこの程度の効果しか出ない。
「万が一の為に持ってきたものだが、まさかこいつに使う羽目になるとはな」
「でもよかったよ~」
「だがまだ血を止めただけで、流れ出た血は戻らん。そこでこれだ」
さらに別のポケットから、青色の液体が入った小瓶を取り出す。
「おぉ。それはまさか~」
「そう。特級の体力回復ポーションだ。これを飲ませればとりあえずは大丈夫のはずだ」
「よかったぁ。これで安心して豚箱にぶち込めるね♪」
「あ、あぁそうだな。はは……」
笑顔で毒を吐く翆ちゃんには慣れたものだが、先ほどまでのケイちゃんに対する態度と吐く言葉が嚙み合っていない。
一体何があったのかが気になる所だけれど、遠くからサイレンの音が聞こえてきた。
ここいらで早く引き上げないと、警察に色々と突っ込まれて余計に面倒な事になってしまう。
警察が動いてくれたのなら、もうここに用は無い。
状況証拠などは隼人が色々と動き、警察に送り付ける手筈になっている。
未成年者略取罪か未成年者誘拐罪、傷害罪、銃刀法違反など多くの罪で逮捕は確実だろうな。
「行くぞ翆ちゃん」
「は~い」
サイレンの音が近付いてくるのを聞きながら、俺は翆ちゃんを抱っこして足早に埠頭を去ったのだった。
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