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第三章 魔王の真実
第82話 スキル集め⑤
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バキバキッ!!
ロックは辺りにあった木を手当たり次第に切り倒し始めた。
「ミラーーー!!」
同時にミラへ大声で呼びかけた。
2人の場所はそんなに離れてないはず。
モンスターを誘き寄せるかもしれないが、そんなのは後回しだ。
「…………!」
遠くから声が聞こえる。
「…っく…!」
ミラだ!
声の方に急ぐロック。
前方にティナを休ませていた場所が見えてきた。
「ミラ!
ティナは!?」
「もうあと少ししかHPが残ってない!!」
「わかった!
[ミドルヒール]!
[ミドルキュア]!」
HP回復と状態異常回復の魔法を唱えるロック。
ティナの体が淡く光り、青ざめていた顔色に血色が戻る。
荒かった呼吸も落ち着いたようだ。
ステータスを見て、毒が消えていることを確認するロックとミラ。
「よかった…。」
「よかったね…。
…ってロックもボロボロじゃない!!
自分も回復して!!!」
「あ、そうだった。
[ミドルヒール]。
…全快しないな。
[ミドルヒール]。]
「よかった…。
でもね、さっきのものすごい物音でモンスターが寄ってきてるの…。」
「それは…、しょうがないね。
<スキルギフト>。」
『どのスキルを誰に与えますか?』
「【中級回復魔法】をミラに。」
『【中級回復魔法】スキルをミラに与えます。』
『【中級回復魔法】スキルを受け取りました。
「お
ー!
ありがと、ロック!!」
ロックに抱きつくミラ。
スキンシップが多いミラだが、15歳になり体つきがグッと大人びてしまったせいで、ロックは平常心を保てない。
全身の程よい肉付きに、出るところは出ているいやらしいボディだ。
これ以上密着されてしまうと、前屈みになって戦えなくなってしまう。
「み、ミラ!
それよりモンスターが来るから、なんとかしなきゃ!」
「そうだったわね!
まずはあっちから3匹やってくるわ。
[ミドルシールド]!
[ミドルフォース]!」
「お、ありがとミラ!」
先程のシールドと中級特殊魔法の一つであるバフをロックにかけるミラ。
////////////////////////
[ミドルフォース]・・仲間のステータスを15分間20%UPする。消費MP40。
////////////////////////
【隠密】を使い、敵に気づかれないよう近づくロック。
近づいてきたのはキングリザード。
Bランクエリアはかなりこのモンスターが多いようだ。
持っている武器は槍、弓、杖。
まずは杖持ちのスキルを奪う。
この杖持ちは【中級回復魔法】を持っていた。
(さっきいてくれれば…!)
と思ってしまうのはしょうがないだろう。
これで杖持ちはほぼ無力化できた。
その後すぐロックに気づき接近してきた槍持ちと衝突。
力をUPするスキルを持っているのか、力強い。
しかし、ミラによりバフのかかっているロックはだいぶ余裕を持って戦えている。
槍持ちの隙をつき一撃を加えようとする。
「おっと!」
その瞬間を狙って弓持ちが矢を射ってきた。
なんとか避けたが、そこに槍持ちが攻撃。
だが、シールドのおかげでダメージはなかった。
もっとも、一撃でシールドは壊れてしまったが。
矢が飛んできた方向に槍持ちが重なるようにして移動しながら、攻撃を繰り出す。
大ダメージを受ける槍持ち。
しかし、一撃で仕留めるまではいかない。
距離をとったロックに、槍持ちの[武技]が飛んでくる。
範囲攻撃だ。
「あたっ!」
ガードさえできれば今のロックにとっては大したダメージにならない。
20%とはいえバフの効果は大きい。
「うわっ!」
槍持ちのスレスレを矢が飛んでくる。
なんとか剣で迎撃できた。
相手の連携も見事なものだ。
槍持ちにトドメを刺そうと突っ込むロック。
[武技]で強烈な一撃を繰り出そうとする槍持ち。
これはまともにくらうとヤバい。
「ギィ…。」
相手の倍以上の素早さになっているロックは[武技]の構えをとりタメを作っている槍持ちを攻撃される前に倒す。
そして、戦力を奪われた杖持ちと、残る主力の弓持ちの方へ近づいていく。
(戦いながら奪ってみよう。)
【スキルスナッチ】を使うときは集中が必要なため、戦闘に入ってしまうとなかなか使えない。
ゴーレムが戦いながら回復魔法を使っていたように、習熟する必要がある。
(<スキルスナッチ>!)
弓持ちに手をかざしながら心の中で唱えるロック。
もちろんその隙を見逃さずに矢を放ってくる弓持ち。
「うっ!」
躱そうとするが、躱しきれずに被弾する。
しかし、【名射手】スキルを奪うことができた。
あとはスキルを奪われ戸惑った弓持ちと杖持ちを倒した。
『レベルが上がりました。」
************
名前:ロック
パーティ:ラフリンクス
Lv:48→49
HP:9284→9468
MP:922→941
体力:913→931
力:913→931
素早さ:932→952
器用さ:921→939
魔力:910→929
スキル:
【名射手 ★★★】
【成長促進(パッシブ) ★★★★★】
【隠密 ★★★】
【スキルギフト ★★★★★】
【スキルスナッチ ★★★★★ 】
************
************
名前:ミラ
パーティ:ラフリンクス
Lv:26→31
HP:2461→2920
MP:263→310
体力:238→283
力:202→244
素早さ:226→269
器用さ:185→220
魔力:270→320
スキル:
【起死回生 ★★★★】
【中級特殊魔法 ★★★】
【気配察知 ★★★】
【中級回復魔法 ★★★】
************
ロックは辺りにあった木を手当たり次第に切り倒し始めた。
「ミラーーー!!」
同時にミラへ大声で呼びかけた。
2人の場所はそんなに離れてないはず。
モンスターを誘き寄せるかもしれないが、そんなのは後回しだ。
「…………!」
遠くから声が聞こえる。
「…っく…!」
ミラだ!
声の方に急ぐロック。
前方にティナを休ませていた場所が見えてきた。
「ミラ!
ティナは!?」
「もうあと少ししかHPが残ってない!!」
「わかった!
[ミドルヒール]!
[ミドルキュア]!」
HP回復と状態異常回復の魔法を唱えるロック。
ティナの体が淡く光り、青ざめていた顔色に血色が戻る。
荒かった呼吸も落ち着いたようだ。
ステータスを見て、毒が消えていることを確認するロックとミラ。
「よかった…。」
「よかったね…。
…ってロックもボロボロじゃない!!
自分も回復して!!!」
「あ、そうだった。
[ミドルヒール]。
…全快しないな。
[ミドルヒール]。]
「よかった…。
でもね、さっきのものすごい物音でモンスターが寄ってきてるの…。」
「それは…、しょうがないね。
<スキルギフト>。」
『どのスキルを誰に与えますか?』
「【中級回復魔法】をミラに。」
『【中級回復魔法】スキルをミラに与えます。』
『【中級回復魔法】スキルを受け取りました。
「お
ー!
ありがと、ロック!!」
ロックに抱きつくミラ。
スキンシップが多いミラだが、15歳になり体つきがグッと大人びてしまったせいで、ロックは平常心を保てない。
全身の程よい肉付きに、出るところは出ているいやらしいボディだ。
これ以上密着されてしまうと、前屈みになって戦えなくなってしまう。
「み、ミラ!
それよりモンスターが来るから、なんとかしなきゃ!」
「そうだったわね!
まずはあっちから3匹やってくるわ。
[ミドルシールド]!
[ミドルフォース]!」
「お、ありがとミラ!」
先程のシールドと中級特殊魔法の一つであるバフをロックにかけるミラ。
////////////////////////
[ミドルフォース]・・仲間のステータスを15分間20%UPする。消費MP40。
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【隠密】を使い、敵に気づかれないよう近づくロック。
近づいてきたのはキングリザード。
Bランクエリアはかなりこのモンスターが多いようだ。
持っている武器は槍、弓、杖。
まずは杖持ちのスキルを奪う。
この杖持ちは【中級回復魔法】を持っていた。
(さっきいてくれれば…!)
と思ってしまうのはしょうがないだろう。
これで杖持ちはほぼ無力化できた。
その後すぐロックに気づき接近してきた槍持ちと衝突。
力をUPするスキルを持っているのか、力強い。
しかし、ミラによりバフのかかっているロックはだいぶ余裕を持って戦えている。
槍持ちの隙をつき一撃を加えようとする。
「おっと!」
その瞬間を狙って弓持ちが矢を射ってきた。
なんとか避けたが、そこに槍持ちが攻撃。
だが、シールドのおかげでダメージはなかった。
もっとも、一撃でシールドは壊れてしまったが。
矢が飛んできた方向に槍持ちが重なるようにして移動しながら、攻撃を繰り出す。
大ダメージを受ける槍持ち。
しかし、一撃で仕留めるまではいかない。
距離をとったロックに、槍持ちの[武技]が飛んでくる。
範囲攻撃だ。
「あたっ!」
ガードさえできれば今のロックにとっては大したダメージにならない。
20%とはいえバフの効果は大きい。
「うわっ!」
槍持ちのスレスレを矢が飛んでくる。
なんとか剣で迎撃できた。
相手の連携も見事なものだ。
槍持ちにトドメを刺そうと突っ込むロック。
[武技]で強烈な一撃を繰り出そうとする槍持ち。
これはまともにくらうとヤバい。
「ギィ…。」
相手の倍以上の素早さになっているロックは[武技]の構えをとりタメを作っている槍持ちを攻撃される前に倒す。
そして、戦力を奪われた杖持ちと、残る主力の弓持ちの方へ近づいていく。
(戦いながら奪ってみよう。)
【スキルスナッチ】を使うときは集中が必要なため、戦闘に入ってしまうとなかなか使えない。
ゴーレムが戦いながら回復魔法を使っていたように、習熟する必要がある。
(<スキルスナッチ>!)
弓持ちに手をかざしながら心の中で唱えるロック。
もちろんその隙を見逃さずに矢を放ってくる弓持ち。
「うっ!」
躱そうとするが、躱しきれずに被弾する。
しかし、【名射手】スキルを奪うことができた。
あとはスキルを奪われ戸惑った弓持ちと杖持ちを倒した。
『レベルが上がりました。」
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名前:ロック
パーティ:ラフリンクス
Lv:48→49
HP:9284→9468
MP:922→941
体力:913→931
力:913→931
素早さ:932→952
器用さ:921→939
魔力:910→929
スキル:
【名射手 ★★★】
【成長促進(パッシブ) ★★★★★】
【隠密 ★★★】
【スキルギフト ★★★★★】
【スキルスナッチ ★★★★★ 】
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名前:ミラ
パーティ:ラフリンクス
Lv:26→31
HP:2461→2920
MP:263→310
体力:238→283
力:202→244
素早さ:226→269
器用さ:185→220
魔力:270→320
スキル:
【起死回生 ★★★★】
【中級特殊魔法 ★★★】
【気配察知 ★★★】
【中級回復魔法 ★★★】
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