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第四章 世界中が敵
第183話 最強のA級モンスター
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「★3つや4つのスキルが…こんな簡単に…。」
ハンナ以外の3人は既にかなりの戦力強化を果たすことができていた。
ロックの強さが飛び抜けているので、簡単に感じる訳ではあるのだが。
「そろそろS級モンスターのエリアが近いね…。」
A級モンスターを倒しながら奥地に進んでいたのだが、もうS級モンスターが出現してもおかしくない場所のようだ。
「じゃあ、この辺りでスキルの試し打ちをしましょうか?
新しいスキルに慣れる時間が必要でしょうから。」
「そうだね。
いきなりS級モンスターと戦うのは危険だ。
できればレベルも上げたいけどね…。」
「すみません、皆さんが十分にレベルを上げるだけの時間はちょっと取れないと思います…。」
A級の3人でもレベルを1つ上げるのにA級モンスターを数十体を倒す必要がある。
スキルが強力になったとはいえ、さすがに厳しい。
「そうだよな。
わかっている。
これだけスキルを強化してもらえただけで…、どうお礼をしたら良いのか…。」
「僕たちのことを少しでも信じてもらえたらそれでいいですよ。」
そんな言葉にハンナが苦笑いしていると…
「モンスターが1体近づいてきてるよ!」
会話を遮るようにモンスターが近づいてきた。
「今までの中では1番強い気配!」
「ハンナさん、もしや、ベヒーモスでは!?」
「そうかもしれないね…!
ロック、ベヒーモスだけはやばいよ!」
ハンナたちがかなり焦っている。
「キングベヒーモスではなくて、ベヒーモスですよね?」
「そうだ!
下手したらS級モンスターよりヤバいやつなんだ!
たぶん…、ロック、あんたよりも強い!」
「何!?
なんでそんなモンスターがA級なんだ!?」
ファルクも知らないモンスターのようだ。
「あいつは【バーサーカー】のスキルがあるからね!
他のモンスターと一緒に遭遇することはないが、見つかったら逃げることも難しい。
今のうちに離れた方がいいよ!」
「どうする?
ロック。」
「A級モンスターで僕よりステータスが高いってことは、【バーサーカー】以外の何らかのスキルで強くなってるんだと思う。
それなら、スキルを奪えば一気に弱体化するし、ハンナさんたちが使えるスキルかもしれない。
ミラ、念の為バフとシールドをお願いしてもいいかな?
ティナ、離れた位置から援護を頼める?」
「うん!
危なそうなら【光輝の壁】も使うからね。」
「わかったわ。
気をつけてね。」
「い、行くのかよ。」
「行ってきます!」
ロック・ミラ・ティナの3人でベヒーモスと思われるモンスターがいる方へ移動を始めた。
少し進むとその巨体をすぐに見つけることができた。
「あいつね。」
ミラがバフとシールドをロックにかける。
「2人はここに隠れててね。
危なくなったら逃げて。」
ロックは護衛のために分裂体3体を配置し、ベヒーモスに接近。
ベヒーモスを取り囲むように分裂体7体を生み出した。
取り囲まれたベヒーモスの目が赤く光った、と思ったらすごい勢いで分裂体を襲い始めた。
その動きはロックの分裂体と同等、噛み付く時はバフをかけたロック本体に迫る素早さだった。
「これは確かに、驚異的な強さだ…。」
A級冒険者どころか、S級冒険者も勝てるか怪しい。
まともに噛みつかれたらティナやミラだけでなく、ファルクすら一撃でやられる可能性もある。
しかし、【バーサーカー】を使ってるため、その戦い方は一言で言うと、雑。
ターゲットも絞れず、ただ近くにいる標的に向かっていくだけ。
ロックにとっては問題のない相手であった。
「【スキルスナッチ】!」
ベヒーモスのスキルは3つだった。
++++++++++++
【噛み砕く ★★】
【全能力50%UP ★★★★】
【バーサーカー ★★】
++++++++++++
ロックはまず【バーサーカー】を奪った。
これにだけでロックの分裂体のステータスを大きく下回った。
次に、【全能力50%UP】。
これでもうベヒーモスの脅威はなくなり、あっさりと倒すことができた。
「無事倒せました。」
ハンナたちのところへ戻ったロックたちはベヒーモスを倒せたことを報告した。
「…もう驚き疲れたよ…。」
「そ、それで、ベヒーモスから何かスキルは奪えたのか?」
キニアが前のめりになって聞いてくる。
「はい。
【全能力50%UP】を奪えました!」
「おお!
それはすげえな!
ハンナ姐、あたいがもらってもいいか!?」
「キニア!
ちょっと強引すぎるんじゃない?」
「そうだよ!
ハンナさんはまだ1つもスキルもらってないんだよ?」
キニアの自分勝手さに、スーとランが苦言を呈す。
「まぁまぁ。
私なら構わないよ。
どうせ今からS級モンスターとも戦うんだからね。」
「さすがハンナ姐、話がわかる~!」
結局、【全能力50%UP】もキニアがもらうことになった。
その後、新しいスキルに慣れるため何体かのA級モンスターと戦ったが、入れ替えたスキルは系統が似たようなものだったため、すぐに慣れることができたようだった。
新しいスキルになった事による戦力アップは思っていた以上だったようで、軽い興奮状態になっていた。
「では、奥に進みましょう!」
ハンナ以外の3人は既にかなりの戦力強化を果たすことができていた。
ロックの強さが飛び抜けているので、簡単に感じる訳ではあるのだが。
「そろそろS級モンスターのエリアが近いね…。」
A級モンスターを倒しながら奥地に進んでいたのだが、もうS級モンスターが出現してもおかしくない場所のようだ。
「じゃあ、この辺りでスキルの試し打ちをしましょうか?
新しいスキルに慣れる時間が必要でしょうから。」
「そうだね。
いきなりS級モンスターと戦うのは危険だ。
できればレベルも上げたいけどね…。」
「すみません、皆さんが十分にレベルを上げるだけの時間はちょっと取れないと思います…。」
A級の3人でもレベルを1つ上げるのにA級モンスターを数十体を倒す必要がある。
スキルが強力になったとはいえ、さすがに厳しい。
「そうだよな。
わかっている。
これだけスキルを強化してもらえただけで…、どうお礼をしたら良いのか…。」
「僕たちのことを少しでも信じてもらえたらそれでいいですよ。」
そんな言葉にハンナが苦笑いしていると…
「モンスターが1体近づいてきてるよ!」
会話を遮るようにモンスターが近づいてきた。
「今までの中では1番強い気配!」
「ハンナさん、もしや、ベヒーモスでは!?」
「そうかもしれないね…!
ロック、ベヒーモスだけはやばいよ!」
ハンナたちがかなり焦っている。
「キングベヒーモスではなくて、ベヒーモスですよね?」
「そうだ!
下手したらS級モンスターよりヤバいやつなんだ!
たぶん…、ロック、あんたよりも強い!」
「何!?
なんでそんなモンスターがA級なんだ!?」
ファルクも知らないモンスターのようだ。
「あいつは【バーサーカー】のスキルがあるからね!
他のモンスターと一緒に遭遇することはないが、見つかったら逃げることも難しい。
今のうちに離れた方がいいよ!」
「どうする?
ロック。」
「A級モンスターで僕よりステータスが高いってことは、【バーサーカー】以外の何らかのスキルで強くなってるんだと思う。
それなら、スキルを奪えば一気に弱体化するし、ハンナさんたちが使えるスキルかもしれない。
ミラ、念の為バフとシールドをお願いしてもいいかな?
ティナ、離れた位置から援護を頼める?」
「うん!
危なそうなら【光輝の壁】も使うからね。」
「わかったわ。
気をつけてね。」
「い、行くのかよ。」
「行ってきます!」
ロック・ミラ・ティナの3人でベヒーモスと思われるモンスターがいる方へ移動を始めた。
少し進むとその巨体をすぐに見つけることができた。
「あいつね。」
ミラがバフとシールドをロックにかける。
「2人はここに隠れててね。
危なくなったら逃げて。」
ロックは護衛のために分裂体3体を配置し、ベヒーモスに接近。
ベヒーモスを取り囲むように分裂体7体を生み出した。
取り囲まれたベヒーモスの目が赤く光った、と思ったらすごい勢いで分裂体を襲い始めた。
その動きはロックの分裂体と同等、噛み付く時はバフをかけたロック本体に迫る素早さだった。
「これは確かに、驚異的な強さだ…。」
A級冒険者どころか、S級冒険者も勝てるか怪しい。
まともに噛みつかれたらティナやミラだけでなく、ファルクすら一撃でやられる可能性もある。
しかし、【バーサーカー】を使ってるため、その戦い方は一言で言うと、雑。
ターゲットも絞れず、ただ近くにいる標的に向かっていくだけ。
ロックにとっては問題のない相手であった。
「【スキルスナッチ】!」
ベヒーモスのスキルは3つだった。
++++++++++++
【噛み砕く ★★】
【全能力50%UP ★★★★】
【バーサーカー ★★】
++++++++++++
ロックはまず【バーサーカー】を奪った。
これにだけでロックの分裂体のステータスを大きく下回った。
次に、【全能力50%UP】。
これでもうベヒーモスの脅威はなくなり、あっさりと倒すことができた。
「無事倒せました。」
ハンナたちのところへ戻ったロックたちはベヒーモスを倒せたことを報告した。
「…もう驚き疲れたよ…。」
「そ、それで、ベヒーモスから何かスキルは奪えたのか?」
キニアが前のめりになって聞いてくる。
「はい。
【全能力50%UP】を奪えました!」
「おお!
それはすげえな!
ハンナ姐、あたいがもらってもいいか!?」
「キニア!
ちょっと強引すぎるんじゃない?」
「そうだよ!
ハンナさんはまだ1つもスキルもらってないんだよ?」
キニアの自分勝手さに、スーとランが苦言を呈す。
「まぁまぁ。
私なら構わないよ。
どうせ今からS級モンスターとも戦うんだからね。」
「さすがハンナ姐、話がわかる~!」
結局、【全能力50%UP】もキニアがもらうことになった。
その後、新しいスキルに慣れるため何体かのA級モンスターと戦ったが、入れ替えたスキルは系統が似たようなものだったため、すぐに慣れることができたようだった。
新しいスキルになった事による戦力アップは思っていた以上だったようで、軽い興奮状態になっていた。
「では、奥に進みましょう!」
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