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葵ちゃんと二人のうどん
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怜と柚奈はプカプカと浮かぶ雨粒に乗った時雨を見送ると武器化を解除し、話した。
「行っちゃったな。指示もなかったし、これからどうする?」
「指示をもらってないのは不幸中の幸いです。今夜、移動でも時雨さんは容赦無く、任務を科す人ですから」
「そうなのか、なら良かった」
するとそこに軍人の人たちが軍のトラックに乗り、ついた。怜と柚奈は振り返り、軍人に挨拶をした。
「お疲れ様です。雨京隊員がいましたが、今さっき、本部に戻りました」
「了解であります。これから我らで爆発物の確認、捜索にあたります。その後、こちらの建物の復旧作業への申請、道路工事の申請を出します」
「了解、私たちは今夜、ここを出るので、それの準備をします」
柚奈は怜の手を引き、その場を去った。怜はあたふたしながら柚奈に聞いた。
「いいのか行っちゃって?」
「これでいいんです。後々、手伝わされる可能性があるので、早めに去るのが得策です」
怜と柚奈は駅に向かっていると丁度そこに旭と麦が息を切らしながら来た。
「お、お前ら無事か!?」
「お、お二人とも大丈夫ですか?」
「この通り平気です。それにしても遅かったですね。電波妨害はもう大丈夫なはずですよね?」
柚奈は腰に手を当て、話した。対する旭は息を切らしながら怒った。
「仕方ねぇだろ! あのパニックで駅が騒がしかったんだからよ! しかもここは能力を使っちゃダメなとこなんだ、能力さえおっけー出れば、朝顔の蔓でひとっ飛びなのによ」
「あぁそうですよね」
普段からバンバン使いまくっている柚奈は旭をせめることはできなかった。
「そそ、そういえば、爆発と聞きましたが、犯人とかは確保できたんですか?」
「それがさ~、犯人が女子高校生みたいな感じで、めちゃ強かった」
「先輩、周りに聞こえます。こういう内容はアパートでしましょう」
そう話すと四人は駅に向かい、そのままアパートへ帰った。
時刻は十八時をまわり、四人は柚奈の部屋にいた。軍服の上着を脱ぎ、女子は黒のタンクトップで怜は黒のTシャツ姿でいた。
「と、いうことがあったんですよ」
「あ、そういえば柚奈ちゃん買ったものはどうしたの!?」
急な戦闘で柚奈の買った袋がないことに怜は気づいた。柚奈は少し顔を赤くして答えた。
「し、しっかり軍服の上着の内ポケットにしまっといたので大丈夫です」
(てことは、内ポケットにしまいながら戦っていたってことなんだな)
怜は心の中で納得した。すると買ったものが気になった旭が柚奈に聞いた。
「ところで何買ったんだ?」
旭の予想通りの言葉に柚奈はさらに顔を赤くさせ、断った。
「いいじゃないですか、なんだって!」
「えぇ? そんなに見せれないものなの~?」
旭はニヤリとした表情で柚奈に擦り寄り、話した。対する柚奈は袋を抱きかかえ、話した。
「ダメなんだ~ちなみに怜は知ってるの?」
「へ?」
「はっ!?」
旭が質問を怜に向けた瞬間、怜と柚奈は息を飲んだ。柚奈はさっと怜を見つめ、力強い目で訴えた。置き去りにされている麦は頭を抱え、どうするべきか一人で悩んでいた。
旭は怜にすり寄り、話した。
「ねぇ、どうなの?」
「え、えーと……ほ、本人の了承がー」
「あわわ、どうしましょう」
そして空気は張り詰める氷の空気へと変わると怜は、息を飲み、口を開こうとしたその瞬間、誰かの拳が怜の顔面を直撃した。
「ダメです!」
柚奈の右の拳が炎を纏い、怜の鼻にクリーンヒットした。怜は鼻血を出し、そのまま倒れた。旭は苦笑いをしながら後ろを振り向いた。
「あはは、ゆ、柚奈さん? 何をしたのかな?」
「だ、ダメです先輩言っちゃ!」
(まだ、何も言ってないけどな)
旭と麦の脳内でその言葉が一瞬にして出た。そして数分後、怜はティッシュを鼻に詰め、自分の部屋に戻った。旭と麦も自分の部屋に戻り出発の準備をした。
そして出発の三十分前、アパートの前で四人は集合した。服装はみんなボロボロのTシャツに女子は半ズボン、怜は長ズボンだった。ボロボロのカバンの中に軍服やそれぞれの必需品を入れ、駅へと向かった。
「柚奈ちゃんと旭ちゃんは貧民街って行ったことある?」
「無いな~」
「行くのは初めてですが、前に時雨さんから何度か話しを聞きました」
「例えばどういうの?」
「死にかけた話です」
「うん、辞めとこうか」
話しているうちに駅に着き、その後、四人は本部にたどり着いた。本部の駐車場には軍用の大型トラックがエンジンをつけて止まっていた。そしてそこに時雨の姿もあった。
手を振る時雨の元に柚奈は眉間にしわを寄せ、睨みながら近づいた。
「時雨さん、これはどういうことでしょうか?」
「ごめんなの。今日の爆発でバスが出せなくなっちゃったなの。これで我慢なの」
「俺たちトラックの荷台に乗るってこと?」
「大丈夫なの、眠れるようにしっかり、布団が敷いてあるなの」
苦笑いをする時雨だが、柚奈は怒りを通り越し、トラックを受け入れ、溜息をついた。
「それと、今日のあの方達について説明をお願いします」
「その話はしっかり、この紙にまとめたから向かっているときに読んでなの。じゃなの」
時雨はA四の紙をを渡すと手を振り、自分の車に向かっていった。四人は溜息をついてトラックの荷台に乗るのだった。
「行っちゃったな。指示もなかったし、これからどうする?」
「指示をもらってないのは不幸中の幸いです。今夜、移動でも時雨さんは容赦無く、任務を科す人ですから」
「そうなのか、なら良かった」
するとそこに軍人の人たちが軍のトラックに乗り、ついた。怜と柚奈は振り返り、軍人に挨拶をした。
「お疲れ様です。雨京隊員がいましたが、今さっき、本部に戻りました」
「了解であります。これから我らで爆発物の確認、捜索にあたります。その後、こちらの建物の復旧作業への申請、道路工事の申請を出します」
「了解、私たちは今夜、ここを出るので、それの準備をします」
柚奈は怜の手を引き、その場を去った。怜はあたふたしながら柚奈に聞いた。
「いいのか行っちゃって?」
「これでいいんです。後々、手伝わされる可能性があるので、早めに去るのが得策です」
怜と柚奈は駅に向かっていると丁度そこに旭と麦が息を切らしながら来た。
「お、お前ら無事か!?」
「お、お二人とも大丈夫ですか?」
「この通り平気です。それにしても遅かったですね。電波妨害はもう大丈夫なはずですよね?」
柚奈は腰に手を当て、話した。対する旭は息を切らしながら怒った。
「仕方ねぇだろ! あのパニックで駅が騒がしかったんだからよ! しかもここは能力を使っちゃダメなとこなんだ、能力さえおっけー出れば、朝顔の蔓でひとっ飛びなのによ」
「あぁそうですよね」
普段からバンバン使いまくっている柚奈は旭をせめることはできなかった。
「そそ、そういえば、爆発と聞きましたが、犯人とかは確保できたんですか?」
「それがさ~、犯人が女子高校生みたいな感じで、めちゃ強かった」
「先輩、周りに聞こえます。こういう内容はアパートでしましょう」
そう話すと四人は駅に向かい、そのままアパートへ帰った。
時刻は十八時をまわり、四人は柚奈の部屋にいた。軍服の上着を脱ぎ、女子は黒のタンクトップで怜は黒のTシャツ姿でいた。
「と、いうことがあったんですよ」
「あ、そういえば柚奈ちゃん買ったものはどうしたの!?」
急な戦闘で柚奈の買った袋がないことに怜は気づいた。柚奈は少し顔を赤くして答えた。
「し、しっかり軍服の上着の内ポケットにしまっといたので大丈夫です」
(てことは、内ポケットにしまいながら戦っていたってことなんだな)
怜は心の中で納得した。すると買ったものが気になった旭が柚奈に聞いた。
「ところで何買ったんだ?」
旭の予想通りの言葉に柚奈はさらに顔を赤くさせ、断った。
「いいじゃないですか、なんだって!」
「えぇ? そんなに見せれないものなの~?」
旭はニヤリとした表情で柚奈に擦り寄り、話した。対する柚奈は袋を抱きかかえ、話した。
「ダメなんだ~ちなみに怜は知ってるの?」
「へ?」
「はっ!?」
旭が質問を怜に向けた瞬間、怜と柚奈は息を飲んだ。柚奈はさっと怜を見つめ、力強い目で訴えた。置き去りにされている麦は頭を抱え、どうするべきか一人で悩んでいた。
旭は怜にすり寄り、話した。
「ねぇ、どうなの?」
「え、えーと……ほ、本人の了承がー」
「あわわ、どうしましょう」
そして空気は張り詰める氷の空気へと変わると怜は、息を飲み、口を開こうとしたその瞬間、誰かの拳が怜の顔面を直撃した。
「ダメです!」
柚奈の右の拳が炎を纏い、怜の鼻にクリーンヒットした。怜は鼻血を出し、そのまま倒れた。旭は苦笑いをしながら後ろを振り向いた。
「あはは、ゆ、柚奈さん? 何をしたのかな?」
「だ、ダメです先輩言っちゃ!」
(まだ、何も言ってないけどな)
旭と麦の脳内でその言葉が一瞬にして出た。そして数分後、怜はティッシュを鼻に詰め、自分の部屋に戻った。旭と麦も自分の部屋に戻り出発の準備をした。
そして出発の三十分前、アパートの前で四人は集合した。服装はみんなボロボロのTシャツに女子は半ズボン、怜は長ズボンだった。ボロボロのカバンの中に軍服やそれぞれの必需品を入れ、駅へと向かった。
「柚奈ちゃんと旭ちゃんは貧民街って行ったことある?」
「無いな~」
「行くのは初めてですが、前に時雨さんから何度か話しを聞きました」
「例えばどういうの?」
「死にかけた話です」
「うん、辞めとこうか」
話しているうちに駅に着き、その後、四人は本部にたどり着いた。本部の駐車場には軍用の大型トラックがエンジンをつけて止まっていた。そしてそこに時雨の姿もあった。
手を振る時雨の元に柚奈は眉間にしわを寄せ、睨みながら近づいた。
「時雨さん、これはどういうことでしょうか?」
「ごめんなの。今日の爆発でバスが出せなくなっちゃったなの。これで我慢なの」
「俺たちトラックの荷台に乗るってこと?」
「大丈夫なの、眠れるようにしっかり、布団が敷いてあるなの」
苦笑いをする時雨だが、柚奈は怒りを通り越し、トラックを受け入れ、溜息をついた。
「それと、今日のあの方達について説明をお願いします」
「その話はしっかり、この紙にまとめたから向かっているときに読んでなの。じゃなの」
時雨はA四の紙をを渡すと手を振り、自分の車に向かっていった。四人は溜息をついてトラックの荷台に乗るのだった。
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