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第2章 2 ルイとアイ
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しおりを挟むアリス様に、調べたことを話しした。
「ルイ。話はわかったわ。貴方に任せるわ。うちの者を使いたければどーぞ。好きなように、、」と公爵の力を借りることになった。
「ありがとうございます。」
「ルビアは、少しずつ、、良い方向にいっているから、安心しな。まだ、もう少し時間かかるけど、」
「ありがとうございます。」安心した。
カルデラ侯爵を調べていた侍女のアイをアリス様に紹介してもらい、話を聞き、親しくなった。
なぜか?初めから、話しやすくて、心を許せる相手であった。
アイは、伯爵の令嬢であり、
教養やマナーも高かった。
シルビア以外の話でも、盛り上がった。
ルイの心の中では、どんどん惹かれていったけど、復讐を考えている俺には勿体無いくらいいい子だ。
何より、、復讐だ。
シルビアは、優しい子だから、復讐を望まないのはわかってるけど、俺が許せない。
俺も騙されていたこともあるが、何より計画で、あんなひどいことができる親が信じられなかった。
言い出したのが、カノンだっだことをアイから聞いたのには、びっくりしたし、
ショックだった。
小さいカノンがそんな発想を持っていたこと、それを実行する親。
血のつながった子を、
血のつながった姉を平気で殺したわけだ。
あいつらは、多分知らない、関係ないを言うんだろな。
あいつらが、のうのうと生きていることに、腹が立つ。
シルビアが、もし復讐したいと思ったなら、徹底的にしようと思う。その時は公爵の力をもっと借りたい。
復讐に反対なら、俺1人で、俺の命を賭けて復讐をするつもりだ。
アリス様に相談すると賛成よ。
ルビアには言わなくていい。あの子は知らなくていい。
私たちがやるのよ。ルイ。
ルビアが、落ち着いたら、実行するから、それまでに、情報収集と計画を立てましょう。
「アイ。ルイを手伝ってあげて。」
「はい。承知しました。」
「それとルイ。貴方は、侯爵に戻るの?」
「いえ、、今は復讐のことしか考えていませんが、それが終わったら、この国で、仕事を探し、ルビアのそばにいたいと考えています。ルビアに必要とされなくても、影ながらでも見守りたいと考えています。」
「なら、我が家の執事になる?貴方なら教養もマナーも全てできているわ。ルビアの小さい頃の教養は貴方が身につけさせたのよね?本を読むこととか、、」
「はい。誰も教えていなかったので、字を書くことと読むことを教えました。」
「そーよね。貴方の書く文字とルビアの文字は、そっくりよ。癖も似てる。」
「そうですか。」と笑顔になった。
実は、1週間に一回、シルビアの好きだったお菓子や、果物、絵本を贈っていた。
カードにメッセージをつけて、
「今日のケーキは、レモンが効いてて美味しいよ、」
「ぶどうは甘くて美味しい」
とか、普通のことを書いていた。
ルビアも知っていたよう。
同じ文字を書く人、、、お兄ちゃんであることを、、、
「執事の件お願いします。シルビアのそばに居ることができるから、何でも、、、」
「なら、我が家のことよろしくね。」
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