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貴方の心臓をネックレスに
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リリィの姿はピンクのハートが目立つ、可愛い系の衣装に身を包んだ。リリィの隣には人の大きさと同じくらいのハートの鏡が現れた。鏡は地面につく事なく浮遊していた。リリィはハートのステッキを持ち、攻撃を仕掛けてきた。
「はーいみなさん。可愛い可愛いリリィがみんなの為にリリィの愛をいっぱいあげるね。『機関銃』受け取ってー」
リリィはゴツイ機関銃を両手で持つと、柚奈と怜を狙い、連射し始めた。柚奈は後ろの怜を庇う様に戦った。刀を振り、刀から水が溢れ出てきた。
「海よ。私に力をください。その大いなる力で、敵から来る弾丸の雨を防ぎなさい『海壁』」
柚奈の下から水が空に向かって勢いよく湧き出た。弾丸は水の壁を貫通することができず、水の中に沈んだ。弾丸の雨は止むことなく、柚奈を苦しめた。
「あははは! 死ね死ね~。早く貴方の血に染まった顔を見てみたいですー」
(機関銃……厄介ですね。こちらも攻めたいところですが、先輩がいては手が出しずらい、どうすれば。とりあえず後ろに弾がいかないよう守らなくては)
柚奈が必死に戦っている姿を見て、怜も加勢しようと思い葵の手を引いた。
「葵ちゃん! 俺たちも柚奈に加勢するぞ。まずはあの時のスノードームであの魔法少女もどきに攻撃するぞ」
「うん、わかった! 葵頑張る。柚奈に甘えてばかりじゃダメ。葵あいつ倒す」
怜は葵の手を握りしめ、技を出すタイミングを伺った。葵は力をため、頑張ってスノードームになろうとした。しかし、葵は一向にスノードームになることができなかった。焦る怜は葵の様子を伺った。
「おい葵ちゃん! どうしたんだ!? 早くスノードームになってくれよ。早くしないと柚奈の足を引っ張ることになるぞ」
「待ってよ! 葵も頑張っているんだけど、思い出せない……思い出せないわよぉ。スノードームって何!? 私そんなことできたの。わからない。どうしよう」
葵は怜の力になれず、悔しくて涙がこぼれ落ちてきた。怜の手を力強く握り、一生懸命なろうとするが、全然思い出せなかった。怜は葵の手を力強く引き、自分の胸元に引き寄せ、抱きしめた。
「いいんだ。もう、思い出さなくていいんだ。葵ちゃんには無理させらんねぇよ。ここは一歩引こう。柚奈ちゃんの足を引っ張ってしまう」
「でも私……なんの役にも立ってない」
怜は葵の手を引き、人気がいない空き地に身を隠した。泣く葵に怜は頭を撫で、柚奈の様子を茂みから覗いた。そして怜はあることに気付いた。
(何であんなに銃撃音がしているのに周りの人間は気がつかないんだ? なぜ誰も警察を呼ばない? おかしすぎるだろ。そういや天気もいいのに人が全然歩いていない。人自体の気を察知できなかった。クソ! これもあいつらの作戦なのか。でかまだかよあのロリ忍者は)
柚奈は怜たちがどこかに身を隠したことに気付き、バリアを解除した。弾丸の雨は柚奈の心臓をえぐるように飛んできたが、全て避け切った。等々弾がつき、リリィは舌打ちをし、機関銃を捨てた。捨てられた機関銃はリリィの手から離れると一瞬で消えた。柚奈が距離を詰め、刀を真上に振りかざした。リリィは焦ることなく、また新しい武器を生み出した。
「あら貴方リリィを殺すことで頭がいっぱいなのね。あー、ゾクゾクしちゃうわ。でも大丈夫まだ勝負は終わらせないわよ。次は貴方の刀よりも可愛い剣を出すわ。出てこいリリィのための聖剣『プリティーキャリバー』」
柚奈がリリィの首元を捉え、切り落とすように力強く振り落とした。しかし、刀はリリィの首まで届かず、新たに出した聖剣『プリティーキャリバー』に阻まれてしまった。聖剣『プリティーキャリバー』はピンク色に輝いており、刃はワニの歯のようにギザギザしていた。見たことのない剣に警戒は強まったが、柚奈は勢いを落とさず、連続で斬りかかった。しかしリリィは斬りかかる柚奈に対し、余裕な表情で対応し、酔ったように顔を赤くし柚奈を見つめた。
「ねぇねぇ貴方。名前をリリィに教えてちょうだい。ぜひリリィと友達になりましょう。リリィ実は友達が全くいなくて、友達ができちゃうとついその子の心臓が見たくて見たくてたまらなくなっちゃうんだよねぇ。貴方の心臓はぜひリリィのネックレスにしたいわ。あははは」
「気持ち悪いですね。聞いてて吐き気がします。貴方の友達なんて死んでも無理です。それより貴方達の狙いは何ですか? どうしてこんなことをするんですか」
柚奈に気持ち悪いと言われるとリリィは不敵な笑みをから狂気的に満ちた目に変わり、剣を思いっきり振り、柚奈を後ろに飛ばした。そしてリリィは涙をこぼしながら柚奈を睨んだ。
「き、ぎ……きもち、わる、いですって? あぁあぁあぁそうだよ! リリィはいっつもそう言われてきたよ。小さい頃から今まで何回も何回も、そのたびリリィはその人の心臓をもらったわ。どうしてみんなそんなこと言うの? もういいよ。殺してからその心臓……私のネックレスにするから」
リリィは剣の持ち手にあるボタンを狂気的な笑みを浮かべ押した。剣の刃は勢いよく回り始め、剣に付いているギザギザな刃は血を欲しがっているように見えた。そして次の瞬間。リリィは走り出し、剣を振り回し、柚奈に襲い掛かった。その姿は魔法少女からは遠ざかりまるでジェイソンのようだった。少女とは思えぬ力で柚奈の首めがけ、斬りかかった。柚奈は必死に左腕で対抗するが、勢いよく回る刃に苦戦していた。
「なんですかこの剣。全然剣じゃないです。まるでチェーンソーですね。そしたら貴方はジェイソンですね。」貴方はもう魔法少女じゃありませんね」
「うるせぇ! リリィは可愛い魔法少女です。今からリリィをいじめる悪いやつを斬り殺すヒーローです」
リリィの力は増し、柚奈の剣はボロボロになってしまった。しかし、柚奈は諦めず、ボロボロの刀で対抗した。だが、長くは持たず等々刀は振り飛ばされてしまった。左手もボロボロで手の平から何箇所も血が流れていた。隙を見せた柚奈にリリィは首元を狙い剣を振り下ろした。
「はーいみなさん。可愛い可愛いリリィがみんなの為にリリィの愛をいっぱいあげるね。『機関銃』受け取ってー」
リリィはゴツイ機関銃を両手で持つと、柚奈と怜を狙い、連射し始めた。柚奈は後ろの怜を庇う様に戦った。刀を振り、刀から水が溢れ出てきた。
「海よ。私に力をください。その大いなる力で、敵から来る弾丸の雨を防ぎなさい『海壁』」
柚奈の下から水が空に向かって勢いよく湧き出た。弾丸は水の壁を貫通することができず、水の中に沈んだ。弾丸の雨は止むことなく、柚奈を苦しめた。
「あははは! 死ね死ね~。早く貴方の血に染まった顔を見てみたいですー」
(機関銃……厄介ですね。こちらも攻めたいところですが、先輩がいては手が出しずらい、どうすれば。とりあえず後ろに弾がいかないよう守らなくては)
柚奈が必死に戦っている姿を見て、怜も加勢しようと思い葵の手を引いた。
「葵ちゃん! 俺たちも柚奈に加勢するぞ。まずはあの時のスノードームであの魔法少女もどきに攻撃するぞ」
「うん、わかった! 葵頑張る。柚奈に甘えてばかりじゃダメ。葵あいつ倒す」
怜は葵の手を握りしめ、技を出すタイミングを伺った。葵は力をため、頑張ってスノードームになろうとした。しかし、葵は一向にスノードームになることができなかった。焦る怜は葵の様子を伺った。
「おい葵ちゃん! どうしたんだ!? 早くスノードームになってくれよ。早くしないと柚奈の足を引っ張ることになるぞ」
「待ってよ! 葵も頑張っているんだけど、思い出せない……思い出せないわよぉ。スノードームって何!? 私そんなことできたの。わからない。どうしよう」
葵は怜の力になれず、悔しくて涙がこぼれ落ちてきた。怜の手を力強く握り、一生懸命なろうとするが、全然思い出せなかった。怜は葵の手を力強く引き、自分の胸元に引き寄せ、抱きしめた。
「いいんだ。もう、思い出さなくていいんだ。葵ちゃんには無理させらんねぇよ。ここは一歩引こう。柚奈ちゃんの足を引っ張ってしまう」
「でも私……なんの役にも立ってない」
怜は葵の手を引き、人気がいない空き地に身を隠した。泣く葵に怜は頭を撫で、柚奈の様子を茂みから覗いた。そして怜はあることに気付いた。
(何であんなに銃撃音がしているのに周りの人間は気がつかないんだ? なぜ誰も警察を呼ばない? おかしすぎるだろ。そういや天気もいいのに人が全然歩いていない。人自体の気を察知できなかった。クソ! これもあいつらの作戦なのか。でかまだかよあのロリ忍者は)
柚奈は怜たちがどこかに身を隠したことに気付き、バリアを解除した。弾丸の雨は柚奈の心臓をえぐるように飛んできたが、全て避け切った。等々弾がつき、リリィは舌打ちをし、機関銃を捨てた。捨てられた機関銃はリリィの手から離れると一瞬で消えた。柚奈が距離を詰め、刀を真上に振りかざした。リリィは焦ることなく、また新しい武器を生み出した。
「あら貴方リリィを殺すことで頭がいっぱいなのね。あー、ゾクゾクしちゃうわ。でも大丈夫まだ勝負は終わらせないわよ。次は貴方の刀よりも可愛い剣を出すわ。出てこいリリィのための聖剣『プリティーキャリバー』」
柚奈がリリィの首元を捉え、切り落とすように力強く振り落とした。しかし、刀はリリィの首まで届かず、新たに出した聖剣『プリティーキャリバー』に阻まれてしまった。聖剣『プリティーキャリバー』はピンク色に輝いており、刃はワニの歯のようにギザギザしていた。見たことのない剣に警戒は強まったが、柚奈は勢いを落とさず、連続で斬りかかった。しかしリリィは斬りかかる柚奈に対し、余裕な表情で対応し、酔ったように顔を赤くし柚奈を見つめた。
「ねぇねぇ貴方。名前をリリィに教えてちょうだい。ぜひリリィと友達になりましょう。リリィ実は友達が全くいなくて、友達ができちゃうとついその子の心臓が見たくて見たくてたまらなくなっちゃうんだよねぇ。貴方の心臓はぜひリリィのネックレスにしたいわ。あははは」
「気持ち悪いですね。聞いてて吐き気がします。貴方の友達なんて死んでも無理です。それより貴方達の狙いは何ですか? どうしてこんなことをするんですか」
柚奈に気持ち悪いと言われるとリリィは不敵な笑みをから狂気的に満ちた目に変わり、剣を思いっきり振り、柚奈を後ろに飛ばした。そしてリリィは涙をこぼしながら柚奈を睨んだ。
「き、ぎ……きもち、わる、いですって? あぁあぁあぁそうだよ! リリィはいっつもそう言われてきたよ。小さい頃から今まで何回も何回も、そのたびリリィはその人の心臓をもらったわ。どうしてみんなそんなこと言うの? もういいよ。殺してからその心臓……私のネックレスにするから」
リリィは剣の持ち手にあるボタンを狂気的な笑みを浮かべ押した。剣の刃は勢いよく回り始め、剣に付いているギザギザな刃は血を欲しがっているように見えた。そして次の瞬間。リリィは走り出し、剣を振り回し、柚奈に襲い掛かった。その姿は魔法少女からは遠ざかりまるでジェイソンのようだった。少女とは思えぬ力で柚奈の首めがけ、斬りかかった。柚奈は必死に左腕で対抗するが、勢いよく回る刃に苦戦していた。
「なんですかこの剣。全然剣じゃないです。まるでチェーンソーですね。そしたら貴方はジェイソンですね。」貴方はもう魔法少女じゃありませんね」
「うるせぇ! リリィは可愛い魔法少女です。今からリリィをいじめる悪いやつを斬り殺すヒーローです」
リリィの力は増し、柚奈の剣はボロボロになってしまった。しかし、柚奈は諦めず、ボロボロの刀で対抗した。だが、長くは持たず等々刀は振り飛ばされてしまった。左手もボロボロで手の平から何箇所も血が流れていた。隙を見せた柚奈にリリィは首元を狙い剣を振り下ろした。
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