60 / 153
葵ちゃんと三人暮らしの再開!?
しおりを挟む
怜と旭は人間の姿に戻ると旭は顔を赤くして怜に接近した。怜は驚き、一歩下がった。
「ちょ、ちょっとこっち……来なさいよ」
「え!? どうゆうこと?」
怜は旭に引っ張られ、そのまま柚奈たちから離れ、二人だけで会話が始まった。怜はどんなことを言われるか心当たりがなく、緊張から胸がドキドキしていた。それに対して旭は怜の言葉の真相を確かめようと恋心がときめき、胸がドキドキしていた。
「あ、あんたさ……試合中に変なこと言ってたの覚えてるわよね?」
「あぁ、えーと……まぁ覚えてるよ」
怜の頭の中では旭の想像していた言葉はすでに忘れ去られていた。怜は頑張って何に対してかを考えた。顔を赤くして近づく旭に対し、怜は心当たりがある言葉を思い出した。
「で! あの言葉はどうゆう経緯があってあんな場所で言ったのよ?」
(経緯!? あんな場所? やっべ~、俺そんなこと言ってたの!? まさか心の中で揺れる巨乳に凝視してすげーって思ったのまさか俺、口に出していたのか!? でも胸はセーフって言ってたし、とりあえず旭には失礼なことだから謝るか)
怜は真剣な眼差しで旭を見つめ、一歩前に出た。急に前に出てきた怜に対し、旭は告白でもされるのかと思い、焦り始めた。しかし、緊張からか旭の口からは言葉が出ず、ただ黙ることしかできなかった。そんな旭の心情も知らず、怜は頭を下げた。
「ごめん。旭ちゃん。俺も男なんだ! そうゆうところはきになる年頃で、つい言葉にしてしまったんだ。以後気をつけます!」
(はぁ~!? 謝るのはいいけど恥ずかしい! もうこの場から逃げ出したい!)
今二人の中では綺麗なすれ違いが起きた。怜はとっさに言ったことを忘れ、違うことに対して謝ってしまい、旭はずっと怜は自分に恋していると勘違いし、それを止めるものはいなかった。旭は頭を下げる怜に対し、どう言葉を掛けていいかわからなかったが、恋愛漫画での教訓を生かし、優しい言葉をかけようと勇気を振り絞った。
「し、仕方ないわね。でも、そうゆう気持ちって女の子は嬉しいのよ」
旭は今ハマっている恋愛漫画のセリフを怜に伝えた。するとまた顔を赤くし、走って巻物の世界から出て行った。もちろん怜は軽いパニック状態に陥った。顔を下げていてわからないが、表情もまるでモアイ像のようになっていた。
(えぇー!? ちょい待ちちょい待ち! みんな女の子は揺れる胸を見られるのが嬉しいの!? 嘘だろ嘘だろ! 初耳なんですけどぉ! 触られるのは嫌だけど見られるのはウェルカム? は!? 美術館と一緒ってことか!? わかったぞ、わかってきたぞ! 今まで女子と関わらなさすぎて気付いてあげれなかったけど、これからは女子の胸を見て褒めてあげれば、喜ぶってことか! でも待てよ、裸ごしの胸はどうなんだ? 美術館でも服という名の額縁に飾ってあるしなぁ。でも、額縁にハマってない作品もあると思うし、よし! そこらへんは今度、身近にいる柚奈ちゃんに聞いてみよう)
怜は自己解決をすると顔をあげ、清々しい顔をして、柚奈の元へ駆け寄った。柚奈は不思議そうな顔で、怜に質問した。
「先輩、謝っている姿を見たのですが、何を話していたんですが?」
「うーん、難しいなぁ。まぁとりあえず二人の秘密だ」
「ふーん、そうですか」
「えぇ! 私秘密知りたい~」
「豊ちゃん、私たちは仲間はずれのようですからいいですよ」
柚奈は勝手に拗ねて、電子版を触り、修行を始めた。それもそのはずだ。柚奈はこれまで怜と一緒に過ごしてきて、隠し事は少なかったが、これが初めてだ。しかもその相手だ自分の気に入らない同性となるとイラつくのも仕方がない。怜も柚奈には悪いと思ったが、どう話せばいいかわからず、今回は口を閉じた。
二人は別々で修行を始め、夜ご飯の時間になるまで、続いた。それまで旭は公園で恋愛漫画をブランコに乗りながら読んでいた。
時間が経ち、夜ご飯どきになると柚奈のイライラもなくなり、怜に話しかけた。
「先輩、そろそろご飯にしましょう」
「お、おう。さっきは秘密なんて言ってごめんな。ご飯の後に訳を話すからさ」
「いえ、先輩。私もつい旭ちゃんとの秘密だったのでムカついてしまいました。私もごめんなさい」
二人は無事、仲直りをして元の世界に戻った。元の世界に戻ると早速柚奈は夜ご飯の支度を始めた。怜はくたびれ、リビングのソファに寝転んだ。
数分後、また玄関のドアが勢いよく開いた。二人は嫌な予感がして、玄関を見るとそこには旭がいた。
「おい! 旭ちゃんなんでまた、ここにきた?」
「何でって、私もここに住むからに決まってるだろー、あぁお腹すいた」
「私も住むって、いきなりすぎです。私は反対ですし、出て行ってください」
「えぇ~私、方向音痴すぎて、ここまでたどり着くのに一ヶ月たったんだぞ! それまで近くのカラオケとかネットカフェで寝てたんだぞ。しかも今はお金ないし、このままだと外で寝ることになるんだ。お願いだよ、私を泊まらせてくれよー」
麗しい水のように瞳を輝かせ、旭は二人に住むことをお願いした。外で寝ることが可愛いそうだと思った怜は、柚奈にお願いした。
「柚奈ちゃんさ、急なのは旭ちゃんが悪いけどさ。外で寝るのはキツいと思うし、旭ちゃんにお金ができるまでの間、泊まらせてあげようぜ」
「うーん、そうですね。確かに相当な方向音痴ってのはわかりましたが、さすがにそこまで私は汚れてないので、今回はいいでしょう。でも……まとまったお金ができたら早く出て行ってくださいね」
「うんうん、ありがとう。ってことでお邪魔しまーす」
今夜からドタバタの三人の生活が始まった。
「ちょ、ちょっとこっち……来なさいよ」
「え!? どうゆうこと?」
怜は旭に引っ張られ、そのまま柚奈たちから離れ、二人だけで会話が始まった。怜はどんなことを言われるか心当たりがなく、緊張から胸がドキドキしていた。それに対して旭は怜の言葉の真相を確かめようと恋心がときめき、胸がドキドキしていた。
「あ、あんたさ……試合中に変なこと言ってたの覚えてるわよね?」
「あぁ、えーと……まぁ覚えてるよ」
怜の頭の中では旭の想像していた言葉はすでに忘れ去られていた。怜は頑張って何に対してかを考えた。顔を赤くして近づく旭に対し、怜は心当たりがある言葉を思い出した。
「で! あの言葉はどうゆう経緯があってあんな場所で言ったのよ?」
(経緯!? あんな場所? やっべ~、俺そんなこと言ってたの!? まさか心の中で揺れる巨乳に凝視してすげーって思ったのまさか俺、口に出していたのか!? でも胸はセーフって言ってたし、とりあえず旭には失礼なことだから謝るか)
怜は真剣な眼差しで旭を見つめ、一歩前に出た。急に前に出てきた怜に対し、旭は告白でもされるのかと思い、焦り始めた。しかし、緊張からか旭の口からは言葉が出ず、ただ黙ることしかできなかった。そんな旭の心情も知らず、怜は頭を下げた。
「ごめん。旭ちゃん。俺も男なんだ! そうゆうところはきになる年頃で、つい言葉にしてしまったんだ。以後気をつけます!」
(はぁ~!? 謝るのはいいけど恥ずかしい! もうこの場から逃げ出したい!)
今二人の中では綺麗なすれ違いが起きた。怜はとっさに言ったことを忘れ、違うことに対して謝ってしまい、旭はずっと怜は自分に恋していると勘違いし、それを止めるものはいなかった。旭は頭を下げる怜に対し、どう言葉を掛けていいかわからなかったが、恋愛漫画での教訓を生かし、優しい言葉をかけようと勇気を振り絞った。
「し、仕方ないわね。でも、そうゆう気持ちって女の子は嬉しいのよ」
旭は今ハマっている恋愛漫画のセリフを怜に伝えた。するとまた顔を赤くし、走って巻物の世界から出て行った。もちろん怜は軽いパニック状態に陥った。顔を下げていてわからないが、表情もまるでモアイ像のようになっていた。
(えぇー!? ちょい待ちちょい待ち! みんな女の子は揺れる胸を見られるのが嬉しいの!? 嘘だろ嘘だろ! 初耳なんですけどぉ! 触られるのは嫌だけど見られるのはウェルカム? は!? 美術館と一緒ってことか!? わかったぞ、わかってきたぞ! 今まで女子と関わらなさすぎて気付いてあげれなかったけど、これからは女子の胸を見て褒めてあげれば、喜ぶってことか! でも待てよ、裸ごしの胸はどうなんだ? 美術館でも服という名の額縁に飾ってあるしなぁ。でも、額縁にハマってない作品もあると思うし、よし! そこらへんは今度、身近にいる柚奈ちゃんに聞いてみよう)
怜は自己解決をすると顔をあげ、清々しい顔をして、柚奈の元へ駆け寄った。柚奈は不思議そうな顔で、怜に質問した。
「先輩、謝っている姿を見たのですが、何を話していたんですが?」
「うーん、難しいなぁ。まぁとりあえず二人の秘密だ」
「ふーん、そうですか」
「えぇ! 私秘密知りたい~」
「豊ちゃん、私たちは仲間はずれのようですからいいですよ」
柚奈は勝手に拗ねて、電子版を触り、修行を始めた。それもそのはずだ。柚奈はこれまで怜と一緒に過ごしてきて、隠し事は少なかったが、これが初めてだ。しかもその相手だ自分の気に入らない同性となるとイラつくのも仕方がない。怜も柚奈には悪いと思ったが、どう話せばいいかわからず、今回は口を閉じた。
二人は別々で修行を始め、夜ご飯の時間になるまで、続いた。それまで旭は公園で恋愛漫画をブランコに乗りながら読んでいた。
時間が経ち、夜ご飯どきになると柚奈のイライラもなくなり、怜に話しかけた。
「先輩、そろそろご飯にしましょう」
「お、おう。さっきは秘密なんて言ってごめんな。ご飯の後に訳を話すからさ」
「いえ、先輩。私もつい旭ちゃんとの秘密だったのでムカついてしまいました。私もごめんなさい」
二人は無事、仲直りをして元の世界に戻った。元の世界に戻ると早速柚奈は夜ご飯の支度を始めた。怜はくたびれ、リビングのソファに寝転んだ。
数分後、また玄関のドアが勢いよく開いた。二人は嫌な予感がして、玄関を見るとそこには旭がいた。
「おい! 旭ちゃんなんでまた、ここにきた?」
「何でって、私もここに住むからに決まってるだろー、あぁお腹すいた」
「私も住むって、いきなりすぎです。私は反対ですし、出て行ってください」
「えぇ~私、方向音痴すぎて、ここまでたどり着くのに一ヶ月たったんだぞ! それまで近くのカラオケとかネットカフェで寝てたんだぞ。しかも今はお金ないし、このままだと外で寝ることになるんだ。お願いだよ、私を泊まらせてくれよー」
麗しい水のように瞳を輝かせ、旭は二人に住むことをお願いした。外で寝ることが可愛いそうだと思った怜は、柚奈にお願いした。
「柚奈ちゃんさ、急なのは旭ちゃんが悪いけどさ。外で寝るのはキツいと思うし、旭ちゃんにお金ができるまでの間、泊まらせてあげようぜ」
「うーん、そうですね。確かに相当な方向音痴ってのはわかりましたが、さすがにそこまで私は汚れてないので、今回はいいでしょう。でも……まとまったお金ができたら早く出て行ってくださいね」
「うんうん、ありがとう。ってことでお邪魔しまーす」
今夜からドタバタの三人の生活が始まった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
追放シーフの成り上がり
白銀六花
ファンタジー
王都のギルドでSS級まで上り詰めた冒険者パーティー【オリオン】の一員として日々活躍するディーノ。
前衛のシーフとしてモンスターを翻弄し、回避しながらダメージを蓄積させていき、最後はパーティー全員でトドメを刺す。
これがディーノの所属するオリオンの戦い方だ。
ところが、SS級モンスター相手に命がけで戦うディーノに対し、ほぼ無傷で戦闘を終えるパーティーメンバー。
ディーノのスキル【ギフト】によってパーティーメンバーのステータスを上昇させ、パーティー内でも誰よりも戦闘に貢献していたはずなのに……
「お前、俺達の実力についてこれなくなってるんじゃねぇの?」とパーティーを追放される。
ディーノを追放し、新たな仲間とパーティーを再結成した元仲間達。
新生パーティー【ブレイブ】でクエストに出るも、以前とは違い命がけの戦闘を繰り広げ、クエストには失敗を繰り返す。
理由もわからず怒りに震え、新入りを役立たずと怒鳴りちらす元仲間達。
そしてソロの冒険者として活動し始めるとディーノは、自分のスキルを見直す事となり、S級冒険者として活躍していく事となる。
ディーノもまさか、パーティーに所属していた事で弱くなっていたなどと気付く事もなかったのだ。
それと同じく、自分がパーティーに所属していた事で仲間を弱いままにしてしまった事にも気付いてしまう。
自由気ままなソロ冒険者生活を楽しむディーノ。
そこに元仲間が会いに来て「戻って来い」?
戻る気などさらさら無いディーノはあっさりと断り、一人自由な生活を……と、思えば何故かブレイブの新人が頼って来た。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
挑文師、業務結婚します
KUMANOMORI(くまのもり)
ライト文芸
高校で養護教諭をする橘川美景(たちかわ みかげ)の元に、「至急、結婚せよ」と業務結婚の通達がきた。裏稼業・挑文師(あやとりのし)における本局からの業務命令だ。
相手はメンタルクリニックの若き院長・寧月融(ねいげつ とおる)。
「初めまして、結婚しましょう」
と言われ及び腰の美景だったが、互いの記憶を一瞬にして交換する「あやとり」により、融の過去を知り――――その場で成婚。
ただし、あざと系のクズ彼氏・当麻万理(とうま ばんり)とは別れておらず、
「責任もって養いますので、美景さんと別れてください」と夫が彼氏を養うことになる。
そして当面の仕事は動物保護と行方不明の少女を探ること――――?
恋人でもなければ、知人でもなかった二人だが、唯一「業務」でのみ、理解し合える。
万年温もり欠乏症メンヘラ女、不貞恋愛しか経験のない男。大人だからこそ、ピュアだった?
恋愛以前の問題を抱える二人は過去を交換しながら、少しずつ絆を結んでいく。
「わたしたち、あなたの記憶をまもります」
記憶保全を司る裏稼業を持つ者同士の業務結婚が始まった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる