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葵ちゃんと映え
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柚奈は見慣れない刀を見て、警戒した。
(なんでしょうあの刀。ヤイバが黒い? まさか黒石!?)
「貴方の刀は何回でギブアップするのかな~。ワクワクしちゃう」
女性は片手で刀を振り回し、柚奈に斬りかかった。柚奈は刀を構え、女性の刀を受けた。しかし、女性の黒い刀のパワーが遥かに強く、柚奈の刀は容易く飛ばされてしまった。
(やはり、刀の重みが違う! この刀は黒石で作られた黒刀。この刀自体、重さが五十から六十あるはず。女性が持てる刀じゃ無い。まして片手なんて)
「ほらほら、ぼやぼやしてると殺しちゃうよ」
女性が刀を振り上げた瞬間、柚奈は左手で霊力を念じ、守りに徹した。
「水壁!」
女性の目の前に水の壁を作り出し、柚奈は右手から海水を出し、弾き飛ばされた刀を海水を縄のように扱い、自分の手元に戻した。
怜は柚奈に近づき、作戦を練った。
「柚奈ちゃん、どうする?」
「もう時期、応援が来るはずです。それまで私たちでこの女性を食い止めます。先輩は銃弾に霊力を練って風に邪魔されない程度の火力を出せるように調整を。私はなるべく、深追いをしないように立ち回ります」
「わかった」
話が終わるのと同時に水壁が破壊された。数メートルを超える巨大な海水の壁は容易く女性の刀で三回で壊されてしまった。
(流石の度を超えたパワーですね。あれに対応するなら素早さ。海水を足に纏わせ、敵を翻弄しましょう)
「もう、この壁何? 壊すのに時間かかって汗かく。化粧落ちたらどうすんのよ。まぁ久しぶりに戦えたし、オッケーかな。これって爆弾の威力も確かめて、戦えるって一石二鳥じゃね、うける」
柚奈は海水を両足に纏わせると刀を構え、話した。
「ここで私が貴方を食い止めます」
「はいはい、そうね。時間もちょっとあるし、楽しむか。いつもは自分で戦わないけど、ここは私が行きますか。これって運動にもなるし、ダイエットにもなるじゃん。この考え天才じゃね」
「行きます! 豊ちゃん、敵の霊力の流れを読んでください」
「オーケー待ってたよ、私の出番」
「へ~、守護霊とお話しできるの! それ私にもちょーだい!」
「豊ちゃんは私のものです」
柚奈は海水に乗り、腰を低くし、敵の足元を狙って刀を振った。女性は柚奈の刀を容易く避け、刀を振り下ろした。
「は~、自分で動くとこんなに疲れるものなんだね」
疲れた女性の隙をつき、柚奈は足に纏わせていた海水を噴射させ、飛んだ。そして女性の右手を狙って刀を振り下ろした。
「これで終わりです。『龍殺しの刀・海』」
柚奈の刀がコバルトブルーに輝き、女性の右腕を捉えた。女性は柚奈の刀を見ると胸ポケットからスマホを取り出し、写真を撮りながら避けた。
(は、外した!? あそこの位置で避けられることは、まさか自分を)
「隙見つけた!」
女性が柚奈の刀を避けた瞬間、怜は銃弾に霊力を纏わせ、パワーのある弾丸を放った。銃弾は真っ直ぐに女性の右腕めがけ飛んで行った。
女性は銃弾に気づくと、刀を投げた。銃弾と刀が衝突するとどちらとも互角だったのか、互いに跳ね返り、銃弾は下に落ち、刀は上に上がった。その後刀は宙を舞い、地面に刺さった。
しかし、女性はキラキラした宝石を見るような瞳でスマホを見ていた。呆れた柚奈は目を細くし、話した。
「あの、真面目にやってください。何が目的なんですか」
「ねぇねぇ、見てよこの輝き! 超ばえる! てか、ヤバすぎ、可愛い!」
「柚奈は刀を女性に向け、話した」
「真面目にやらないのでしたら、貴方を戦闘不能にして、連行します」
「貴方も真面目ねぇ、私、別に戦いたくてきたわけじゃないから。あのバカと違って」
(あのバカ? なんのことでしょうか。とりあえずこの女性を……)
柚奈が考えていたその瞬間、柚奈の背後に凄まじい殺気を感じた。柚奈は一瞬で理解すると動けなかった。
「どちら様が『バカ』なのでしょうか? 私はそのような名前でもなく、そのような呼び方をされるような行動をしたことがありません。訂正をお願いします」
「あぁごめんごめん。訂正するよ」
「それで、こちらの女性は排除してもよろしいのでしょうか?」
柚奈の背後にはピンク髪のカチューシャをしたボブ姿の少女が柚奈の頭部に拳銃を突きつけ、話していた。
服装は特徴的で灰色を基調としたバイクスーツのようなものに加え、両腕のところは少し丸くなっており、肩から手首にかけて黄色いラインが入っていた。そして何より、両腕の上に黄色に輝く十センチくらいの石がはめ込まれており、胸の間にもあり、計三ヶ所あった。胸のところの石は腕のところの二倍くらいだった。肌は褐色で瞳は黄色だった。年齢は中学生くらいだろうか、少し小柄でタレ目だった。
銃を構えられた柚奈と怜は何も話すことができず、固まっていた。しかし、怜は勇気を振り絞り、少女の左足を狙ってマスケット銃を発砲した。
「柚奈ちゃん、伏せろ!」
「!?」
柚奈は怜の声で氷が溶けたように体が軽くなり、腰を素早くおろし、怜の銃弾を避けようとした。しかし、柚奈が後ろを振り向いた瞬間、銃を持っていた少女は左手で怜の銃弾を持っていた。
(なんでしょうあの刀。ヤイバが黒い? まさか黒石!?)
「貴方の刀は何回でギブアップするのかな~。ワクワクしちゃう」
女性は片手で刀を振り回し、柚奈に斬りかかった。柚奈は刀を構え、女性の刀を受けた。しかし、女性の黒い刀のパワーが遥かに強く、柚奈の刀は容易く飛ばされてしまった。
(やはり、刀の重みが違う! この刀は黒石で作られた黒刀。この刀自体、重さが五十から六十あるはず。女性が持てる刀じゃ無い。まして片手なんて)
「ほらほら、ぼやぼやしてると殺しちゃうよ」
女性が刀を振り上げた瞬間、柚奈は左手で霊力を念じ、守りに徹した。
「水壁!」
女性の目の前に水の壁を作り出し、柚奈は右手から海水を出し、弾き飛ばされた刀を海水を縄のように扱い、自分の手元に戻した。
怜は柚奈に近づき、作戦を練った。
「柚奈ちゃん、どうする?」
「もう時期、応援が来るはずです。それまで私たちでこの女性を食い止めます。先輩は銃弾に霊力を練って風に邪魔されない程度の火力を出せるように調整を。私はなるべく、深追いをしないように立ち回ります」
「わかった」
話が終わるのと同時に水壁が破壊された。数メートルを超える巨大な海水の壁は容易く女性の刀で三回で壊されてしまった。
(流石の度を超えたパワーですね。あれに対応するなら素早さ。海水を足に纏わせ、敵を翻弄しましょう)
「もう、この壁何? 壊すのに時間かかって汗かく。化粧落ちたらどうすんのよ。まぁ久しぶりに戦えたし、オッケーかな。これって爆弾の威力も確かめて、戦えるって一石二鳥じゃね、うける」
柚奈は海水を両足に纏わせると刀を構え、話した。
「ここで私が貴方を食い止めます」
「はいはい、そうね。時間もちょっとあるし、楽しむか。いつもは自分で戦わないけど、ここは私が行きますか。これって運動にもなるし、ダイエットにもなるじゃん。この考え天才じゃね」
「行きます! 豊ちゃん、敵の霊力の流れを読んでください」
「オーケー待ってたよ、私の出番」
「へ~、守護霊とお話しできるの! それ私にもちょーだい!」
「豊ちゃんは私のものです」
柚奈は海水に乗り、腰を低くし、敵の足元を狙って刀を振った。女性は柚奈の刀を容易く避け、刀を振り下ろした。
「は~、自分で動くとこんなに疲れるものなんだね」
疲れた女性の隙をつき、柚奈は足に纏わせていた海水を噴射させ、飛んだ。そして女性の右手を狙って刀を振り下ろした。
「これで終わりです。『龍殺しの刀・海』」
柚奈の刀がコバルトブルーに輝き、女性の右腕を捉えた。女性は柚奈の刀を見ると胸ポケットからスマホを取り出し、写真を撮りながら避けた。
(は、外した!? あそこの位置で避けられることは、まさか自分を)
「隙見つけた!」
女性が柚奈の刀を避けた瞬間、怜は銃弾に霊力を纏わせ、パワーのある弾丸を放った。銃弾は真っ直ぐに女性の右腕めがけ飛んで行った。
女性は銃弾に気づくと、刀を投げた。銃弾と刀が衝突するとどちらとも互角だったのか、互いに跳ね返り、銃弾は下に落ち、刀は上に上がった。その後刀は宙を舞い、地面に刺さった。
しかし、女性はキラキラした宝石を見るような瞳でスマホを見ていた。呆れた柚奈は目を細くし、話した。
「あの、真面目にやってください。何が目的なんですか」
「ねぇねぇ、見てよこの輝き! 超ばえる! てか、ヤバすぎ、可愛い!」
「柚奈は刀を女性に向け、話した」
「真面目にやらないのでしたら、貴方を戦闘不能にして、連行します」
「貴方も真面目ねぇ、私、別に戦いたくてきたわけじゃないから。あのバカと違って」
(あのバカ? なんのことでしょうか。とりあえずこの女性を……)
柚奈が考えていたその瞬間、柚奈の背後に凄まじい殺気を感じた。柚奈は一瞬で理解すると動けなかった。
「どちら様が『バカ』なのでしょうか? 私はそのような名前でもなく、そのような呼び方をされるような行動をしたことがありません。訂正をお願いします」
「あぁごめんごめん。訂正するよ」
「それで、こちらの女性は排除してもよろしいのでしょうか?」
柚奈の背後にはピンク髪のカチューシャをしたボブ姿の少女が柚奈の頭部に拳銃を突きつけ、話していた。
服装は特徴的で灰色を基調としたバイクスーツのようなものに加え、両腕のところは少し丸くなっており、肩から手首にかけて黄色いラインが入っていた。そして何より、両腕の上に黄色に輝く十センチくらいの石がはめ込まれており、胸の間にもあり、計三ヶ所あった。胸のところの石は腕のところの二倍くらいだった。肌は褐色で瞳は黄色だった。年齢は中学生くらいだろうか、少し小柄でタレ目だった。
銃を構えられた柚奈と怜は何も話すことができず、固まっていた。しかし、怜は勇気を振り絞り、少女の左足を狙ってマスケット銃を発砲した。
「柚奈ちゃん、伏せろ!」
「!?」
柚奈は怜の声で氷が溶けたように体が軽くなり、腰を素早くおろし、怜の銃弾を避けようとした。しかし、柚奈が後ろを振り向いた瞬間、銃を持っていた少女は左手で怜の銃弾を持っていた。
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