【完結】7婚約者を妹に奪われ、勘当された令嬢は、隣国で、皇太子の左腕になる。

華蓮

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第2章 1 ルビアとアルフレット

傷、、

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「手首と太ももを出してくれる?」

「なぜ太もも?」

「ルビアは、言わなかったのね。
ルビアは手首だけじゃないわ、太もも噛みつかれた跡があったわ。手首より酷かったよ。」

「あの手首より気持ち悪いの?」

「え?ルビアの前で気持ち悪いって言ったんだ?」

「気持ち悪かったもの言うわ。」

「傷ついただろうね。ルビアは、、、」

「、、、、」

「あの子の証なのよ。。」

「太ももにも、、、」

「ルイは知らなかったのね。いくら兄弟でも太ももを見せるわけにはいかないからね。
私も今の傷は知らないけど、、、、

ルビアは、少し前にやっとアルフレットに見せたらしいわ。今まで、ずっと隠していたみたい。
そこから自信がついたみたいで、やっとルイにも会えた。」

「そうだったのか、、、」

「じゃあ。貴方の言う気持ち悪い傷をつけましょう。手でも足でも腹でもいいわよ。はやく差し出しなさい、」

「そんな、、やめてくれ、、娘の体に、、、」

「なんで、ルビアはついてるのよ。」

「そんな傷が付いたら、結婚できないわ。わ」

「結婚はできるわよ。ルビアは、私の大事な息子と結婚してるから。」

「あんたの息子がおかしいのよ。」

「あらっ。私の息子まで、侮辱するのね。よく、この状態でそんな態度取れるわよね。」

「あんな汚い傷見たら誰でも驚くわ。」


「アリス様、やっぱり私も処刑されるべきではありませんか?」

「貴方には必要ないって言ってるでしょう。ルビアが、泣くわよ。」

「でも、、私、父上を信じていた愚か者です。まさか1日で捜索をやめてたこと、知らなかったとはいえ、、、」

「ルイは、その時にやれることは、したわよ。ずっとルビアを探してくれてたよね。何より、ルビアが、許してるでしょ。」

「でも、、獣に襲われた時、ずっと俺を呼んでたのに、何も気がつかなかった、、、
あの時の気持ちを考えると、俺は、、、」

「それなら、ルビアに生涯仕えなさい。
その方がルビアにとっては嬉しいことよ。
それにルビアは貴方のこと恨んでないでしょう。
記憶がない時のが幸せだったわ。
ルビアは毎日幸せそうだったから。
貴方が現れてからの一年は苦しかったわ。
記憶なんて取り戻す必要がないとわたしは思ったわ。

ルビアが一番苦しかったけど、
貴方もね。ルイ。辛かったよね。

思い出してほしい。でも辛い思いをさせたくない。の葛藤だったでしょう。」

「はい。大事な妹、シルビアが、生まれてからずっと一緒にいた。よく、小さな手で僕の指を掴んだ。あの可愛い手は、忘れたことはなかった。いつも俺には可愛い笑顔をしてくれたのに、俺を見て震えたのは、ショックだった。でも、探し出せなかった俺が悪い。」



「でも、もうルビアは大丈夫。乗り越えたのよ。全てを受け入れて強くなったのよ。
だから、ルビアの気持ちを優先させなさい。そして兄として愛を与えてあげなさい。

血のつながった兄としてできるのは貴方しか居ないのよ。
ルビアの前からもう二度と居なくなるのはだめよ。わかってるわね。」

「はい。ルビアから離れません。」

「だから、私とルビアのために汚れ仕事をしなさい。」

「でも、アリス様は、、」

「私も、お義母様にしてもらったのよ。だから、その恩返しをするだけよ。」

「いえ。、アリス様。私にさせて下さい。」

「貴方が全てを背負う必要はないわ。」

「大丈夫です。私にさせてください。これは私の家族の問題であり、私がやらないといけないと思います。」と強い目で言った。

「わかったわ。私は見てるわ。」と後ろに下がった。
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