【完結】14★愛する人と一緒に居たい令嬢は愛人のいる王太子に嫁ぐ。

メイカside

メイカは、公爵家の侍女である。
公爵家に来たのは、6歳になった時だった。
父は、伯爵だったけど、騙されて、自害した。
父の後は、父の弟が継ぐことになった。
おじさんは、母と私の2人を面倒見るから、安心してといっていたけど、
おじさんの奥さんがいい顔をしなかった。
母は、断り、どこかに住み込みで働く事をした。
その時な、前公爵に助けてもらい、侍女として、雇ってもらった。

小さいながら、仕事も覚えたけど、今までお嬢様の生活をしていたから、辛かった。

そんな時にシリアル様が、生まれた。
公爵夫人は、シリアル様を産んだ時、体調を崩されて、シリアル様を抱けなかった。公爵も領地に行っていて、抱かなかった。
私が一番に抱かせてもらった。
私の心に霧があったのに、さっーとはれたことを感じた。

私の母が、乳母になったので、私が遊び相手になった。
シリアル様は、とても可愛い子で
私の指を掴む。その力が強くて、可愛くて、私は、あなたを守りたいと思った。

シリアル様は、すくすく可愛く育っていった。
シオリーナ様は、両親が関わることが多かったけど、シリアル様は、乳母である私の母と関わることのが多いと子供ながら感じていた。

シリアル様が、3歳になると、公爵教育が始まった。
3歳上のシオリーナ様と同じ教育を受けた。
もちろんシリアル様の方が、年齢的に難しいのに、出来るわけがないのに、なぜが同じように怒られていた。

それでもシリアル様は、頑張っていた。
それから数年が経ち、公爵教育もレベルがあがっていた。

この頃、
8歳のシオリーナ様は、公爵教育に行き詰まり、よく公爵夫人に泣きついていた。
もちろん三つ下のシリアル様は、辛いのに、誰も緩めようとしなかった。シオリーナ様と同じ教育をさせる。

シリアル様が泣きつこうとするとシオリーナ様が、泣く。

いや、私から見ると、嘘泣きだった。

シリアル様が、泣こうとすると、それを見てすぐに、夫人に抱きついていた。

夫人も、姉のが可愛いらしく、シリアル様のことを見ていなかった。

その後、また、辛い時が来て、シリアル様は、夫人に慰めてもらおうと駆け寄った。
その時、夫人は、シリアル様の手を払い除け、シオリーナ様に駆けつけた。
その時、シオリーナ様が、嘘泣きをしていることをシリアル様は、知ってしまった。
シリアル様は、自分が、この家にとって大事な人間ではないということをかんじてしまった。


それから、シリアル様は、人を信じることができなくなってしまったのだ。
それが5歳の時だった。