58 / 61
第2章 2 ルイとアイ
4
しおりを挟むアリス様に、調べたことを話しした。
「ルイ。話はわかったわ。貴方に任せるわ。うちの者を使いたければどーぞ。好きなように、、」と公爵の力を借りることになった。
「ありがとうございます。」
「ルビアは、少しずつ、、良い方向にいっているから、安心しな。まだ、もう少し時間かかるけど、」
「ありがとうございます。」安心した。
カルデラ侯爵を調べていた侍女のアイをアリス様に紹介してもらい、話を聞き、親しくなった。
なぜか?初めから、話しやすくて、心を許せる相手であった。
アイは、伯爵の令嬢であり、
教養やマナーも高かった。
シルビア以外の話でも、盛り上がった。
ルイの心の中では、どんどん惹かれていったけど、復讐を考えている俺には勿体無いくらいいい子だ。
何より、、復讐だ。
シルビアは、優しい子だから、復讐を望まないのはわかってるけど、俺が許せない。
俺も騙されていたこともあるが、何より計画で、あんなひどいことができる親が信じられなかった。
言い出したのが、カノンだっだことをアイから聞いたのには、びっくりしたし、
ショックだった。
小さいカノンがそんな発想を持っていたこと、それを実行する親。
血のつながった子を、
血のつながった姉を平気で殺したわけだ。
あいつらは、多分知らない、関係ないを言うんだろな。
あいつらが、のうのうと生きていることに、腹が立つ。
シルビアが、もし復讐したいと思ったなら、徹底的にしようと思う。その時は公爵の力をもっと借りたい。
復讐に反対なら、俺1人で、俺の命を賭けて復讐をするつもりだ。
アリス様に相談すると賛成よ。
ルビアには言わなくていい。あの子は知らなくていい。
私たちがやるのよ。ルイ。
ルビアが、落ち着いたら、実行するから、それまでに、情報収集と計画を立てましょう。
「アイ。ルイを手伝ってあげて。」
「はい。承知しました。」
「それとルイ。貴方は、侯爵に戻るの?」
「いえ、、今は復讐のことしか考えていませんが、それが終わったら、この国で、仕事を探し、ルビアのそばにいたいと考えています。ルビアに必要とされなくても、影ながらでも見守りたいと考えています。」
「なら、我が家の執事になる?貴方なら教養もマナーも全てできているわ。ルビアの小さい頃の教養は貴方が身につけさせたのよね?本を読むこととか、、」
「はい。誰も教えていなかったので、字を書くことと読むことを教えました。」
「そーよね。貴方の書く文字とルビアの文字は、そっくりよ。癖も似てる。」
「そうですか。」と笑顔になった。
実は、1週間に一回、シルビアの好きだったお菓子や、果物、絵本を贈っていた。
カードにメッセージをつけて、
「今日のケーキは、レモンが効いてて美味しいよ、」
「ぶどうは甘くて美味しい」
とか、普通のことを書いていた。
ルビアも知っていたよう。
同じ文字を書く人、、、お兄ちゃんであることを、、、
「執事の件お願いします。シルビアのそばに居ることができるから、何でも、、、」
「なら、我が家のことよろしくね。」
42
お気に入りに追加
3,254
あなたにおすすめの小説
【完結24万pt感謝】子息の廃嫡? そんなことは家でやれ! 国には関係ないぞ!
宇水涼麻
ファンタジー
貴族達が会する場で、四人の青年が高らかに婚約解消を宣った。
そこに国王陛下が登場し、有無を言わさずそれを認めた。
慌てて否定した青年たちの親に、国王陛下は騒ぎを起こした責任として罰金を課した。その金額があまりに高額で、親たちは青年たちの廃嫡することで免れようとする。
貴族家として、これまで後継者として育ててきた者を廃嫡するのは大変な決断である。
しかし、国王陛下はそれを意味なしと袖にした。それは今回の集会に理由がある。
〰️ 〰️ 〰️
中世ヨーロッパ風の婚約破棄物語です。
完結しました。いつもありがとうございます!
婚約破棄をされた悪役令嬢は、すべてを見捨てることにした
アルト
ファンタジー
今から七年前。
婚約者である王太子の都合により、ありもしない罪を着せられ、国外追放に処された一人の令嬢がいた。偽りの悪業の経歴を押し付けられ、人里に彼女の居場所はどこにもなかった。
そして彼女は、『魔の森』と呼ばれる魔窟へと足を踏み入れる。
そして現在。
『魔の森』に住まうとある女性を訪ねてとある集団が彼女の勧誘にと向かっていた。
彼らの正体は女神からの神託を受け、結成された魔王討伐パーティー。神託により指名された最後の一人の勧誘にと足を運んでいたのだが——。

公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌
招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」
毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。
彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。
そして…。
もう私、好きなようにさせていただきますね? 〜とりあえず、元婚約者はコテンパン〜
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「婚約破棄ですね、はいどうぞ」
婚約者から、婚約破棄を言い渡されたので、そういう対応を致しました。
もう面倒だし、食い下がる事も辞めたのですが、まぁ家族が許してくれたから全ては大団円ですね。
……え? いまさら何ですか? 殿下。
そんな虫のいいお話に、まさか私が「はい分かりました」と頷くとは思っていませんよね?
もう私の、使い潰されるだけの生活からは解放されたのです。
だって私はもう貴方の婚約者ではありませんから。
これはそうやって、自らが得た自由の為に戦う令嬢の物語。
※本作はそれぞれ違うタイプのざまぁをお届けする、『野菜の夏休みざまぁ』作品、4作の内の1作です。
他作品は検索画面で『野菜の夏休みざまぁ』と打つとヒット致します。

愛を知らないアレと呼ばれる私ですが……
ミィタソ
恋愛
伯爵家の次女——エミリア・ミーティアは、優秀な姉のマリーザと比較され、アレと呼ばれて馬鹿にされていた。
ある日のパーティで、両親に連れられて行った先で出会ったのは、アグナバル侯爵家の一人息子レオン。
そこで両親に告げられたのは、婚約という衝撃の二文字だった。
覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―
Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる