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辺境伯

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カルキース辺境伯一家が、王都にきていた時に、うちの家族と仲良くなったらしく、よくタイガ様と遊んでいた。

タイガ様とは、お互いを尊重し合う良い関係だった。

シャロンは、タイガ様のことが好きだった。
勉強もできるし、剣だって、、
それなのに努力をする。毎日剣の稽古をしていた。そんな姿を見るのが好きだった。

カッコよかった。少し焼けてた。いつも笑顔で優しくて、そんなタイガ様と結婚すると思っていた。

タイガもシャロンのことが好きだった。
可愛いし、優しい。いつも俺が剣の稽古してるとそばに座って見てくれてた。
その瞳が可愛くて、、、
シャロンを守りたいと思ってた。


ある日、シャロンの結婚話が出た時、反対したかった。幸せにできるのは俺だけだと言いたかった、、
でも、いずれ辺境伯を継ぐ身。
王都暮らしに慣れているシャロンには、田舎暮らしは、辛い。

そのことで、シャロンの両親がよく思っていないことも知っていた。

シャロンへの思いを蓋をした。

新しい恋を考えたけど、シャロンと比べてしまう。シャロン以外の女の子をよく思わなかった。
シャロンしか考えられなかった。

恋人も作らず、騎士団長になるまで、鍛えて抜いた。

親友のアロンもその時、一緒に遊んでいたから、シャロンの事を知ってるし、俺の思いも知っていた。俺が辺境伯の領地に戻ってからも親交があり、シャロンのことは聞いていた。





学園では、生徒会長のアロン様。
テストは、ほぼ満点。
本当にすごい。尊敬出来る方。
実は、昔、アロン様とは、遊んだことがある。流石に婚約者ができてからは、あまり話をしなくなった。挨拶する程度だった。

アロン様と勉強できたら、楽しいんだろうな。色んなこと教えてくれそう。
とため息をついたシャロンだった。

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