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葵ちゃんと試合終了
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旭の蹴りと殴りをなんとか耐え続けている怜だが、体力も体も限界に近づいてきているが、うまい具合旭の攻撃が怜を逃さないよう攻撃を仕掛けてくるので、怜はどうすることもできなかった。しかし、そんな怜だが、また一か八かの掛けに出ようとしていた。
(クソ、なんだよこの連続したコンビネーションは! 距離をとろうとすれば蹴りがきて、左右に避けようとしたら殴りがきて、しかも蹴りも殴りも正確に同じところを狙いから上手く動けない。こうなったら霊力を大量に使うが、あれをやるしかないな。でもこれが失敗すれば、俺は負ける。どうする……)
怜は午前中に使った、あの雷のようなスピードを兼ね備えた技を使うか迷っている。もし、決めきらなかった場合には自分は動けなくなることを知っているからである。しかし、ここで動かなければ状況は一転せず、このままやられるのは怜である。怜は時間とともに傷ついていく体と相談し、決心を固めた。
「葵ちゃん。無理させるかもしれいないけど、俺はやるぞ」
「オーケー! 葵も歯を食いしばるよ」
怜は旭の蹴りと殴りを食らいながらも自分の霊力を全て体に流し込んだ。今回は両手で守っているため、足などには触れず、少し時間をかけて念入りに流し込んだ。じわじわと体の中が熱くなり、周りはビリっと青い電気が流れ始めた。もちろんその異変に旭は気付いたが、このまま押し切ろうと攻撃を続けた。
(何!? 静電気? いやこれは電気!? こいつ何をする気なんだ。私のこの攻撃から抜け出せる技を隠し持っていたのか? それはそれで、早めに使っていればここまでダメージを蓄積することもなかっただろう。なのに出さなかった。それは何か自分にもデメリットがあるから? そうか技を出せば自分の行動に制限をかけるのは嫌だったのか。しかし、ここまで来ればやむ終えず出してくるだろう。それを狙って……潰す!)
怜の技に警戒する旭だが、怜の技の威力に驚くのはあともう少しのようだ。怜の顔は赤くなり、気分が発熱のような状態になった。
(はぁはぁ、暑いなぁ。でも、傷だらけの体で体力が少ないけど、なんだか力が漲ってきたぜ。これが霊力の力なのか!? よし、今度こそ自分の力をコントロールして決める!)
怜は体の熱さから霊力が体中に行き渡ったことを確認すると技を出すタイミングを図った。息を整え、旭の顔を伺った。
旭は急に怜に見られると大技が来ると悟った。次の瞬間、怜は青い雷を身に纏い横に走った。
「やはりきたか! 大技!」
「っく、熱い……」
怜は雷のようなスピードで朝顔を蹴散らし、旭から距離をとって止まった。やはりコントロールは難しく、体の熱さにも苦しんだ。しかし、諦めない怜は旭の方を向き、クラチングスタートの姿勢になった。
旭はその早さに驚いたものの、怜の方を向いて、拳を構えた。
巻物の世界に風が吹くとそれを合図に怜はまた旭に向かって物凄い早さで走り出した。
(今度こそ! 決める。これが最後の『雷の一閃』だ)
「こい! あんたとは力の差が違うのよ! 『花言葉 固い絆』」
怜の右手は青い雷に包まれ、その光の早さで旭に突っ込んだ。対する旭は怜が走り出したと同時に両手を前に出し、手のひらを怜の方向に向け、花言葉を叫んだ。すると周りの朝顔が一斉に雲のような優しい白色になった。旭の前には朝顔の敦賀何本も盾になるように張り巡らされ、中心に人間サイズの白い朝顔が咲いた。
怜は白い朝顔に衝突し、右手で貫通しようと力を入れた。旭は両手に霊力を注ぎ込み、怜の雷の一閃から身を守った。
「あぁ、か、体が……だけど、ここで男が引いたら惚れた女に示しがつかねぇんだよ!」
「なんですって!?」
怜の右手の雷はその気持ちとともに大きくなり、威力も大きくなっていった。旭は怜の言葉に乙女心が揺らめき、力が抜けてしまった。
もちろん怜はその隙を逃さず、そのまま押し切ろうとした。しかし、簡単に負けたくない旭も焦りながらもなんとか受け止めた。このせいで旭は自分のほとんどの霊力を注ぎ込んでしまった。怜の言葉は柚奈へのものだったが、恋愛物が好きな旭は自分だと勘違いし、顔が真っ赤で怜の言葉が、頭の中で繰り返された。
見ていた柚奈も自分のことだと分かり、顔を赤くして後ろを向いて両手で顔を隠した。
怜は旭を倒すことだけしか考えてなかったので、そのまま旭のガードを貫通することができた。
そのまま怜の右手は旭のお腹を捉えていた。
(まずい。つい動揺してガードを抜けられた!? っち! こうなったら相打ち覚悟ね)
怜の拳が旭のお腹に届く前に旭は手のひらサイズの朝顔のタネを出し、そのまま下に投げつけた。
「もう! これでなんとかなれよぉ」
「何!? 爆弾だと!」
怜が爆弾だと気付いた時には遅く、朝顔のタネ型の爆弾は地面に着いたと同時に起爆し、怜と旭を巻き込んで大爆發を起こした。
巻き起こる砂埃に柚奈と豊姫は手で払い咳き込んだ。砂埃が闇終わるともちろんそこには二人の姿はなかった。柚奈と豊姫は横を見ると二人が人魂の状態になっていた。
「はぁ、これは引き分けですね」
「あらら~、でもどっちにしても怜くんが決めても霊力切れでアウトだし、まぁ引き分けは目に見えてたね」
(クソ、なんだよこの連続したコンビネーションは! 距離をとろうとすれば蹴りがきて、左右に避けようとしたら殴りがきて、しかも蹴りも殴りも正確に同じところを狙いから上手く動けない。こうなったら霊力を大量に使うが、あれをやるしかないな。でもこれが失敗すれば、俺は負ける。どうする……)
怜は午前中に使った、あの雷のようなスピードを兼ね備えた技を使うか迷っている。もし、決めきらなかった場合には自分は動けなくなることを知っているからである。しかし、ここで動かなければ状況は一転せず、このままやられるのは怜である。怜は時間とともに傷ついていく体と相談し、決心を固めた。
「葵ちゃん。無理させるかもしれいないけど、俺はやるぞ」
「オーケー! 葵も歯を食いしばるよ」
怜は旭の蹴りと殴りを食らいながらも自分の霊力を全て体に流し込んだ。今回は両手で守っているため、足などには触れず、少し時間をかけて念入りに流し込んだ。じわじわと体の中が熱くなり、周りはビリっと青い電気が流れ始めた。もちろんその異変に旭は気付いたが、このまま押し切ろうと攻撃を続けた。
(何!? 静電気? いやこれは電気!? こいつ何をする気なんだ。私のこの攻撃から抜け出せる技を隠し持っていたのか? それはそれで、早めに使っていればここまでダメージを蓄積することもなかっただろう。なのに出さなかった。それは何か自分にもデメリットがあるから? そうか技を出せば自分の行動に制限をかけるのは嫌だったのか。しかし、ここまで来ればやむ終えず出してくるだろう。それを狙って……潰す!)
怜の技に警戒する旭だが、怜の技の威力に驚くのはあともう少しのようだ。怜の顔は赤くなり、気分が発熱のような状態になった。
(はぁはぁ、暑いなぁ。でも、傷だらけの体で体力が少ないけど、なんだか力が漲ってきたぜ。これが霊力の力なのか!? よし、今度こそ自分の力をコントロールして決める!)
怜は体の熱さから霊力が体中に行き渡ったことを確認すると技を出すタイミングを図った。息を整え、旭の顔を伺った。
旭は急に怜に見られると大技が来ると悟った。次の瞬間、怜は青い雷を身に纏い横に走った。
「やはりきたか! 大技!」
「っく、熱い……」
怜は雷のようなスピードで朝顔を蹴散らし、旭から距離をとって止まった。やはりコントロールは難しく、体の熱さにも苦しんだ。しかし、諦めない怜は旭の方を向き、クラチングスタートの姿勢になった。
旭はその早さに驚いたものの、怜の方を向いて、拳を構えた。
巻物の世界に風が吹くとそれを合図に怜はまた旭に向かって物凄い早さで走り出した。
(今度こそ! 決める。これが最後の『雷の一閃』だ)
「こい! あんたとは力の差が違うのよ! 『花言葉 固い絆』」
怜の右手は青い雷に包まれ、その光の早さで旭に突っ込んだ。対する旭は怜が走り出したと同時に両手を前に出し、手のひらを怜の方向に向け、花言葉を叫んだ。すると周りの朝顔が一斉に雲のような優しい白色になった。旭の前には朝顔の敦賀何本も盾になるように張り巡らされ、中心に人間サイズの白い朝顔が咲いた。
怜は白い朝顔に衝突し、右手で貫通しようと力を入れた。旭は両手に霊力を注ぎ込み、怜の雷の一閃から身を守った。
「あぁ、か、体が……だけど、ここで男が引いたら惚れた女に示しがつかねぇんだよ!」
「なんですって!?」
怜の右手の雷はその気持ちとともに大きくなり、威力も大きくなっていった。旭は怜の言葉に乙女心が揺らめき、力が抜けてしまった。
もちろん怜はその隙を逃さず、そのまま押し切ろうとした。しかし、簡単に負けたくない旭も焦りながらもなんとか受け止めた。このせいで旭は自分のほとんどの霊力を注ぎ込んでしまった。怜の言葉は柚奈へのものだったが、恋愛物が好きな旭は自分だと勘違いし、顔が真っ赤で怜の言葉が、頭の中で繰り返された。
見ていた柚奈も自分のことだと分かり、顔を赤くして後ろを向いて両手で顔を隠した。
怜は旭を倒すことだけしか考えてなかったので、そのまま旭のガードを貫通することができた。
そのまま怜の右手は旭のお腹を捉えていた。
(まずい。つい動揺してガードを抜けられた!? っち! こうなったら相打ち覚悟ね)
怜の拳が旭のお腹に届く前に旭は手のひらサイズの朝顔のタネを出し、そのまま下に投げつけた。
「もう! これでなんとかなれよぉ」
「何!? 爆弾だと!」
怜が爆弾だと気付いた時には遅く、朝顔のタネ型の爆弾は地面に着いたと同時に起爆し、怜と旭を巻き込んで大爆發を起こした。
巻き起こる砂埃に柚奈と豊姫は手で払い咳き込んだ。砂埃が闇終わるともちろんそこには二人の姿はなかった。柚奈と豊姫は横を見ると二人が人魂の状態になっていた。
「はぁ、これは引き分けですね」
「あらら~、でもどっちにしても怜くんが決めても霊力切れでアウトだし、まぁ引き分けは目に見えてたね」
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