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第四章 世界中が敵
第234話 龍との戦い
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「では、フェニックスの場所を教えよう。」
「お願いします!」
「フェニックスはな、住む場所が決まっていない。」
「え?!」
「ボスモンスターの中でも珍しい性格で、面倒を嫌うんだ。
だから、そこらじゅうに『伝言鳩』って部下モンスターを配置してて、近づいてきたら移動してしまう。」
「で、でも、昔討伐されたことがあったって聞きました。
その人たちはどうやって倒したんでしょうか?」
「お、知ってるのか。
その時は【隠密】【気配察知】【脱兎】を持った冒険者がいたらしくてな。
伝言鳩の後をつけて居場所を突き止めたらしい。
もっともその冒険者は、その戦いで命を落としたらしいがな…。」
「【脱兎】がないとついていけないスピードなんですね。
【気配察知】があってドラゴンに乗っていけば、追跡できますか?」
「伝言鳩は追跡されていることを知ると、伝言をやめてしまう。
ドラゴンでは無理だろうな。」
「ではどうやってフェニックスのところへ行けばいいんですか?」
「儂らの役割はなんだと思う?」
「役割ですか?
今まで見たのは、モンスターを率いて国に攻め入ったり、ボスモンスターを守ったり、ですね。」
「そう。
ボスモンスターを守る役割があるのだ。
だから、儂らはボスモンスターの位置がわかるのだ。」
「そうなんですか!?」
「ああ。
儂らの主、魔王様を守るために、魔族はその居場所がわかるようになっている。
そして魔王様もボスモンスター。
それを利用してボスモンスターの位置を把握し守れるようになっているのだ。」
再会したウルバーノの案内により、ロックたちはフェニックスのいる場所へ歩みを進めることができた。
一方、ノハール島のバハムート討伐チームは…。
バハムートと魔族、そして何匹ものドラゴンと戦っていた。
途中で魔族が戦いを仕掛けてきたせいで、必要以上に多くのドラゴンと戦うハメになった。
戦いは熾烈を極めていた。
ユニークスキルに限界を超えたステータス値を持ったファルクたちではあったが、バハムートをはじめ、奥地にいるドラゴンの上位種はどの個体も強敵だ。
対してバハムート討伐チームは、直接戦えるメンバーはファルクとデイジーの2人。
2人で10匹のドラゴンと、3体のA級魔族と戦っていた。
他のボスモンスターに比べて魔族の配置が少ないのは、ドラゴンの強力さゆえだろうか。
数の上では圧倒的に不利なファルクたちであったが、決して押されているわけではなかった。
【大魔術士】を得たミラのバフやシールドの影響は大きく、ファルクとデイジーの強さを今まで以上に引き上げた。
また、ファルクやデイジーの攻撃により体の一部が切り離されたドラゴンを[呪い]の状態異常で動けなくしていった。
ドラゴンの体は頑強で、行動を操れるほどの媒体になる肉体の一部はまだ手に入れることができなかったが、動きを止められるだけでも大きい。
また、ティナが新しく得た【神の恩寵】によるMP回復の役割も大きかった。
ミラの【大魔術士】やファルクの【全能の権化】はMPを大量に消費するが、常にMPが回復するおかげで出し惜しみをしなくて済んでいる。
そして[シールド]が壊れても【光輝の壁】でダメージを半減し、負ったダメージも【上級回復魔法】ですぐに回復。
ドラゴンや魔族もティナとミラを厄介な存在だと理解して攻撃するが、ミラの【守護神の加護】に阻まれていた。
ティナとミラのバックアップを受け、【全能の権化】【剣神】というユニークスキルを持ったファルクとデイジーが奮闘していた。
ドラゴンは基本的に群れて戦わないため、バハムートに辿り着くまでに付いてきたドラゴンは連携が取れていない。
アースドラゴンやソードドラゴン、黒龍などS級の中でも強い部類に入るドラゴンたちだ。
魔族の策略で増えたドラゴンだが、バハムート側にとっても阻害となっているようだ。
そもそも、今までと違ってボスモンスターと魔族の連携や意思疎通も取れていなかった。
魔王の命令で配置されている魔族だが、ドラゴンの頂点であるバハムートは邪魔だと言わんばかりに無視していた。
途中で魔族が攻撃を仕掛けてきたのは、魔族たちが勝手に判断して行ったことだったのだ。
基本的に群れないドラゴンだが、例外がある。
ボスモンスターであるバハムートの側には常に『四死龍』と呼ばれる4匹のドラゴンがいる。
物理攻撃・攻撃魔法・特殊魔法・回復魔法をそれぞれ使うが、4匹ともステータスが満遍なく高い。
魔法を使うドラゴンも後衛ではなく、ガンガン直接攻撃を仕掛けてくる。
魔法はあくまで補助的な役割であり、強靭な肉体が彼らの一番の武器なのだ。
そして、この四死龍は連携した動きをしてくる。
ただ、積極的に戦いに参加しているようではなかった。
バハムートに至っては、まだ動きを見せないでいた。
バハムートと四死龍以外のドラゴンは強力ではあるが、今のファルクとデイジーの[武技]がまともに当たれば、一撃で倒せる相手。
しかし、A級魔族のサポートがそれを邪魔していた。
ミラの[呪い]で動きを止めたドラゴンから倒していくような状況であった。
「ふうっ。
つまらんな…。」
そこで、バハムートが口を開いた。
バハムートが四死龍たちに合図を出すと、4匹の龍が動き出した。
「なっ!?」
「ぐあっ……!」
四死龍によってあっという間に状況が変わった。
魔族の3人が、殺されたのだ。
「お願いします!」
「フェニックスはな、住む場所が決まっていない。」
「え?!」
「ボスモンスターの中でも珍しい性格で、面倒を嫌うんだ。
だから、そこらじゅうに『伝言鳩』って部下モンスターを配置してて、近づいてきたら移動してしまう。」
「で、でも、昔討伐されたことがあったって聞きました。
その人たちはどうやって倒したんでしょうか?」
「お、知ってるのか。
その時は【隠密】【気配察知】【脱兎】を持った冒険者がいたらしくてな。
伝言鳩の後をつけて居場所を突き止めたらしい。
もっともその冒険者は、その戦いで命を落としたらしいがな…。」
「【脱兎】がないとついていけないスピードなんですね。
【気配察知】があってドラゴンに乗っていけば、追跡できますか?」
「伝言鳩は追跡されていることを知ると、伝言をやめてしまう。
ドラゴンでは無理だろうな。」
「ではどうやってフェニックスのところへ行けばいいんですか?」
「儂らの役割はなんだと思う?」
「役割ですか?
今まで見たのは、モンスターを率いて国に攻め入ったり、ボスモンスターを守ったり、ですね。」
「そう。
ボスモンスターを守る役割があるのだ。
だから、儂らはボスモンスターの位置がわかるのだ。」
「そうなんですか!?」
「ああ。
儂らの主、魔王様を守るために、魔族はその居場所がわかるようになっている。
そして魔王様もボスモンスター。
それを利用してボスモンスターの位置を把握し守れるようになっているのだ。」
再会したウルバーノの案内により、ロックたちはフェニックスのいる場所へ歩みを進めることができた。
一方、ノハール島のバハムート討伐チームは…。
バハムートと魔族、そして何匹ものドラゴンと戦っていた。
途中で魔族が戦いを仕掛けてきたせいで、必要以上に多くのドラゴンと戦うハメになった。
戦いは熾烈を極めていた。
ユニークスキルに限界を超えたステータス値を持ったファルクたちではあったが、バハムートをはじめ、奥地にいるドラゴンの上位種はどの個体も強敵だ。
対してバハムート討伐チームは、直接戦えるメンバーはファルクとデイジーの2人。
2人で10匹のドラゴンと、3体のA級魔族と戦っていた。
他のボスモンスターに比べて魔族の配置が少ないのは、ドラゴンの強力さゆえだろうか。
数の上では圧倒的に不利なファルクたちであったが、決して押されているわけではなかった。
【大魔術士】を得たミラのバフやシールドの影響は大きく、ファルクとデイジーの強さを今まで以上に引き上げた。
また、ファルクやデイジーの攻撃により体の一部が切り離されたドラゴンを[呪い]の状態異常で動けなくしていった。
ドラゴンの体は頑強で、行動を操れるほどの媒体になる肉体の一部はまだ手に入れることができなかったが、動きを止められるだけでも大きい。
また、ティナが新しく得た【神の恩寵】によるMP回復の役割も大きかった。
ミラの【大魔術士】やファルクの【全能の権化】はMPを大量に消費するが、常にMPが回復するおかげで出し惜しみをしなくて済んでいる。
そして[シールド]が壊れても【光輝の壁】でダメージを半減し、負ったダメージも【上級回復魔法】ですぐに回復。
ドラゴンや魔族もティナとミラを厄介な存在だと理解して攻撃するが、ミラの【守護神の加護】に阻まれていた。
ティナとミラのバックアップを受け、【全能の権化】【剣神】というユニークスキルを持ったファルクとデイジーが奮闘していた。
ドラゴンは基本的に群れて戦わないため、バハムートに辿り着くまでに付いてきたドラゴンは連携が取れていない。
アースドラゴンやソードドラゴン、黒龍などS級の中でも強い部類に入るドラゴンたちだ。
魔族の策略で増えたドラゴンだが、バハムート側にとっても阻害となっているようだ。
そもそも、今までと違ってボスモンスターと魔族の連携や意思疎通も取れていなかった。
魔王の命令で配置されている魔族だが、ドラゴンの頂点であるバハムートは邪魔だと言わんばかりに無視していた。
途中で魔族が攻撃を仕掛けてきたのは、魔族たちが勝手に判断して行ったことだったのだ。
基本的に群れないドラゴンだが、例外がある。
ボスモンスターであるバハムートの側には常に『四死龍』と呼ばれる4匹のドラゴンがいる。
物理攻撃・攻撃魔法・特殊魔法・回復魔法をそれぞれ使うが、4匹ともステータスが満遍なく高い。
魔法を使うドラゴンも後衛ではなく、ガンガン直接攻撃を仕掛けてくる。
魔法はあくまで補助的な役割であり、強靭な肉体が彼らの一番の武器なのだ。
そして、この四死龍は連携した動きをしてくる。
ただ、積極的に戦いに参加しているようではなかった。
バハムートに至っては、まだ動きを見せないでいた。
バハムートと四死龍以外のドラゴンは強力ではあるが、今のファルクとデイジーの[武技]がまともに当たれば、一撃で倒せる相手。
しかし、A級魔族のサポートがそれを邪魔していた。
ミラの[呪い]で動きを止めたドラゴンから倒していくような状況であった。
「ふうっ。
つまらんな…。」
そこで、バハムートが口を開いた。
バハムートが四死龍たちに合図を出すと、4匹の龍が動き出した。
「なっ!?」
「ぐあっ……!」
四死龍によってあっという間に状況が変わった。
魔族の3人が、殺されたのだ。
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