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葵ちゃんと柚奈自身のスキル
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レベル18となった複製人形は二人の位置を確認すると、一瞬で姿を消した。
二人は驚き、今までの戦い方ではないと察した。当たりを見回し、人形の攻撃を伺った。清々しい草原に優しい風が吹くと、人形は柚奈の上から、短剣を頭に刺すように攻撃を仕掛けた。
柚奈は人形を目視すると、刀を振り上げ、短剣を受け止めた。しかし、体力が残ってない柚奈はバランスを崩し、短剣に押され、飛ばされた。
二人はレベル17撃破までに負った傷が光り、疲れも溜まってきた。
怜もフラつきながらも銃口を人形に向け、息を切らしながらも狙い、撃った。銃弾は人形にかすりともせず、外れてしまった。
焦りながらもリロードし、撃つが、全然銃弾は人形を捉えることができなかった。
リロードを待ってくれない人形は走り出し、次は怜に狙いを決めたようだ。柚奈もカバーに入ろうとしたが、人形の方が素早さは高く、追いつけなかった。
「先輩! 避けてください」
怜に息をきらしながらも、大声で声をかけた。しかし、すでにフラついていた怜は柚奈の言葉を受けるが、人形に心臓を刺されてしまった。もちろんマスケット銃で応戦するが、避けられてしまったのだ。
怜は傷を負った体が光り出し、あっという間に光の人魂になった。人魂は翔子の手元に移動した。
「これが怜。お主の限界じゃ。よく柚奈を見ておくんじゃな。柚奈がやられたら復活させよう」
「へ~この中意外と狭くないんだな。もっと狭いと思ってたけど、全体的に見やすいし、話せるってすごいな。まぁ次はもっと上を目指すか」
怜は人魂の姿で、翔子の手元で柚奈を見守った。
その柚奈は必死に人形の速さに追いつき、刀を振った。しかし、短剣に押されるがままで、人形の短剣に圧倒されていた。
怜はその様子を見て、柚奈もそろそろやられそうだなと思っていた。
「っく……。流石にこのレベルでは、きついですね。そろそろ戦い方を変えますか」
柚奈はボソッと独り言を言うと、目を見開き、息を吸い込んだ。圧倒されていた柚奈だが、人形が短剣を振りかざすと、腰を低くし、走り出した。
人形は短剣を振り下ろすが、柚奈を捉えることができなかった。
腰を低くしながら人形の背後や、視野から逃れ、攻撃を仕掛けた。あまりの速さに人形は短剣で、守ることしかできなかった。まるでさっきと位置が変わったみたいだった。
怜は驚き、一生懸命風のように走る柚奈の姿を目で追った。
「なんだよあれ!? さっきまでの体力でこんなものを隠していたのか」
「そうじゃな。的に油断をさせておいて、その間に体力を回復するのは戦法としては逆転につながるのじゃ。そこで生かされるのが、自身の戦い方のスキルじゃ。よく見とくのじゃな」
柚奈は刀を反対に持ち替えたりして、目にも留まらぬ速さで人形にいろんな方向から斬りかかった。守りきれない人形は防御が疎かになり、刀をくらうようになってしまった。
ここがチャンスだと思った柚奈はさらに刀で斬りかかった。そして人形は動かなくなった。
「ふー、ここからが私自身との勝負ですね。次はレベル19ですか……さっき見せた刀使いはほとんど効きそうになさそうですね」
(すげー。柚奈ちゃん俺が限界だったレベル18を倒しやがった。やっぱり柚奈ちゃんはすごいな。このまま一人で20までいけるのか!?)
怜は複製人形レベル18を倒した柚奈を見て、感動し、宝石のようね眼差しで人魂越しからキラキラ目を光らせ、期待した。
しかし、柚奈自身。さっきの動きで体力の消耗が激しかったらしく、レベル19を倒せるか否かの問題に直面した。
人形の修復が終わると、人形は顔をあげ、話し出した。
「レベル18ショウメツ。レベル19ニ、イコウスル」
人形はまた禍々しいオーラを放ち、黒が混じった、緑色の目で、短剣を持って柚奈に攻撃を仕掛けた。その攻撃のスピードはレベル18の倍以上だった。さっきの柚奈の攻撃に似たような攻撃をしてきた。
柚奈は人形を目で追い、背後や下から、横からなど、あらゆるところから攻撃を仕掛けてくる人形に対し、息をきらしながらも刀を振った。
「なるほど。さっきの私のパクリですか。ならこっちも考えはあります」
柚奈は作戦を思いつき、斬りかかってくる人形からなんとか脱出する方法を考えた。
(この人形、やはりさっきの私と同じ戦法で、時計回りに攻撃してきますね。しかし、背後からの斬りかかりが深く斬りかかってきませんね。カウンターを恐れているのでしょうか。私とは違ってそこは甘いですね)
柚奈は背後からの斬りかかりが甘いと考え、背後から斬りかかる瞬間に距離を取ろうと考えた。
そして次の瞬間、人形が背後から斬りかかる時、柚奈は前に走るように力強く右足を踏み込んんだ。人形の短剣が柚奈の背中を捉えた時、柚奈は後ろを気にせず、走り出した。歯を食いしばり、走るのがきついのを我慢した。これが柚奈が今まで培ってきた体力、忍耐力なのだ。
前に走り出した柚奈に対し、人形の短剣は柚奈の背中を捉えることはできなかった。走る柚奈を人形は追った。
人形が追ってくることに気づいた柚奈は目を瞑り、人形の距離を測った。そして小さな声で数を数え始めた。
「14、13、12、11……5、4、3、2、1」
柚奈の数えた数字が1になると人形はもう短剣を振り上げ、柚奈の頭に斬りかかろうとしていた。
そして0になると柚奈は一瞬で姿を消した。姿が見当たらない人形は立ち止まり、周りを確認した。しかし、そこに柚奈の姿はなかった。それは柚奈は人形の真上にいたからである。
「もらいました」
グサッと柚奈の刃が人形の首を切り落とした。そう柚奈は数を数えていたのは、丁度人形の首を空中で斬るためだったのだ。
人形は崩れ落ちるように倒れた。そして修復活動に入った。
しかし、柚奈はフラフラし、今にも倒れそうだった。
(マジかよ!? 一人でレベル19も倒しちゃったよ! すげーすげー。でも柚奈ちゃんの様子おかしくないか?)
人形の修復作業が終わると人形は立ち上がったが、柚奈は刀を構えるが、そのまま後ろに倒れてしまった。そして人魂になり、怜の横に移動した。
二人は驚き、今までの戦い方ではないと察した。当たりを見回し、人形の攻撃を伺った。清々しい草原に優しい風が吹くと、人形は柚奈の上から、短剣を頭に刺すように攻撃を仕掛けた。
柚奈は人形を目視すると、刀を振り上げ、短剣を受け止めた。しかし、体力が残ってない柚奈はバランスを崩し、短剣に押され、飛ばされた。
二人はレベル17撃破までに負った傷が光り、疲れも溜まってきた。
怜もフラつきながらも銃口を人形に向け、息を切らしながらも狙い、撃った。銃弾は人形にかすりともせず、外れてしまった。
焦りながらもリロードし、撃つが、全然銃弾は人形を捉えることができなかった。
リロードを待ってくれない人形は走り出し、次は怜に狙いを決めたようだ。柚奈もカバーに入ろうとしたが、人形の方が素早さは高く、追いつけなかった。
「先輩! 避けてください」
怜に息をきらしながらも、大声で声をかけた。しかし、すでにフラついていた怜は柚奈の言葉を受けるが、人形に心臓を刺されてしまった。もちろんマスケット銃で応戦するが、避けられてしまったのだ。
怜は傷を負った体が光り出し、あっという間に光の人魂になった。人魂は翔子の手元に移動した。
「これが怜。お主の限界じゃ。よく柚奈を見ておくんじゃな。柚奈がやられたら復活させよう」
「へ~この中意外と狭くないんだな。もっと狭いと思ってたけど、全体的に見やすいし、話せるってすごいな。まぁ次はもっと上を目指すか」
怜は人魂の姿で、翔子の手元で柚奈を見守った。
その柚奈は必死に人形の速さに追いつき、刀を振った。しかし、短剣に押されるがままで、人形の短剣に圧倒されていた。
怜はその様子を見て、柚奈もそろそろやられそうだなと思っていた。
「っく……。流石にこのレベルでは、きついですね。そろそろ戦い方を変えますか」
柚奈はボソッと独り言を言うと、目を見開き、息を吸い込んだ。圧倒されていた柚奈だが、人形が短剣を振りかざすと、腰を低くし、走り出した。
人形は短剣を振り下ろすが、柚奈を捉えることができなかった。
腰を低くしながら人形の背後や、視野から逃れ、攻撃を仕掛けた。あまりの速さに人形は短剣で、守ることしかできなかった。まるでさっきと位置が変わったみたいだった。
怜は驚き、一生懸命風のように走る柚奈の姿を目で追った。
「なんだよあれ!? さっきまでの体力でこんなものを隠していたのか」
「そうじゃな。的に油断をさせておいて、その間に体力を回復するのは戦法としては逆転につながるのじゃ。そこで生かされるのが、自身の戦い方のスキルじゃ。よく見とくのじゃな」
柚奈は刀を反対に持ち替えたりして、目にも留まらぬ速さで人形にいろんな方向から斬りかかった。守りきれない人形は防御が疎かになり、刀をくらうようになってしまった。
ここがチャンスだと思った柚奈はさらに刀で斬りかかった。そして人形は動かなくなった。
「ふー、ここからが私自身との勝負ですね。次はレベル19ですか……さっき見せた刀使いはほとんど効きそうになさそうですね」
(すげー。柚奈ちゃん俺が限界だったレベル18を倒しやがった。やっぱり柚奈ちゃんはすごいな。このまま一人で20までいけるのか!?)
怜は複製人形レベル18を倒した柚奈を見て、感動し、宝石のようね眼差しで人魂越しからキラキラ目を光らせ、期待した。
しかし、柚奈自身。さっきの動きで体力の消耗が激しかったらしく、レベル19を倒せるか否かの問題に直面した。
人形の修復が終わると、人形は顔をあげ、話し出した。
「レベル18ショウメツ。レベル19ニ、イコウスル」
人形はまた禍々しいオーラを放ち、黒が混じった、緑色の目で、短剣を持って柚奈に攻撃を仕掛けた。その攻撃のスピードはレベル18の倍以上だった。さっきの柚奈の攻撃に似たような攻撃をしてきた。
柚奈は人形を目で追い、背後や下から、横からなど、あらゆるところから攻撃を仕掛けてくる人形に対し、息をきらしながらも刀を振った。
「なるほど。さっきの私のパクリですか。ならこっちも考えはあります」
柚奈は作戦を思いつき、斬りかかってくる人形からなんとか脱出する方法を考えた。
(この人形、やはりさっきの私と同じ戦法で、時計回りに攻撃してきますね。しかし、背後からの斬りかかりが深く斬りかかってきませんね。カウンターを恐れているのでしょうか。私とは違ってそこは甘いですね)
柚奈は背後からの斬りかかりが甘いと考え、背後から斬りかかる瞬間に距離を取ろうと考えた。
そして次の瞬間、人形が背後から斬りかかる時、柚奈は前に走るように力強く右足を踏み込んんだ。人形の短剣が柚奈の背中を捉えた時、柚奈は後ろを気にせず、走り出した。歯を食いしばり、走るのがきついのを我慢した。これが柚奈が今まで培ってきた体力、忍耐力なのだ。
前に走り出した柚奈に対し、人形の短剣は柚奈の背中を捉えることはできなかった。走る柚奈を人形は追った。
人形が追ってくることに気づいた柚奈は目を瞑り、人形の距離を測った。そして小さな声で数を数え始めた。
「14、13、12、11……5、4、3、2、1」
柚奈の数えた数字が1になると人形はもう短剣を振り上げ、柚奈の頭に斬りかかろうとしていた。
そして0になると柚奈は一瞬で姿を消した。姿が見当たらない人形は立ち止まり、周りを確認した。しかし、そこに柚奈の姿はなかった。それは柚奈は人形の真上にいたからである。
「もらいました」
グサッと柚奈の刃が人形の首を切り落とした。そう柚奈は数を数えていたのは、丁度人形の首を空中で斬るためだったのだ。
人形は崩れ落ちるように倒れた。そして修復活動に入った。
しかし、柚奈はフラフラし、今にも倒れそうだった。
(マジかよ!? 一人でレベル19も倒しちゃったよ! すげーすげー。でも柚奈ちゃんの様子おかしくないか?)
人形の修復作業が終わると人形は立ち上がったが、柚奈は刀を構えるが、そのまま後ろに倒れてしまった。そして人魂になり、怜の横に移動した。
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