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葵ちゃんと旭のバイトは小説家!?
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そしてその日は終わり、また次の日になった。いつものように二人は起床し、朝の支度をした。旭は今朝もぐうたら寝ていた。七時くらいになれば起きてくるだろうと思った柚奈は朝ごはんの支度を始めた。
そして七時になるが、旭は起きてこなかった。支度が終わった柚奈は旭の部屋に向かった。もちろん旭はそんなことを知らずに気持ちよく寝ていた。
柚奈がドアを勢いよく開けるが旭はまだ、夢の中だった。ムカッときた柚奈は旭を揺さぶり、起こそうとした。しかし、旭は起きる気配はなく、揺れるのは大きい胸だけだっった。
「旭ちゃん、起きてください。基本的な生活は身につけましょう」
「すぴーすぴー」
「これはダメだね~。柚ちゃんどうするのー?」
「こうなったら二日酔いの可能性があります。私に任せてください」
豊姫にそういうと柚奈は走り出し、洗面所に向かった。ある程度理解した豊姫はその場を去った。何も知らない旭はまだ、気持ちよく夢の中のようだ。コップに溢れそうな量の水を入れてくると柚奈は旭の顔めがけ、水を撒いた。
「旭ちゃん。なんとかこれで目覚めてください」
いきなり水をかけられた旭は、何事かと咳き込み、ベットの上で溺れたようにもがいた。そして目を擦り、横を見ると柚奈がコップを持っていた。柚奈は目を光らせ、尋ねた。
「旭ちゃん、ようやく酔いが冷めたんですね」
「おい! 柚奈! 朝っぱらから何するんだ! 私、今溺れかけたからね? 息がまともにできてなかったからね? ふざけんなよ、そもそも酔ってねぇし」
「でも、揺さぶっても起きなかったので、どうすればいいのか分からなくて」
「ちっ、まぁいいよ。せっかく起きたんだ。顔でも洗ってくるよ」
旭はイライラしながら顔を洗いに行った。柚奈は満足気にリビングに戻った。
雨が降る中、怜と柚奈は修行に出かけた。二人を見送ると旭はスマホとにらめっこし、周辺のバイト募集の情報を調べた。
指を上にスライドさせ、いろんなバイト情報を見た。
「うーん。私に似合う仕事か~。なんか動き回るのとかは嫌だなぁ」
「旭ちゃん。バイトは大切です。真剣に探してください」
隣からプカプカ浮きながら朝顔が話すが、旭はだるそうな顔で答えた。
「だってさ~、こんな雨の日にやる気なんか出ないって、こういう日はダラダラ過ごすのが一番だよ。一応調べたんだし、こんなのあったけど、まだ探してみるよーって言えば、柚奈だって許してくれるよ。だから朝顔、このことは内緒だよ」
「もう旭ちゃんは、中々やる気が出ないんですから。そう言えば恋愛漫画はもう読まないんですか?」
「あぁあれね。恋愛漫画っていつも同じ展開ばっかだからつまらねいわ。それより今は電子小説にハマってるの! ねぇ見て見て朝顔、この小説異世界系なんだけど超面白いのよ! 読み終わったら後で教えてあげるから」
「はぁ流石の飽き性ですね」
朝顔は飽き性の旭に振り回されるのであった。その後、旭はバイト情報のページを閉じて、小説を読むのであった。
時間が経ち、柚奈と怜が帰ってくるといつの間にか旭は眠ってしまったようだ。ソファに横たわる旭に柚奈は声をかけた。しかし、旭は起きる気配はなかった。
「どうする柚ちゃん。また朝みたいに起こすの?」
「いいえ、朝は頑張ったので、今はこのままにしておきましょう」
「はぁ、それより柚奈ちゃん。俺腹減ったよ~」
「葵もー」
怜と葵が腹を鳴らし、柚奈に泣きついた。柚奈は優しい表情で微笑み、お昼ご飯の支度に取り掛かった。
数分後、旭以外、みんながご飯を食べていると、美味しいそうな匂いに惹かれ、旭は目を覚ました。
「クンクン、あぁいい匂いだ。あれ? 私寝ちゃってたのか」
「起きましたか旭ちゃん。旭ちゃんの分もあるので食べましょう」
「おう! 食べる食べる」
「それでどこかいいところは見つかったんですか?」
「あ、まぁ……いいところというか、いろんなのがあって迷ってる~感じかな」
「意外と進んでいるんですね。関心です」
半日小説を見て過ごしたと言えない旭は、朝に見た情報だけを話した。それに引き換え、柚奈は本当に調べているんだと思い、感心していた。
食事が終わり、また二人は修行の支度をし、朝顔と旭を残し、行ってしまった。
旭は笑顔で見送るとまたスマホをいじり、小説を読み始めた。呆れた朝顔はプカプカ浮きながら、外の雨を見つめ、暇つぶしをした。
数時間後、旭は何かに気づいた。
「こ、これは!?」
「どうしたんですか? 旭ちゃん」
「私! このバイトをする!」
張り切って周りを見失った旭はすぐに何かを調べ始めた。興味があることにはどっぷりハマる旭だが、一体何の仕事をするのか不思議な朝顔であった。
数分後、旭は柚奈の部屋からパソコンを盗んできた。そして何やら作業を始めた。
「旭ちゃん一体何をしているんですか?」
「まぁ見てろって」
旭はパソコンをカタカタと打っていると何やらサイトに入っていた。そして作業を続けること数時間が立つと、ヘトヘトになった柚奈と怜が帰ってきた。
柚奈は自分のパソコンが使われていることがわかると、旭のパソコンを覗いた。そこには大量の文字があった。柚奈は驚き、旭に質問した。
「あ、旭ちゃん! 一体何をしているんですか!?」
「えへへ! 見るがいい! 今日から私は小説家だ。これで書籍化すれば大金持ちだ。いいよな? この仕事で」
「それで月にいくら稼げるんですか?」
「え!? そんなの書籍化しないとお金は入ってこないでしょ」
月の稼ぎがワンチャン書籍化の仕事は柚奈は猛反対した。
「ダメです。安定していませんし、確実にお金が入ることにしてください」
「えぇ! でも立派な仕事だよ?」
「違います。それは立派な趣味です。もっと別の働く仕事にしてください」
「そんな~」
渋々、旭はそパソコンを切り、諦めた。柚奈はパソコンを返してもらうと部屋に持って帰った。
そしてまだまだ旭のバイト探しは続くのであった。
そして七時になるが、旭は起きてこなかった。支度が終わった柚奈は旭の部屋に向かった。もちろん旭はそんなことを知らずに気持ちよく寝ていた。
柚奈がドアを勢いよく開けるが旭はまだ、夢の中だった。ムカッときた柚奈は旭を揺さぶり、起こそうとした。しかし、旭は起きる気配はなく、揺れるのは大きい胸だけだっった。
「旭ちゃん、起きてください。基本的な生活は身につけましょう」
「すぴーすぴー」
「これはダメだね~。柚ちゃんどうするのー?」
「こうなったら二日酔いの可能性があります。私に任せてください」
豊姫にそういうと柚奈は走り出し、洗面所に向かった。ある程度理解した豊姫はその場を去った。何も知らない旭はまだ、気持ちよく夢の中のようだ。コップに溢れそうな量の水を入れてくると柚奈は旭の顔めがけ、水を撒いた。
「旭ちゃん。なんとかこれで目覚めてください」
いきなり水をかけられた旭は、何事かと咳き込み、ベットの上で溺れたようにもがいた。そして目を擦り、横を見ると柚奈がコップを持っていた。柚奈は目を光らせ、尋ねた。
「旭ちゃん、ようやく酔いが冷めたんですね」
「おい! 柚奈! 朝っぱらから何するんだ! 私、今溺れかけたからね? 息がまともにできてなかったからね? ふざけんなよ、そもそも酔ってねぇし」
「でも、揺さぶっても起きなかったので、どうすればいいのか分からなくて」
「ちっ、まぁいいよ。せっかく起きたんだ。顔でも洗ってくるよ」
旭はイライラしながら顔を洗いに行った。柚奈は満足気にリビングに戻った。
雨が降る中、怜と柚奈は修行に出かけた。二人を見送ると旭はスマホとにらめっこし、周辺のバイト募集の情報を調べた。
指を上にスライドさせ、いろんなバイト情報を見た。
「うーん。私に似合う仕事か~。なんか動き回るのとかは嫌だなぁ」
「旭ちゃん。バイトは大切です。真剣に探してください」
隣からプカプカ浮きながら朝顔が話すが、旭はだるそうな顔で答えた。
「だってさ~、こんな雨の日にやる気なんか出ないって、こういう日はダラダラ過ごすのが一番だよ。一応調べたんだし、こんなのあったけど、まだ探してみるよーって言えば、柚奈だって許してくれるよ。だから朝顔、このことは内緒だよ」
「もう旭ちゃんは、中々やる気が出ないんですから。そう言えば恋愛漫画はもう読まないんですか?」
「あぁあれね。恋愛漫画っていつも同じ展開ばっかだからつまらねいわ。それより今は電子小説にハマってるの! ねぇ見て見て朝顔、この小説異世界系なんだけど超面白いのよ! 読み終わったら後で教えてあげるから」
「はぁ流石の飽き性ですね」
朝顔は飽き性の旭に振り回されるのであった。その後、旭はバイト情報のページを閉じて、小説を読むのであった。
時間が経ち、柚奈と怜が帰ってくるといつの間にか旭は眠ってしまったようだ。ソファに横たわる旭に柚奈は声をかけた。しかし、旭は起きる気配はなかった。
「どうする柚ちゃん。また朝みたいに起こすの?」
「いいえ、朝は頑張ったので、今はこのままにしておきましょう」
「はぁ、それより柚奈ちゃん。俺腹減ったよ~」
「葵もー」
怜と葵が腹を鳴らし、柚奈に泣きついた。柚奈は優しい表情で微笑み、お昼ご飯の支度に取り掛かった。
数分後、旭以外、みんながご飯を食べていると、美味しいそうな匂いに惹かれ、旭は目を覚ました。
「クンクン、あぁいい匂いだ。あれ? 私寝ちゃってたのか」
「起きましたか旭ちゃん。旭ちゃんの分もあるので食べましょう」
「おう! 食べる食べる」
「それでどこかいいところは見つかったんですか?」
「あ、まぁ……いいところというか、いろんなのがあって迷ってる~感じかな」
「意外と進んでいるんですね。関心です」
半日小説を見て過ごしたと言えない旭は、朝に見た情報だけを話した。それに引き換え、柚奈は本当に調べているんだと思い、感心していた。
食事が終わり、また二人は修行の支度をし、朝顔と旭を残し、行ってしまった。
旭は笑顔で見送るとまたスマホをいじり、小説を読み始めた。呆れた朝顔はプカプカ浮きながら、外の雨を見つめ、暇つぶしをした。
数時間後、旭は何かに気づいた。
「こ、これは!?」
「どうしたんですか? 旭ちゃん」
「私! このバイトをする!」
張り切って周りを見失った旭はすぐに何かを調べ始めた。興味があることにはどっぷりハマる旭だが、一体何の仕事をするのか不思議な朝顔であった。
数分後、旭は柚奈の部屋からパソコンを盗んできた。そして何やら作業を始めた。
「旭ちゃん一体何をしているんですか?」
「まぁ見てろって」
旭はパソコンをカタカタと打っていると何やらサイトに入っていた。そして作業を続けること数時間が立つと、ヘトヘトになった柚奈と怜が帰ってきた。
柚奈は自分のパソコンが使われていることがわかると、旭のパソコンを覗いた。そこには大量の文字があった。柚奈は驚き、旭に質問した。
「あ、旭ちゃん! 一体何をしているんですか!?」
「えへへ! 見るがいい! 今日から私は小説家だ。これで書籍化すれば大金持ちだ。いいよな? この仕事で」
「それで月にいくら稼げるんですか?」
「え!? そんなの書籍化しないとお金は入ってこないでしょ」
月の稼ぎがワンチャン書籍化の仕事は柚奈は猛反対した。
「ダメです。安定していませんし、確実にお金が入ることにしてください」
「えぇ! でも立派な仕事だよ?」
「違います。それは立派な趣味です。もっと別の働く仕事にしてください」
「そんな~」
渋々、旭はそパソコンを切り、諦めた。柚奈はパソコンを返してもらうと部屋に持って帰った。
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