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第1章 アリスとユーリ
元家族4
しおりを挟む「もうよろしいでしょ、、貴方達は、アリスを押さえつけて、妹より目立たないように、育てた。何故、、あなた方は、アリスを嫌うのでしょうね。」
「嫌ってなんかない。私の娘よ。アリスが出ていったのよ。」
「アリスが出て行ったならなぜ?理由は?」
「わからない。勝手に出て行った、、」
「あなた爪が甘いわよ、
勝手に出て行ったなら、
なぜ、、平民届けにあなたのサインがあるの?
本当にアリスはあなたたちの子なの?
違うんじゃない?アリスだけちゃんとしてるもの、、、」
「いや正真正銘私たちの子だ。」
「まぁもう関係ないものね。もう、アリスは、公爵に籍が入ってる。
元々平民だったから、私の弟の養子になり、公爵に籍を入れたわ。だからあなたたちとは、本当に関係ないわよ。」
「なに言ってんの?姉は姉でしょ、、、」
「サリー、もう少し勉強したら?」
「はあ?」
「王国と帝国、、国が違うのよ?
王国で私は、伯爵令嬢から、平民になった、、
王国では、平民なのよ。」
「だから、、、平民、、」
「じゃあ帝国では?」
「平民から公爵、、」
「そうよ。ということは?」
「??」
「わからないの?平民の子の戸籍は、王国から帝国に繋がれることはないのよ。」
「意味がわからない、、、」
「私帝国でも、平民になったのよ。王国での戸籍は、抹消されるのよ。」
「え?じゃあ姉妹じゃないの?」
「そうよ。姉妹だから、ワインをかけても良いことはない。もう姉妹じゃないの。
たとえ血のつながりがあっても、私は、王国には、戸籍がないのよ。
あなたは、帝国の次期公爵夫人であり、皇太子の側近のドレスにワインをかけたの、、、」
「わざとじゃないわ。」
「いや。わざとでなくても、かなり大変なことだとおもうけど?
でも、あなたは、普通にぶっかけたんだからね。
あの時、笑って謝罪をしたのよ。あなたは。
人の多いところで良くやったわね。。
逃げれないよ?
帝国と王国の問題に発展してしまうのよ。わかる?」
「そんなっ、、、、」
「だから、お母様が、言ってたのに。」
「お姉様。許して。」
「だから。無理なのよ。もう私たちの問題ではないもの、、、
今お母様が、皇后様に伝えにいったわよ。というか、皇后様は、私のドレスを汚したことは知っているわ。私が、優勝した時、皇后様、トラブルに対応っておっしゃったわ。多分、全部把握してるわ。」
「アリス、、俺たちもすまない。今まで、辛い思いをさせてしまった。」
「大丈夫ですわ。もう、私は、帝国の人間ですから、関係ありませんから。
ユーリ行きましょう。」
「「「アリス。待ってくれ。」」」
「大丈夫ですよ。私が、アリスのこと幸せにしますから、、、」
母上から、「もう二人ともお帰りなさい。あとは、私がしておくから、、」
「よろしいのでしょうか?」
「良いのよ。貴方はいない方が、、、、。
貴方は優しいから、居たら、助けたくなるでしょ。。」
「お母様」
「私はね、、許せないの。アリス。可愛いアリス。セントレアも怒ってるの。
私が代表として、やらないといけないの。
だから、アリスはなにも考えず、ユーリと仲良くしなさい。。
今日は、帰らないから、気にしないでね。。私としては、孫の顔がみたいわ。」
「お母様。。」赤くなった。
「ユーリは、ガマンしまくりだろうし、体力あるからね。。頑張ってね。」
と小声で、話をしてくれた。
だから、遠慮なく公爵家に帰った。
馬車の中では、ユーリは無言だった。。
窓の外をずっと眺めていた。。
その姿もかっこよくて、私はドキドキした。
「ユーリ?」
「ん?」と振り向くユーリが、またかっこいい。
「今日は、ありがとう。」
「楽しかったな。ダンス。アリスとちゃんとしたところで踊ったのはじめてで、、」
「うん。そっち行っていい?」
「おいで。」
「私ユーリと結婚できて良かった。ずっと居てくれる?」
「俺もアリスと結婚できて良かったよ。俺の思いが通じて本当に良かった。諦めなくてよかった。」
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