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葵ちゃんリリィと決着がつく
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リリィは口から激しく赤い血を吐き、ひざまづいた。しかし、リリィは不敵な笑みを浮かべ、血を垂らしながら立ち上がった。
3人はとどめを刺しきれなかった。怜は舌打ちをし、必死に銃を構えた。
「がはっ、ゔぅ…… ゔ、リリィは死なないのだ。『復活の時間』は殺した奴がまた殺さないとリリィは殺せないよー。ゾンビ細胞よ。リリィの心臓を復活させるのだ」
「はぁ……はぁ、先輩。もうひとがんばりですね。奴は私の海水を大量に浴びているので防御面では苦労しませんが、私がとどめを刺さなきゃいけないらしいですね。でも私もこうやって先輩と話せているのがやっとです」
「大丈夫か柚奈ちゃん! 一回避こう」
怜は体力がない柚奈に肩を貸し、リリィから距離を置いた。お互い体力の限界が近づいているのか、睨み合いが続いた。
睨み合いが続く中、リリィの貫通した後が完全に塞がった。リリィはニヤリと笑いながら立ち上がり、腕を再生させようと踏ん張った。
(えへへ。もうすぐで奴らを始末できるわ。しかし、リリィの体が弱体化したのは一瞬で気づいたわ。あの海水の女は厄介だわね。お陰で、心臓に隠していた悪霊の念が半分以上も吹き飛ばされたわ。早く誰でもいいから殺さないと……何!? 再生されない。私の腕が。クソ! 腐敗し過ぎて再生ができなくなったのか。落ち着くのよリリィ。奴らはもうボロボロ、素手でゴリ押ししたらいけるわ)
次の瞬間。リリィは再生をやめ、不敵な笑みを浮かべ、両手を強く握りしめ、走り出した。
先を取られた怜は焦り、手元の銃を慌てて構えた。柚奈と翔子は立つ力も無く、微かな力でリリィを目で追う事しかできなかった。
リリィが怜の射程距離まで近付くと、怜は冷や汗を垂らし、不慣れな銃でリリィを狙った。
(クソ! ちょこまか動き回るせいで狙いが定まらない。どうするか!? とりあえず今は奴を撃ち抜くことだけを考えよう)
不安な怜に銃から葵の姿が見えてきた。葵は不安な怜を励ますように話しかけた。
「怜! 落ち着いて! 怜だったらできるはずだわ。きっと今必要なものだったから葵はこの姿になったんだよ。だから! 最後まで諦めないで狙って」
怜は覚悟を決め、汗が頬を垂れるのと同時に発砲した。銃弾は少しずれ、リリィの頭に行ってしまったが、脳天を貫通するような激しい回転して飛んだ。しかし、銃弾はリリィの血がついた髪を擦り、飛んでいった。銃弾は外れてしまったのだ。
(クソッ! 外した。もう一度だ。次は絶対あいつを捉える! どこでもいい。とどめが刺せなくてもその後に柚奈がいる)
怜は焦り、急いでリロードをした。次の瞬間。リロードを終え、安堵して前を見ると、不敵な笑みを浮かべ、ニヤリと笑いリリィが拳を振りかざしていた。怜はとっさに銃を盾にするが、リリィの拳は怜の腹を捉え、捻るように拳が入った。
怜は血を吐きながら遠く吹き飛ばされ、コンクリートの壁に激突した。怜は大量の血を吐き出し、腹を抑えてゆっくり倒れた。
もう怜は立ち上がらないと思った柚奈は最後の力を振り絞り立ち上がった。そしてリリィの道を阻むように刀を横に出した。
「ここから先は行かせません。貴方は私が倒します」
「えぇ? 貴方がぁ? あははは。そんなボロボロの体でリリィを倒せると思ってんの。リリィも舐められたものですね。分かったよ。じゃ……貴方から殺しますわ」
リリィは拳を強く握りしめ、柚奈の顔を潰す勢いで、殴りかかった。
柚奈は刀で防御することしかできなかった。もう体力に限界がきているのだ。倒れてもおかしくない状態で、柚奈は刀でリリィの拳を払い、一歩引いた。
「豊ちゃん。弱い私でごめんなさい。後はお願いします。豊玉姫命よ我が体を差し出します。その力で敵を斬り払ってください。『憑依』」
「あいよ柚ちゃん頑張ったね。ここから先は私の刀でおやすみ」
柚奈の目の色がキラキラとした宝石の様に金色になり、茶髪になった。そして着ていた服も水色の魚を基調とした着物を着ていた。大胆にも胸元は大きく開いており、足も裸足で膝から下が透き通った白い肌が見えていた。
リリィ憑依したことに気付いたが、勢いは止まらず、連続で殴りかかってきた。
豊姫は拳を見切り、素早く避けた。
「いやー、柚ちゃん相当きてるねこれは。体が重いしだるいし、今にでも倒れそうだなぁ。でも……柚ちゃんを傷つけたお前だけは殺すから」
「ちっ。守護霊ごときが何調子乗っちゃってるんですかー? リリィは貴様らごときに負けるはずが無いんだよ」
リリィはイライラし、気持ちが高ぶり、さっきよりも早いスピードで走り、殴りかかった。手は血管が浮き出ており、空気を切るような速さだった。
豊姫は海水を刀に纏わせ、鮮やかに舞った。それはまるで月の前で舞踊を踊るようだった。
リリィの全力で拳を振るうが全く当たらず、海の水が手にしみ、段々腐敗していった。焦ったリリィは高く飛び、距離をとった。
隙を見つけた豊姫は刀から出る海水をこぼれ落としながら歯を食いしばり走った。
(あぁ。体が熱いもう限界だ。でもこれで決める! いや決めるしかない。後ろから霊力を感じるものがあったから信じれば2人ともきてくれるはず)
豊姫は刀を鞘に収めるように右の腰に収めた。すると海水が巻き付き、青い鞘になった。すると奥から柚奈の声が聞こえてきた。
「豊ちゃん! 最後の一撃くらい私も手伝います。だから2人で、いいえみんなであいつを倒しましょう」
「ありがとう柚ちゃん。2人で! やろう」
柚奈の目は右が金色で左が白色に輝いた。そして2人で刀を握り、力強く、歯を食いしばり技を出した。
「行きます豊ちゃん! これが私と豊ちゃん。私たちの抜刀だぁ! 海龍抜刀『伝説の海竜斬り』」
「何!? まだそんな力が! リリィだって限界を超えていくんだ。ゾンビの永久なる力見せてやるわ『永久の拳』この永久に壊れることのない拳をどう攻略するのかな。勝つのリリィなのだ! がははは」
リリィが毒々しい緑色に光る右の拳で柚奈の顔面を捉えた瞬間。柚奈はここだとニヤリと笑った。
「師匠の力! 使わせてもらいます。黒き羽よ奴の大いなる力を封じ込めよ『鴉がえし』」
翔子からもらった黒い羽はじわじわと光だし、リリィの拳に張り付いた。すると緑色の光は羽に吸い取られるように消えていった。
リリィは力を吸い取られたことに気付き、焦ったがもう引き戻せなかった。そのままリリィは拳で殴りかかった。
柚奈の後ろから足音が聞こえ、怜が叫んだ。
「柚奈ちゃん! 避けろ!」
柚奈が高く飛ぶと一緒に海水も波を立てるように勢いよく、飛んだ。
怜が銃を構え、走りながら狙いを定め発砲した。
リリィの拳は柚奈を捉えられず、怜の銃弾を受けてしまった。リリィの右腕は派手に飛び散り、大量の血が溢れ出た。痛みを感じる前にリリィは上を見ると柚奈が刀を振り下ろした。そしてみんなの思いが柚奈の刀に込められた。
「行くのじゃ柚奈。お主ならできる。やるのじゃ!」
「いけ! 柚奈ちゃん俺たちの力を込めて!」
「行きます! これが! 私たちの力です!」
柚奈の刀はリリィの左肩から心臓を斬り落とした。
リリィは白目を向き、後ろに倒れた。
3人はとどめを刺しきれなかった。怜は舌打ちをし、必死に銃を構えた。
「がはっ、ゔぅ…… ゔ、リリィは死なないのだ。『復活の時間』は殺した奴がまた殺さないとリリィは殺せないよー。ゾンビ細胞よ。リリィの心臓を復活させるのだ」
「はぁ……はぁ、先輩。もうひとがんばりですね。奴は私の海水を大量に浴びているので防御面では苦労しませんが、私がとどめを刺さなきゃいけないらしいですね。でも私もこうやって先輩と話せているのがやっとです」
「大丈夫か柚奈ちゃん! 一回避こう」
怜は体力がない柚奈に肩を貸し、リリィから距離を置いた。お互い体力の限界が近づいているのか、睨み合いが続いた。
睨み合いが続く中、リリィの貫通した後が完全に塞がった。リリィはニヤリと笑いながら立ち上がり、腕を再生させようと踏ん張った。
(えへへ。もうすぐで奴らを始末できるわ。しかし、リリィの体が弱体化したのは一瞬で気づいたわ。あの海水の女は厄介だわね。お陰で、心臓に隠していた悪霊の念が半分以上も吹き飛ばされたわ。早く誰でもいいから殺さないと……何!? 再生されない。私の腕が。クソ! 腐敗し過ぎて再生ができなくなったのか。落ち着くのよリリィ。奴らはもうボロボロ、素手でゴリ押ししたらいけるわ)
次の瞬間。リリィは再生をやめ、不敵な笑みを浮かべ、両手を強く握りしめ、走り出した。
先を取られた怜は焦り、手元の銃を慌てて構えた。柚奈と翔子は立つ力も無く、微かな力でリリィを目で追う事しかできなかった。
リリィが怜の射程距離まで近付くと、怜は冷や汗を垂らし、不慣れな銃でリリィを狙った。
(クソ! ちょこまか動き回るせいで狙いが定まらない。どうするか!? とりあえず今は奴を撃ち抜くことだけを考えよう)
不安な怜に銃から葵の姿が見えてきた。葵は不安な怜を励ますように話しかけた。
「怜! 落ち着いて! 怜だったらできるはずだわ。きっと今必要なものだったから葵はこの姿になったんだよ。だから! 最後まで諦めないで狙って」
怜は覚悟を決め、汗が頬を垂れるのと同時に発砲した。銃弾は少しずれ、リリィの頭に行ってしまったが、脳天を貫通するような激しい回転して飛んだ。しかし、銃弾はリリィの血がついた髪を擦り、飛んでいった。銃弾は外れてしまったのだ。
(クソッ! 外した。もう一度だ。次は絶対あいつを捉える! どこでもいい。とどめが刺せなくてもその後に柚奈がいる)
怜は焦り、急いでリロードをした。次の瞬間。リロードを終え、安堵して前を見ると、不敵な笑みを浮かべ、ニヤリと笑いリリィが拳を振りかざしていた。怜はとっさに銃を盾にするが、リリィの拳は怜の腹を捉え、捻るように拳が入った。
怜は血を吐きながら遠く吹き飛ばされ、コンクリートの壁に激突した。怜は大量の血を吐き出し、腹を抑えてゆっくり倒れた。
もう怜は立ち上がらないと思った柚奈は最後の力を振り絞り立ち上がった。そしてリリィの道を阻むように刀を横に出した。
「ここから先は行かせません。貴方は私が倒します」
「えぇ? 貴方がぁ? あははは。そんなボロボロの体でリリィを倒せると思ってんの。リリィも舐められたものですね。分かったよ。じゃ……貴方から殺しますわ」
リリィは拳を強く握りしめ、柚奈の顔を潰す勢いで、殴りかかった。
柚奈は刀で防御することしかできなかった。もう体力に限界がきているのだ。倒れてもおかしくない状態で、柚奈は刀でリリィの拳を払い、一歩引いた。
「豊ちゃん。弱い私でごめんなさい。後はお願いします。豊玉姫命よ我が体を差し出します。その力で敵を斬り払ってください。『憑依』」
「あいよ柚ちゃん頑張ったね。ここから先は私の刀でおやすみ」
柚奈の目の色がキラキラとした宝石の様に金色になり、茶髪になった。そして着ていた服も水色の魚を基調とした着物を着ていた。大胆にも胸元は大きく開いており、足も裸足で膝から下が透き通った白い肌が見えていた。
リリィ憑依したことに気付いたが、勢いは止まらず、連続で殴りかかってきた。
豊姫は拳を見切り、素早く避けた。
「いやー、柚ちゃん相当きてるねこれは。体が重いしだるいし、今にでも倒れそうだなぁ。でも……柚ちゃんを傷つけたお前だけは殺すから」
「ちっ。守護霊ごときが何調子乗っちゃってるんですかー? リリィは貴様らごときに負けるはずが無いんだよ」
リリィはイライラし、気持ちが高ぶり、さっきよりも早いスピードで走り、殴りかかった。手は血管が浮き出ており、空気を切るような速さだった。
豊姫は海水を刀に纏わせ、鮮やかに舞った。それはまるで月の前で舞踊を踊るようだった。
リリィの全力で拳を振るうが全く当たらず、海の水が手にしみ、段々腐敗していった。焦ったリリィは高く飛び、距離をとった。
隙を見つけた豊姫は刀から出る海水をこぼれ落としながら歯を食いしばり走った。
(あぁ。体が熱いもう限界だ。でもこれで決める! いや決めるしかない。後ろから霊力を感じるものがあったから信じれば2人ともきてくれるはず)
豊姫は刀を鞘に収めるように右の腰に収めた。すると海水が巻き付き、青い鞘になった。すると奥から柚奈の声が聞こえてきた。
「豊ちゃん! 最後の一撃くらい私も手伝います。だから2人で、いいえみんなであいつを倒しましょう」
「ありがとう柚ちゃん。2人で! やろう」
柚奈の目は右が金色で左が白色に輝いた。そして2人で刀を握り、力強く、歯を食いしばり技を出した。
「行きます豊ちゃん! これが私と豊ちゃん。私たちの抜刀だぁ! 海龍抜刀『伝説の海竜斬り』」
「何!? まだそんな力が! リリィだって限界を超えていくんだ。ゾンビの永久なる力見せてやるわ『永久の拳』この永久に壊れることのない拳をどう攻略するのかな。勝つのリリィなのだ! がははは」
リリィが毒々しい緑色に光る右の拳で柚奈の顔面を捉えた瞬間。柚奈はここだとニヤリと笑った。
「師匠の力! 使わせてもらいます。黒き羽よ奴の大いなる力を封じ込めよ『鴉がえし』」
翔子からもらった黒い羽はじわじわと光だし、リリィの拳に張り付いた。すると緑色の光は羽に吸い取られるように消えていった。
リリィは力を吸い取られたことに気付き、焦ったがもう引き戻せなかった。そのままリリィは拳で殴りかかった。
柚奈の後ろから足音が聞こえ、怜が叫んだ。
「柚奈ちゃん! 避けろ!」
柚奈が高く飛ぶと一緒に海水も波を立てるように勢いよく、飛んだ。
怜が銃を構え、走りながら狙いを定め発砲した。
リリィの拳は柚奈を捉えられず、怜の銃弾を受けてしまった。リリィの右腕は派手に飛び散り、大量の血が溢れ出た。痛みを感じる前にリリィは上を見ると柚奈が刀を振り下ろした。そしてみんなの思いが柚奈の刀に込められた。
「行くのじゃ柚奈。お主ならできる。やるのじゃ!」
「いけ! 柚奈ちゃん俺たちの力を込めて!」
「行きます! これが! 私たちの力です!」
柚奈の刀はリリィの左肩から心臓を斬り落とした。
リリィは白目を向き、後ろに倒れた。
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