52 / 98
メイカside
しおりを挟む
シリアル様が、5歳になった時、乳母である私の母が、病気で亡くなった。
私は1人になった。
父の弟である叔父さんが、私を引き取りたいと言ってくれた。私だけなら、奥様もいいということらしい。
普通の令嬢の生活ができるから、それはそれでいいと思ってた。
シリアル様も乳母がいなくなって悲しいはずなのに、
「メイカ。大丈夫だよ。お星さんになって見守ってるから、、、、」
と私を慰めてくれた。
シリアル様は、涙を溜めて、、、
それから、シリアル様がいなくなった。
やっぱり寂しかったのでは?と思い、探し回った。
いや予感がして、森の湖の方に行った。そしたら、、一艘のボートが湖に浮いていた。湖にリボンが落ちていた。
そのリボンはシリアル様のものだった。
急いで、ボートを漕ぎ、近づいた。
その時の私は、心臓が飛び出しそうなぐらいどきどきしてた。
無事でありますように。と、、
近づいたら、ひょこっと顔出し、
「どうしたの?メイカ?」
「居なくなったもので、探したんですよ。」
「使用人には、出かけると言ったんだけどね。」
シリアル様は、ここで死のうとした。
一人でボートを漕ぐのはおかしい。
しかも、真ん中まで来ていた。
「こちらに移ってください。」
小さい体が、私の体に抱きついた。
その時に、シリアル様がいる。私にはシリアル様が居る。ずっとそばにいて守りたいと思い、
「シリアル様。私がずっとそばにいるから、どこにも行かないでください。あなたがいなくなると私は一人になってしまいます。」
伝えるとシリアル様は泣き始めた。
今まで泣いたことがないシリアル様。
我慢していた分の涙がこぼれた。
それから、シリアル様は私を信用してくれた。
シリアル様を守ることを決意した私は、公爵教育も一緒に受けることにした。
もちろん、シリアル様の侍女として、おそばにいて、学んだ。
シリアル様は、心が落ち着いてきた。
わたしに微笑んでくれる顔が今までと違った。わたしを信用してくれている。
その頃から、シリアル様の誕生日に、祝うことがなくなり、
シオリーナ様と一緒にお祝いされるようになった。でも、お祝いのプレゼントは、シオリーナ様だけだった。
ドレスもお古。
メイカは、両親から愛情がないシリアル様が、将来どうなるか不安になり、
公爵にわからないように、自力で、お金を稼ぐことを、覚えてもらおうと思った。
おじさまには、シリアル様を守りたいことを正直に伝えた。
シリアル様の事情を話すと事業について教えてくれた。
シリアル様を守れるのは、メイカしかいない。
公爵にも内緒に、私は叔父様の養子になった。
アリエル メイカ インパレス伯爵令嬢。
この名を使い、お金を稼ぎなさい。
シリアル様の名を出してはいけない。
メイカでなく、アリエルの方を事業では使いなさい。
シリアル様の名前を出すと公爵に全てとられるはずだ。
メイカの名前が出ると感づくかもしれない。アリエルなら大丈夫だろう。
とおじさまに教えてもらった。
王宮に嫁ぐまでに、シリアル様には、色んなことを覚えてもらった。
吸収もはやくて、シリアル様はとても優秀だった。流石に3歳から公爵教育しているだけある。
お金も、公爵令嬢が、普通に暮らせるぐらい、貯めることができた。
公爵令嬢だけど、平民が困っていることに敏感だった。だから、助かっていた。
今まで、平民は麻、貴族は高級麻の下着だった。それを綿で作ることにしたら、成功した。
シリアル様は、価値のなかったものを価値があるものにする能力が長けていた。
実業家として、生きていくなら成功するのだけど、公爵令嬢であったから、飛び立てなかった。
しばらくすると、王太子の妻、、正妃になる話がやってきた。
公爵邸から出れる。
これで幸せになれると思っていた。
私は1人になった。
父の弟である叔父さんが、私を引き取りたいと言ってくれた。私だけなら、奥様もいいということらしい。
普通の令嬢の生活ができるから、それはそれでいいと思ってた。
シリアル様も乳母がいなくなって悲しいはずなのに、
「メイカ。大丈夫だよ。お星さんになって見守ってるから、、、、」
と私を慰めてくれた。
シリアル様は、涙を溜めて、、、
それから、シリアル様がいなくなった。
やっぱり寂しかったのでは?と思い、探し回った。
いや予感がして、森の湖の方に行った。そしたら、、一艘のボートが湖に浮いていた。湖にリボンが落ちていた。
そのリボンはシリアル様のものだった。
急いで、ボートを漕ぎ、近づいた。
その時の私は、心臓が飛び出しそうなぐらいどきどきしてた。
無事でありますように。と、、
近づいたら、ひょこっと顔出し、
「どうしたの?メイカ?」
「居なくなったもので、探したんですよ。」
「使用人には、出かけると言ったんだけどね。」
シリアル様は、ここで死のうとした。
一人でボートを漕ぐのはおかしい。
しかも、真ん中まで来ていた。
「こちらに移ってください。」
小さい体が、私の体に抱きついた。
その時に、シリアル様がいる。私にはシリアル様が居る。ずっとそばにいて守りたいと思い、
「シリアル様。私がずっとそばにいるから、どこにも行かないでください。あなたがいなくなると私は一人になってしまいます。」
伝えるとシリアル様は泣き始めた。
今まで泣いたことがないシリアル様。
我慢していた分の涙がこぼれた。
それから、シリアル様は私を信用してくれた。
シリアル様を守ることを決意した私は、公爵教育も一緒に受けることにした。
もちろん、シリアル様の侍女として、おそばにいて、学んだ。
シリアル様は、心が落ち着いてきた。
わたしに微笑んでくれる顔が今までと違った。わたしを信用してくれている。
その頃から、シリアル様の誕生日に、祝うことがなくなり、
シオリーナ様と一緒にお祝いされるようになった。でも、お祝いのプレゼントは、シオリーナ様だけだった。
ドレスもお古。
メイカは、両親から愛情がないシリアル様が、将来どうなるか不安になり、
公爵にわからないように、自力で、お金を稼ぐことを、覚えてもらおうと思った。
おじさまには、シリアル様を守りたいことを正直に伝えた。
シリアル様の事情を話すと事業について教えてくれた。
シリアル様を守れるのは、メイカしかいない。
公爵にも内緒に、私は叔父様の養子になった。
アリエル メイカ インパレス伯爵令嬢。
この名を使い、お金を稼ぎなさい。
シリアル様の名を出してはいけない。
メイカでなく、アリエルの方を事業では使いなさい。
シリアル様の名前を出すと公爵に全てとられるはずだ。
メイカの名前が出ると感づくかもしれない。アリエルなら大丈夫だろう。
とおじさまに教えてもらった。
王宮に嫁ぐまでに、シリアル様には、色んなことを覚えてもらった。
吸収もはやくて、シリアル様はとても優秀だった。流石に3歳から公爵教育しているだけある。
お金も、公爵令嬢が、普通に暮らせるぐらい、貯めることができた。
公爵令嬢だけど、平民が困っていることに敏感だった。だから、助かっていた。
今まで、平民は麻、貴族は高級麻の下着だった。それを綿で作ることにしたら、成功した。
シリアル様は、価値のなかったものを価値があるものにする能力が長けていた。
実業家として、生きていくなら成功するのだけど、公爵令嬢であったから、飛び立てなかった。
しばらくすると、王太子の妻、、正妃になる話がやってきた。
公爵邸から出れる。
これで幸せになれると思っていた。
応援ありがとうございます!
13
お気に入りに追加
528
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる