【完結】7婚約者を妹に奪われ、勘当された令嬢は、隣国で、皇太子の左腕になる。

華蓮

文字の大きさ
上 下
43 / 61
第2章 1 ルビアとアルフレット

交渉

しおりを挟む
インタ帝国と大切な交渉を任されたと思ってるカルデラ侯爵。

ダイジェ王国の国王、王妃ともに、カルデラ侯爵一家は、インタ帝国にやってきた。


インタ帝国の皇太子との交渉だったけど、
カルデラ侯爵は、歳下だから、油断していた。
皇太子は、ルイと同い歳のもの負けるわけないと、、、

カノンは、皇太子を狙っていて、アピールするために母と共に、交渉についてきた。

国王と王妃は、皇帝と皇后に挨拶に行き、カルデラ侯爵たちだけが、皇太子との交渉の部屋に通された。


「皇太子様、私、カルデラ侯爵令嬢のカノンと申します。」

「ああ。あなたがね。」と笑顔で答えた。
カノンはその笑顔を好印象と捉えた。

「あらっ。カノンのこと知っていただいていたのね。皇太子様は、お目が高いわ。カノンを婚約者としていかがですか?」と極上の笑顔で母は、質問したけど、

「まず、交渉しようか。」

「カルデラ侯爵でございます。この度の交渉は、私が任されました。貿易、海についてですが、、」
と自分の国が有利になる良いにペラペラの話をしていた。皇太子は、にこやかにその話を聞いていた。

「そーだな。その話を受けてもいいが、ある条件が、クリアできたらにしようと思う。
隣にいるのが、私の側近と通訳だ。紹介しよう。」

「ホワイティ公爵のアルフレットと申します。皇太子の側近として、今日の商談相手の家の一人して判断させていただきます。」

「ホワイティ公爵のルビアと申します。皇太子の通訳と補佐をさせて頂いています。
お近づきのしるしにこちらのお花をどーぞ。」
とカノンには、あの時に探しに行った花、
母には、あの時にカノンと積んだ花を、
カルデラ侯爵には、あの時私が持っていたハンカチを渡した。

「なぜこの花なのですか?」

「カノン様が欲しがったものでしょう」

「えーと?ありがとうございますっ」

「このハンカチ、、わが家の紋章が入ってるのだか?」

「覚えがありませんか?」

「いや。ないけど、、我が家の紋章、、しかも、以前の紋章だ。」

「そうなんですね。みなさんは、何か思い出しましたか?」

「わたしたちも覚えがありませんわ。こんな小さな花欲しかったおぼえもありませんわ。」

「私もせっかくなら、もっと豪華な花がよかったわ。」

「そうですか。」

「あなたには、お姉さんがいなかった?」

「姉は、一人で迷子になって、崖から落ちて亡くなったのよ。」

「本当ですか?」  

「そうなのよ。勝手にいなくなって崖から落ちて無くなったのよ。」

「そう。捜索はされたのですか?」

「1日ほどしましたが、見つかりませんでした。」

「1日の捜索で打ち切ったのですか?」

「ああ。捜索にはお金がかかるから、しなかった。崖から落ちたら生きていないし、崖の下の捜索は、特にお金がかかる。」

「そうですか。わかりました。」

「皇太子、私から以上です。No.5です」

と伝えて、アルフレット様の横に戻った。その時にアルフレット様は、私の手をにぎってくれた。
手が震えているのがわかった見たい。
いつも私を守ってくれるから、私は勇気がでる。



「今から交渉の結果を言い渡す。
そなたとの取引を全て停止します。」

「何故ですか?」

「条件に何一つクリアできなかったからだ。」

「何のことですか?皇太子様、教えてください。」


「私に全ての権利があります。私は貴方達を許せないから、あなたたちに協力することはありませんわ。」

「なぜ、通訳ごときにそんな権利がありますの?」


「、、、、」

「私の夫は、皇太子の側近ですわ。私も通訳として働いていますよ。」

「でも、、あなたと私たちになんの関係があるの?」



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

妹に婚約者を奪われたので妹の服を全部売りさばくことに決めました

常野夏子
恋愛
婚約者フレデリックを妹ジェシカに奪われたクラリッサ。 裏切りに打ちひしがれるも、やがて復讐を決意する。 ジェシカが莫大な資金を投じて集めた高級服の数々――それを全て売りさばき、彼女の誇りを粉々に砕くのだ。

公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌

招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」 毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。 彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。 そして…。

新しい聖女が見付かったそうなので、天啓に従います!

月白ヤトヒコ
ファンタジー
空腹で眠くて怠い中、王室からの呼び出しを受ける聖女アルム。 そして告げられたのは、新しい聖女の出現。そして、暇を出すから還俗せよとの解雇通告。 新しい聖女は公爵令嬢。そんなお嬢様に、聖女が務まるのかと思った瞬間、アルムは眩い閃光に包まれ―――― 自身が使い潰された挙げ句、処刑される未来を視た。 天啓です! と、アルムは―――― 表紙と挿し絵はキャラメーカーで作成。

側妃ですか!? ありがとうございます!!

Ryo-k
ファンタジー
『側妃制度』 それは陛下のためにある制度では決してなかった。 ではだれのためにあるのか…… 「――ありがとうございます!!」

婚約破棄をされた悪役令嬢は、すべてを見捨てることにした

アルト
ファンタジー
今から七年前。 婚約者である王太子の都合により、ありもしない罪を着せられ、国外追放に処された一人の令嬢がいた。偽りの悪業の経歴を押し付けられ、人里に彼女の居場所はどこにもなかった。 そして彼女は、『魔の森』と呼ばれる魔窟へと足を踏み入れる。 そして現在。 『魔の森』に住まうとある女性を訪ねてとある集団が彼女の勧誘にと向かっていた。 彼らの正体は女神からの神託を受け、結成された魔王討伐パーティー。神託により指名された最後の一人の勧誘にと足を運んでいたのだが——。

【完結24万pt感謝】子息の廃嫡? そんなことは家でやれ! 国には関係ないぞ!

宇水涼麻
ファンタジー
貴族達が会する場で、四人の青年が高らかに婚約解消を宣った。 そこに国王陛下が登場し、有無を言わさずそれを認めた。 慌てて否定した青年たちの親に、国王陛下は騒ぎを起こした責任として罰金を課した。その金額があまりに高額で、親たちは青年たちの廃嫡することで免れようとする。 貴族家として、これまで後継者として育ててきた者を廃嫡するのは大変な決断である。 しかし、国王陛下はそれを意味なしと袖にした。それは今回の集会に理由がある。 〰️ 〰️ 〰️ 中世ヨーロッパ風の婚約破棄物語です。 完結しました。いつもありがとうございます!

もう私、好きなようにさせていただきますね? 〜とりあえず、元婚約者はコテンパン〜

野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「婚約破棄ですね、はいどうぞ」 婚約者から、婚約破棄を言い渡されたので、そういう対応を致しました。 もう面倒だし、食い下がる事も辞めたのですが、まぁ家族が許してくれたから全ては大団円ですね。 ……え? いまさら何ですか? 殿下。 そんな虫のいいお話に、まさか私が「はい分かりました」と頷くとは思っていませんよね? もう私の、使い潰されるだけの生活からは解放されたのです。 だって私はもう貴方の婚約者ではありませんから。 これはそうやって、自らが得た自由の為に戦う令嬢の物語。 ※本作はそれぞれ違うタイプのざまぁをお届けする、『野菜の夏休みざまぁ』作品、4作の内の1作です。    他作品は検索画面で『野菜の夏休みざまぁ』と打つとヒット致します。

愛されない花嫁は初夜を一人で過ごす

リオール
恋愛
「俺はお前を妻と思わないし愛する事もない」  夫となったバジルはそう言って部屋を出て行った。妻となったアルビナは、初夜を一人で過ごすこととなる。  後に夫から聞かされた衝撃の事実。  アルビナは夫への復讐に、静かに心を燃やすのだった。 ※シリアスです。 ※ざまあが行き過ぎ・過剰だといったご意見を頂戴しております。年齢制限は設定しておりませんが、お読みになる場合は自己責任でお願い致します。

処理中です...