39 / 283
第二章 美少女とはじめる、むっつりスケベの冒険
第38話 謎のカエル
しおりを挟む
ティナの膝枕の破壊力に昇天してしまったロック。
なんとか現実に戻って、終わりかけた冒険を再開した。
いつまでも堪能していたかったが、HPが1割ちょっと回復したところで出発。
それでも1時間以上ロスしてしまった。
回復魔法の使い手がいないのは辛い…。
しばらく進むと、見たことのないカエルのモンスターを発見。
いつも通り【隠密】で近づく。
…動かない。
厳密にいうと、ゆっくり動いているが、気づいていないようだ。
(<麻酔針>!)
【麻酔針】を発動する。
身動きできなくなるロック。
ゆっくり動いていたカエルが、ロックの方を見て止まる。
(…え!?)
カエルの手が淡く光る。
(魔法!?【隠密】が効いてたはずなのに!?
やばい!!
<スキルスナッチ>! )
【麻酔針】の影響で動けない時も別のスキルを使えることは確認済み。
急いでカエルのモンスターのスキルを奪う。
『どのスキルを奪いますか?』
『【起死回生】スキル
【中級攻撃魔法】スキル
【ナマケモノ】スキル』
「【中級攻撃魔法】!」
『【中級攻撃魔法】スキルを奪いました。どのスキルと入れ替えますか?』
「【武闘家】!」
『【武闘家】スキルは完全に消滅しますが、よろしいですか?』
「うん!」
『【武闘家】スキルと【中級攻撃魔法】スキルを入れ替えました。』
ドスッ!
その瞬間、カエルの首に矢が突き刺さった。
様子がおかしいと感じたティナの攻撃だ。
しかし、カエルの魔法は発動済みだった。
ロックの周りに氷の刃が現れる。
ロックはまだ動けない。
「うわぁ!!」
氷の中級魔法をまともにくらってしまった。
ティナのおかげで回復したHPが削れてしまい、半分以下に。
「ぐっ…。」
そこで【麻痺針】が発動。
カエルもロックもその場から動いていなかったので、針はちゃんと命中した。
「<スキルスナッチ>!」
『どのスキルを奪いますか?』
『【起死回生】スキル
【ナマケモノ】スキル』
「【起死回生】!」
『【起死回生】スキルを奪いました。どのスキルと入れ替えますか?』
「【中級攻撃魔法】!」
『【中級攻撃魔法】スキルは完全に消滅しますが、よろしいですか?』
「うん!」
『【中級攻撃魔法】スキルと【起死回生】スキルを入れ替えました。』
(よし。
…【ナマケモノ】はなんか匂うから、やめとこう。)
もう1つスキルを奪ったところで、再びティナの急所攻撃。
「ぐえ…っ!」
カエルもロックもまだ動けない。
三度ティナの攻撃。
息も絶え絶えだが、なんとか生きている。
動けるようになったロックがトドメ。
『レベルが上がりました。』
************
名前:ロック
パーティ:ラフリンクス
Lv:31→34
HP:5930→6529
MP:591→647
体力:571→631
力:579→639
素早さ:600→657
器用さ:584→646
魔力:572→633
スキル:
【起死回生 ★★★★】
【成長促進(パッシブ) ★★★★★】
【隠密 ★★★】
【麻痺針 ★★】
【スキルスナッチ ★★★★★ 】
************
************
名前:ティナ
パーティ:ラフリンクス
Lv:27→32
HP:2039→2387
MP:308→361
体力:207→244
力:189→226
素早さ:203→240
器用さ:243→288
魔力:320→374
スキル:
【 】
【慈愛の祈り ★★★】
【全能力50%UP ★★★★】
************
「「え!?」」
レベルアップしたステータスを確認した2人はびっくりして大声が出てしまった。
なぜなら、すごいレベルアップしてたから。
「あのモンスター、そんなに強かったのかしら?」
「いや、耐久力もそんなになかったし、素早さなんか普通の人以下だったよね?」
「カイルとディランを倒した時より上がってるわ…。」
「奪ったスキル見てみよう…。」
++++++++++++
【起死回生 ★★★★】・・HPが0になる攻撃を受けた時、HPが1残り、攻撃力・魔攻力を倍増、MP消費がなくなる。その状態で1分間生き残れば、完全回復した状態に戻る。
++++++++++++
「★4!!」
「この能力…、反則ね…。」
「これに中級攻撃魔法があったら、倒すの難しいね…。」
もしこの能力を奪わずに、HPを1の状態にしていたら、ロックは死んでいただろう。
「このスキルは万が一のためにあったらかなり心強いね。
ただ、次スキルを奪った時に、どれといれかえるかが難しいな…。」
「【麻痺針】はどう?」
「うーん。
でも、【隠密】と【麻痺針】のコンボはかなり強力だからな…。」
「そうなんだけど、複数でいる敵には使えないし、ランクが上がってくると耐性がある敵も出てくると思う。
【下級回復魔術】でも麻痺は治すことができるし。
それにこの戦術に頼りすぎちゃうと、戦いの勘が鈍っちゃう。
…なにより、動けなくなるリスクが高いわ。
今回のようなことがまたあって、ロックが動けないまま危険に晒されるのは耐えられない。」
「ティナ…。」
「お願い。」
「…ありがとう。
わかったよ。
次にスキルを奪ったら、【麻痺針】と入れ替えるね。」
「うん。
ところであのカエル、スキルスナッチでスキルを奪えば安定して倒せるから、お金稼ぎによさそうね!」
「確かに!」
「今日はロックがダメージ受けてるから、今日は戻って、明日に備えましょう!」
「そうしよう!」
ワニゲーターマン2匹とカエル1匹を仕留め、3日目の狩りが終わった。
なんとか現実に戻って、終わりかけた冒険を再開した。
いつまでも堪能していたかったが、HPが1割ちょっと回復したところで出発。
それでも1時間以上ロスしてしまった。
回復魔法の使い手がいないのは辛い…。
しばらく進むと、見たことのないカエルのモンスターを発見。
いつも通り【隠密】で近づく。
…動かない。
厳密にいうと、ゆっくり動いているが、気づいていないようだ。
(<麻酔針>!)
【麻酔針】を発動する。
身動きできなくなるロック。
ゆっくり動いていたカエルが、ロックの方を見て止まる。
(…え!?)
カエルの手が淡く光る。
(魔法!?【隠密】が効いてたはずなのに!?
やばい!!
<スキルスナッチ>! )
【麻酔針】の影響で動けない時も別のスキルを使えることは確認済み。
急いでカエルのモンスターのスキルを奪う。
『どのスキルを奪いますか?』
『【起死回生】スキル
【中級攻撃魔法】スキル
【ナマケモノ】スキル』
「【中級攻撃魔法】!」
『【中級攻撃魔法】スキルを奪いました。どのスキルと入れ替えますか?』
「【武闘家】!」
『【武闘家】スキルは完全に消滅しますが、よろしいですか?』
「うん!」
『【武闘家】スキルと【中級攻撃魔法】スキルを入れ替えました。』
ドスッ!
その瞬間、カエルの首に矢が突き刺さった。
様子がおかしいと感じたティナの攻撃だ。
しかし、カエルの魔法は発動済みだった。
ロックの周りに氷の刃が現れる。
ロックはまだ動けない。
「うわぁ!!」
氷の中級魔法をまともにくらってしまった。
ティナのおかげで回復したHPが削れてしまい、半分以下に。
「ぐっ…。」
そこで【麻痺針】が発動。
カエルもロックもその場から動いていなかったので、針はちゃんと命中した。
「<スキルスナッチ>!」
『どのスキルを奪いますか?』
『【起死回生】スキル
【ナマケモノ】スキル』
「【起死回生】!」
『【起死回生】スキルを奪いました。どのスキルと入れ替えますか?』
「【中級攻撃魔法】!」
『【中級攻撃魔法】スキルは完全に消滅しますが、よろしいですか?』
「うん!」
『【中級攻撃魔法】スキルと【起死回生】スキルを入れ替えました。』
(よし。
…【ナマケモノ】はなんか匂うから、やめとこう。)
もう1つスキルを奪ったところで、再びティナの急所攻撃。
「ぐえ…っ!」
カエルもロックもまだ動けない。
三度ティナの攻撃。
息も絶え絶えだが、なんとか生きている。
動けるようになったロックがトドメ。
『レベルが上がりました。』
************
名前:ロック
パーティ:ラフリンクス
Lv:31→34
HP:5930→6529
MP:591→647
体力:571→631
力:579→639
素早さ:600→657
器用さ:584→646
魔力:572→633
スキル:
【起死回生 ★★★★】
【成長促進(パッシブ) ★★★★★】
【隠密 ★★★】
【麻痺針 ★★】
【スキルスナッチ ★★★★★ 】
************
************
名前:ティナ
パーティ:ラフリンクス
Lv:27→32
HP:2039→2387
MP:308→361
体力:207→244
力:189→226
素早さ:203→240
器用さ:243→288
魔力:320→374
スキル:
【 】
【慈愛の祈り ★★★】
【全能力50%UP ★★★★】
************
「「え!?」」
レベルアップしたステータスを確認した2人はびっくりして大声が出てしまった。
なぜなら、すごいレベルアップしてたから。
「あのモンスター、そんなに強かったのかしら?」
「いや、耐久力もそんなになかったし、素早さなんか普通の人以下だったよね?」
「カイルとディランを倒した時より上がってるわ…。」
「奪ったスキル見てみよう…。」
++++++++++++
【起死回生 ★★★★】・・HPが0になる攻撃を受けた時、HPが1残り、攻撃力・魔攻力を倍増、MP消費がなくなる。その状態で1分間生き残れば、完全回復した状態に戻る。
++++++++++++
「★4!!」
「この能力…、反則ね…。」
「これに中級攻撃魔法があったら、倒すの難しいね…。」
もしこの能力を奪わずに、HPを1の状態にしていたら、ロックは死んでいただろう。
「このスキルは万が一のためにあったらかなり心強いね。
ただ、次スキルを奪った時に、どれといれかえるかが難しいな…。」
「【麻痺針】はどう?」
「うーん。
でも、【隠密】と【麻痺針】のコンボはかなり強力だからな…。」
「そうなんだけど、複数でいる敵には使えないし、ランクが上がってくると耐性がある敵も出てくると思う。
【下級回復魔術】でも麻痺は治すことができるし。
それにこの戦術に頼りすぎちゃうと、戦いの勘が鈍っちゃう。
…なにより、動けなくなるリスクが高いわ。
今回のようなことがまたあって、ロックが動けないまま危険に晒されるのは耐えられない。」
「ティナ…。」
「お願い。」
「…ありがとう。
わかったよ。
次にスキルを奪ったら、【麻痺針】と入れ替えるね。」
「うん。
ところであのカエル、スキルスナッチでスキルを奪えば安定して倒せるから、お金稼ぎによさそうね!」
「確かに!」
「今日はロックがダメージ受けてるから、今日は戻って、明日に備えましょう!」
「そうしよう!」
ワニゲーターマン2匹とカエル1匹を仕留め、3日目の狩りが終わった。
7
お気に入りに追加
176
あなたにおすすめの小説

S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる