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葵ちゃんロリ忍者を見る
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石を投げつけられた怜だが、少女のお陰もあって体力は回復し、立ち上がれるようになってきた。怜は石を投げつけられた頭を抑えながらゆっくり立ち上がった。
葵は怜に胸を触られて、ご立腹であった。
怜は、少女の方を向き御礼をいい、質問しもた。
「まずは助けてくれてありがとう。君強いんだね。名前は何ていうの?」
「貴様無礼だぞ。名前が知りたかったらまずは己から申すものだ」
「すみません。俺の名前は冬風令です。そしてこっちが守護霊の葵ちゃんです」
怜は身長の割に意外と堅物だと思った。しかし、そのギャップが可愛いすぎて幼児を見るような暖かい目で見ていた。
ピリピリした空間の中で少女は名乗った。
「わしの名前は黒羽翔子だ。ところで冬風よ。他に守護霊使いを知っているか」
「怜で構いませんよ。自分は知らないです」
怜は柚奈の存在を隠した。それは前に柚奈に言われたことを思い出し、人前や初対面の人には言わないよう覚えてたからである。もし、この少女が柚奈の命を狙っていた場合危険だからである。
(よし、ひとまず柚奈のことは隠しておこう。でも翔子ちゃん悪い人ではなさそうなんだけどなぁ。クノイチの姿が可愛いな。いざ戦うとなるとあの先輩を倒したから俺は瞬殺されるんだろうなぁ)
「では怜。貴様は誰から守護霊使いのことを教わったのじゃ?」
「えーと……」
怜は翔子に肝心なところを突かれ、困り果てた。
葵も何も言い返せない怜の表情を見て、頭を抱えた。
焦る怜に対して翔子は笑い出し、話した。
「やるではないか! お主、味方を庇うとはな」
「へ!?」
「へ!?」
いきなり表情を変えた翔子に対し怜は驚き、固まった。
葵もポカーンとした表情で固まった。
翔子は事情を説明した。
「実はわし、柚奈の師匠なのじゃ。今日は怜を迎えにきたのだが、禍々しいオーラが伝わってきてな。寄ってみればこの有様じゃ。怜よ……最後まで頑張ったの。まぁ秘密も守れてるし、いい子じゃな」
「はぁ……」
怜は褒められたことに戸惑い、固まったまま、何を話せばいいかわからなかった。
数秒、経つと怜は冷静に考え、質問をした。
「その事情ってのは何ですか?」
「ここでは話せないのじゃ、だからとりあえず、わしの家にくるのじゃ」
「ねぇーもう葵眠いからさぁ怜、引っ張って~」
力を使った葵は眠くなり、眠ったまま浮いた。
怜は渋々だるそうな顔をして、葵の手を取り、引っ張っていった。
翔子は二人のやりとりを見て、微笑んだ。
怜は少し右足を引きずりながら歩き出した。怜は足の違和感に気づき、立ち止まった。
(なんだ!? あんなにボコボコにされたのに右足が痛くないぞ? どうしてだ、大怪我を負っているはずだから、今は歩けるはずもないのに。痛みさえも感じないぞ。体ですらあまり痛まない)
「どうした怜? まだ傷が痛むかの?」
怜は驚いた表情で翔子を見つめた。
見つめられた翔子は、何をしていいか分からず、顔を赤くし、とりあえず落ちている石を思いっきり投げた。
石は光の速さで怜の真横を通過した。伝えたいことが違った怜は驚き、青ざめ、つい文句を言ってしまった。
「ふざけんじゃねぇ! 危ねえだろ! このロリ忍者が」
「ロリとは何じゃ! これでも21歳の大学生じゃ」
「はぁ? 大学生にもなって忍者ごっこしてんじゃねぇよ!」
喧嘩はヒートアップし、怜と翔子は互いに悪口を言い始めた。葵はただただ、プカプカと浮いて寝ていた。
数分後、二人の前に柚奈がきた。
「師匠遅すぎです。また猫と遊んでいると思いました。で……なんで私は師匠の家に2時間も待たされなきゃいけないんですか!」
怒る柚奈に対し、二人はビビり、反省した。
柚奈が師匠に訳を聞いた。
「だってさ~柚ちゃん。こやつがいきなり、立ち止まってわしを見つめてきたのじゃ」
「あぁ~確かに変態に見つめられたら吐き気しますもんね。仕方がないです」
柚奈は翔子の話を聞き、納得した。
しかし、その話を聞いた怜は意義があり、話し始めた。
「違う違う! 俺は聞きたいことがあって、それを聞こうと3秒見つめたら、いきなりそっちが石を拾って、光の速さで投げてきたんだよ!」
「いえいえ変態さん、師匠は3秒も我慢したんです。石を投げるくらい我慢してください」
「な!?おいおい、俺ってそんな変態レベル高いの……」
怜は面倒くさくなり、翔子を許した。そして3人は翔子の家に向かった。
怜は雨で制服がずぶ濡れだったので、何回もクシャミをしながら向かった。
葵は怜に胸を触られて、ご立腹であった。
怜は、少女の方を向き御礼をいい、質問しもた。
「まずは助けてくれてありがとう。君強いんだね。名前は何ていうの?」
「貴様無礼だぞ。名前が知りたかったらまずは己から申すものだ」
「すみません。俺の名前は冬風令です。そしてこっちが守護霊の葵ちゃんです」
怜は身長の割に意外と堅物だと思った。しかし、そのギャップが可愛いすぎて幼児を見るような暖かい目で見ていた。
ピリピリした空間の中で少女は名乗った。
「わしの名前は黒羽翔子だ。ところで冬風よ。他に守護霊使いを知っているか」
「怜で構いませんよ。自分は知らないです」
怜は柚奈の存在を隠した。それは前に柚奈に言われたことを思い出し、人前や初対面の人には言わないよう覚えてたからである。もし、この少女が柚奈の命を狙っていた場合危険だからである。
(よし、ひとまず柚奈のことは隠しておこう。でも翔子ちゃん悪い人ではなさそうなんだけどなぁ。クノイチの姿が可愛いな。いざ戦うとなるとあの先輩を倒したから俺は瞬殺されるんだろうなぁ)
「では怜。貴様は誰から守護霊使いのことを教わったのじゃ?」
「えーと……」
怜は翔子に肝心なところを突かれ、困り果てた。
葵も何も言い返せない怜の表情を見て、頭を抱えた。
焦る怜に対して翔子は笑い出し、話した。
「やるではないか! お主、味方を庇うとはな」
「へ!?」
「へ!?」
いきなり表情を変えた翔子に対し怜は驚き、固まった。
葵もポカーンとした表情で固まった。
翔子は事情を説明した。
「実はわし、柚奈の師匠なのじゃ。今日は怜を迎えにきたのだが、禍々しいオーラが伝わってきてな。寄ってみればこの有様じゃ。怜よ……最後まで頑張ったの。まぁ秘密も守れてるし、いい子じゃな」
「はぁ……」
怜は褒められたことに戸惑い、固まったまま、何を話せばいいかわからなかった。
数秒、経つと怜は冷静に考え、質問をした。
「その事情ってのは何ですか?」
「ここでは話せないのじゃ、だからとりあえず、わしの家にくるのじゃ」
「ねぇーもう葵眠いからさぁ怜、引っ張って~」
力を使った葵は眠くなり、眠ったまま浮いた。
怜は渋々だるそうな顔をして、葵の手を取り、引っ張っていった。
翔子は二人のやりとりを見て、微笑んだ。
怜は少し右足を引きずりながら歩き出した。怜は足の違和感に気づき、立ち止まった。
(なんだ!? あんなにボコボコにされたのに右足が痛くないぞ? どうしてだ、大怪我を負っているはずだから、今は歩けるはずもないのに。痛みさえも感じないぞ。体ですらあまり痛まない)
「どうした怜? まだ傷が痛むかの?」
怜は驚いた表情で翔子を見つめた。
見つめられた翔子は、何をしていいか分からず、顔を赤くし、とりあえず落ちている石を思いっきり投げた。
石は光の速さで怜の真横を通過した。伝えたいことが違った怜は驚き、青ざめ、つい文句を言ってしまった。
「ふざけんじゃねぇ! 危ねえだろ! このロリ忍者が」
「ロリとは何じゃ! これでも21歳の大学生じゃ」
「はぁ? 大学生にもなって忍者ごっこしてんじゃねぇよ!」
喧嘩はヒートアップし、怜と翔子は互いに悪口を言い始めた。葵はただただ、プカプカと浮いて寝ていた。
数分後、二人の前に柚奈がきた。
「師匠遅すぎです。また猫と遊んでいると思いました。で……なんで私は師匠の家に2時間も待たされなきゃいけないんですか!」
怒る柚奈に対し、二人はビビり、反省した。
柚奈が師匠に訳を聞いた。
「だってさ~柚ちゃん。こやつがいきなり、立ち止まってわしを見つめてきたのじゃ」
「あぁ~確かに変態に見つめられたら吐き気しますもんね。仕方がないです」
柚奈は翔子の話を聞き、納得した。
しかし、その話を聞いた怜は意義があり、話し始めた。
「違う違う! 俺は聞きたいことがあって、それを聞こうと3秒見つめたら、いきなりそっちが石を拾って、光の速さで投げてきたんだよ!」
「いえいえ変態さん、師匠は3秒も我慢したんです。石を投げるくらい我慢してください」
「な!?おいおい、俺ってそんな変態レベル高いの……」
怜は面倒くさくなり、翔子を許した。そして3人は翔子の家に向かった。
怜は雨で制服がずぶ濡れだったので、何回もクシャミをしながら向かった。
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