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メイカから
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「公爵様、私からもお伝えすることがあります。」
「なんだメイカ。使用人だったお前に、、、」
「私は使用人ですが、伯爵令嬢ですわ。」
「え?どうゆうことだ。」
「アリエル インパレスのことは知っていますよね?」
「ああ。知っている。インパレス伯爵の娘さんだ。お会いしたことがないけどな。」
「はじめまして、アリエル メイカ インパレスと申します。」
「え?」
「インパレス伯爵は、私のおじですわ。母が亡くなったときに、養子になりましたの。
おじは、私と一緒に住みたいとは言われましたが、シリアル様が心配だったので、お断りしました。」
「はあ?」
「ちなみに公爵邸への投資は、私の意思ではありません。
投資をしているのは、シリアル様ですよ。」
「シリアルにそんな力があるわけない。」
「あなた方は、シリアル様を知らなすぎるだけよ。教えてあげましょうか?
お披露目の時のドレスの生地や宝石は、シリアル様が扱う前の20倍も価格があがっていますよ。
それはどうゆう意味かわかりますか?公爵様!」
「王太子妃としての価値があったから、私が、正妃の話を受けたのが良かったのではないか。」
「そうですね。あなたが、自分の娘を愛のない政略結婚を受け入れ、公爵家から追い出したから、正妃として、シリアル様は、今がある。あなたは排除しただけです。」
「カデン様のドレスや宝石は、元々高い価値があるモノだった。バックラー伯爵の権力のものだったから、その宝石や生地は、価値が変わらなかった。今では、逆に価値が下がっている。
シリアル様は、一言でいえば、価値がないモノを価値があるモノにした。これがどうゆうことかわかりますよね。」
「、、、、」
「先ほど申しあげましたように、アリエルの正体は、シリアル様です。王太子殿下は、今後シリアル様とは、接近禁止と命を下されましたね。ということは、、」
「まさか。。」
「そうですね。アリエルからの投資は、停止しますわ。
別に、うちにとってたいした金額を投資しているわけではありませんが、王太子殿下の命ですし、、」
「はした金で、投資してると言われたくないな。」
「そうですか。それは良かった。では契約書にサインをしてください。」
公爵は、金額を確認せずに、サインをした。
今まで投資した内訳を全て書き、
シリアル様が、王宮に嫁ぐ時の必要経費も全て記した。
実家が負担すべきことをしなかったことを強調したかった。
シリアル様は、そんな事を考えてはいなかった。生まれた時から、親から愛されたことがなかったから、人を信じることができない。
親からの愛情が、わからないから、復讐も考えない。どこか他人事だった。
今回のことも相談はした。
「メイカに任せるわ。」の一言だった。
シリアル様の大事なのは、シンス様。
シンス様と一緒に過ごせるのが一番。
シンス様が怪我した時のような怒りのシリアル様は居ない。
「どうでもいい。どーなってもいい。」
だから、私があの人たちに制裁しないといけない。
シリアル様を守るために。
一か月後、投資日になった時
「公爵様。今日の投資日なはずですが、いつもより金額が少ないのですが、、、」
「アリエルからの投資は無くなった。はした金だろ?」
「、、、、、」
公爵は、驚いた。。
はした金のはずが、シリアルの投資は、公爵に入る投資の半分以上だった。
「嘘だ、、、」
契約書を見ると金額は、正しかった。
はした金、、、
メイカは、うちにとってたいした金だと言った。
うちにとって、、、シリアルにとって、、、
「公爵様、、シリアル様の花嫁道具や、妃のお披露目のドレスや宝石も用意されなかったのですか?」
「ああ。シリアルにやるのはもったないから、シオリーナにあげてる。」
「そうですか。小さい頃からドレス一つ買ってあげてませんでしたものね。」
「え?」
「公爵も夫人もシオリーナ様しかみておませんものね。
シリアル様が不憫でしかなかった。
公爵様は、シオリーナ様と同じ時期に公爵教育をシリアル様にさせましたね。
3歳も下なのに、、、
しかも、シオリーナ様は、挫折したのに、シリアル様は、公爵家の教育を全てを終了しましたね。」
「え?シリアルが全て修了した。私も修了していない教育を、、」
「知らなかったのですか?それも修了したのは、13歳の時でしたよ。」
「え?13歳って、まだ子供じゃないか。」
「8年かけて、修了しましたよ。
それから、あなたは夜会にも連れて行かなくて、嫌がらせで、他国の本をたくさん置いていった。
読めるわけないと思ってね。
でも、シリアル様は、一年後、その本は全て読めるようになり、それ以上の語学を学んでいましたよ。」
「知らなかった、、、」
「あなた方の嫌がらせというカゴの中から抜け出したシリアル様は、大きな羽を広げて飛び去りましたね。
一度、手放したものは、帰ってきません。」
「ああ。」
「私も、本日付で辞めさせてもらいます。」
「待ってくれ。お前がいないと、、、」
「花嫁道具さえ、用意していないと思いませんでしたよ。
それに、シリアル様が嫁いだ日、見送りさえしなかったんですね。
私は、領地に行っていたから、知らなかったけど、まさか、見送りさえしていないとは思いませんでしたよ。
シリアル様は、私に手紙を残してくださいましたよ。」
「コリタへ
私は、急遽、王太子妃となります。あなたが領地から帰ってくる頃にはいないと思います。
アリエルが、シリアルであることは、内緒にしておいてください。
今の仕事が、軌道に乗れば、民達は、大丈夫ですから、あと少し頑張って。
今までありがとう。コリタが、領地を守ってくれたから、民達が安心しているのよ。
これからもよろしくね。シリアルより」
「領地?シリアルはそんなこともしておいたのか?」
「あなたは何もしていませんよ。これから、公爵として、家を守ってください。では、失礼します。」
「なんだメイカ。使用人だったお前に、、、」
「私は使用人ですが、伯爵令嬢ですわ。」
「え?どうゆうことだ。」
「アリエル インパレスのことは知っていますよね?」
「ああ。知っている。インパレス伯爵の娘さんだ。お会いしたことがないけどな。」
「はじめまして、アリエル メイカ インパレスと申します。」
「え?」
「インパレス伯爵は、私のおじですわ。母が亡くなったときに、養子になりましたの。
おじは、私と一緒に住みたいとは言われましたが、シリアル様が心配だったので、お断りしました。」
「はあ?」
「ちなみに公爵邸への投資は、私の意思ではありません。
投資をしているのは、シリアル様ですよ。」
「シリアルにそんな力があるわけない。」
「あなた方は、シリアル様を知らなすぎるだけよ。教えてあげましょうか?
お披露目の時のドレスの生地や宝石は、シリアル様が扱う前の20倍も価格があがっていますよ。
それはどうゆう意味かわかりますか?公爵様!」
「王太子妃としての価値があったから、私が、正妃の話を受けたのが良かったのではないか。」
「そうですね。あなたが、自分の娘を愛のない政略結婚を受け入れ、公爵家から追い出したから、正妃として、シリアル様は、今がある。あなたは排除しただけです。」
「カデン様のドレスや宝石は、元々高い価値があるモノだった。バックラー伯爵の権力のものだったから、その宝石や生地は、価値が変わらなかった。今では、逆に価値が下がっている。
シリアル様は、一言でいえば、価値がないモノを価値があるモノにした。これがどうゆうことかわかりますよね。」
「、、、、」
「先ほど申しあげましたように、アリエルの正体は、シリアル様です。王太子殿下は、今後シリアル様とは、接近禁止と命を下されましたね。ということは、、」
「まさか。。」
「そうですね。アリエルからの投資は、停止しますわ。
別に、うちにとってたいした金額を投資しているわけではありませんが、王太子殿下の命ですし、、」
「はした金で、投資してると言われたくないな。」
「そうですか。それは良かった。では契約書にサインをしてください。」
公爵は、金額を確認せずに、サインをした。
今まで投資した内訳を全て書き、
シリアル様が、王宮に嫁ぐ時の必要経費も全て記した。
実家が負担すべきことをしなかったことを強調したかった。
シリアル様は、そんな事を考えてはいなかった。生まれた時から、親から愛されたことがなかったから、人を信じることができない。
親からの愛情が、わからないから、復讐も考えない。どこか他人事だった。
今回のことも相談はした。
「メイカに任せるわ。」の一言だった。
シリアル様の大事なのは、シンス様。
シンス様と一緒に過ごせるのが一番。
シンス様が怪我した時のような怒りのシリアル様は居ない。
「どうでもいい。どーなってもいい。」
だから、私があの人たちに制裁しないといけない。
シリアル様を守るために。
一か月後、投資日になった時
「公爵様。今日の投資日なはずですが、いつもより金額が少ないのですが、、、」
「アリエルからの投資は無くなった。はした金だろ?」
「、、、、、」
公爵は、驚いた。。
はした金のはずが、シリアルの投資は、公爵に入る投資の半分以上だった。
「嘘だ、、、」
契約書を見ると金額は、正しかった。
はした金、、、
メイカは、うちにとってたいした金だと言った。
うちにとって、、、シリアルにとって、、、
「公爵様、、シリアル様の花嫁道具や、妃のお披露目のドレスや宝石も用意されなかったのですか?」
「ああ。シリアルにやるのはもったないから、シオリーナにあげてる。」
「そうですか。小さい頃からドレス一つ買ってあげてませんでしたものね。」
「え?」
「公爵も夫人もシオリーナ様しかみておませんものね。
シリアル様が不憫でしかなかった。
公爵様は、シオリーナ様と同じ時期に公爵教育をシリアル様にさせましたね。
3歳も下なのに、、、
しかも、シオリーナ様は、挫折したのに、シリアル様は、公爵家の教育を全てを終了しましたね。」
「え?シリアルが全て修了した。私も修了していない教育を、、」
「知らなかったのですか?それも修了したのは、13歳の時でしたよ。」
「え?13歳って、まだ子供じゃないか。」
「8年かけて、修了しましたよ。
それから、あなたは夜会にも連れて行かなくて、嫌がらせで、他国の本をたくさん置いていった。
読めるわけないと思ってね。
でも、シリアル様は、一年後、その本は全て読めるようになり、それ以上の語学を学んでいましたよ。」
「知らなかった、、、」
「あなた方の嫌がらせというカゴの中から抜け出したシリアル様は、大きな羽を広げて飛び去りましたね。
一度、手放したものは、帰ってきません。」
「ああ。」
「私も、本日付で辞めさせてもらいます。」
「待ってくれ。お前がいないと、、、」
「花嫁道具さえ、用意していないと思いませんでしたよ。
それに、シリアル様が嫁いだ日、見送りさえしなかったんですね。
私は、領地に行っていたから、知らなかったけど、まさか、見送りさえしていないとは思いませんでしたよ。
シリアル様は、私に手紙を残してくださいましたよ。」
「コリタへ
私は、急遽、王太子妃となります。あなたが領地から帰ってくる頃にはいないと思います。
アリエルが、シリアルであることは、内緒にしておいてください。
今の仕事が、軌道に乗れば、民達は、大丈夫ですから、あと少し頑張って。
今までありがとう。コリタが、領地を守ってくれたから、民達が安心しているのよ。
これからもよろしくね。シリアルより」
「領地?シリアルはそんなこともしておいたのか?」
「あなたは何もしていませんよ。これから、公爵として、家を守ってください。では、失礼します。」
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