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外交

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外交は、問題なかった。 
語学も得意なシリアルは、ペラペラでマナーも完璧だった。。
相手側も喜んでくれた。

王太子殿下の仕事を初めてみたけど、それは、とても素晴らしかった。
なのに、なぜ?普段は?
もしかして、側妃に邪魔されている?と考えていた。

外交の間は、側妃がいないから、ゆっくり話ができた。
王太子殿下とは、仕事の話をした。
濃厚な時間であった。
とてもしっかりしていたことにびっくりした。
外交の時のがイキイキしている。

王太子殿下が、将来の国のことをきちんと考えていることもわかった。

それを聞いて、、私は、公務を頑張ろうと思う。
今は、公務だけでも、頑張れば私を必要としてくれるはず。



王太子殿下は、プライベートのことを聞きたがった。
でも、シリアルは拒否をしていた。
側妃の言葉があるから、私は話すのが怖かった。何を話していいかわからなかった。

ただ、王太子殿下は、初めの印象より柔らかくなった。
側妃が居ないから余計か感じるのかな、、、。


実は、この時、シリアルは、限界が来ていた。
王太子殿下には、バレないようにしっかり演じていたから大丈夫だったけど。


シリアルは、日に日に、メイカの前でも笑わなくなっていった。

「シリアル様。大丈夫ですか?顔色が、、、」

「メイカ。ごめん。あと1日だけだから、なんとか化粧で隠して、、
ちょっと辛いけど、今日で終わり、、、失敗はしたくない。」

「わかりました。」

絶対にバレない化粧だった。
「ありがとう。メイカ。頼りにしているわ。」


最後の最後にダンスがあった。
これが、結構つらくて、
でも失敗できない。ここまで成功してきているのに、最後の最後で失敗はできない。


だから、素直に王太子殿下に、助けをもとめることにした。

「私、、ダンスが苦手で、少し支えて欲しいのです。」と遠慮気味にいうと、

「大丈夫だよ。私はダンスが得意だから、任せておくれ。」

笑顔で言ってくれた。
正直、助かった。ダンスができる体力は、残っていなかった。

ダンスをする時間になった。
幸い真ん中だったので、目立ちにくかった。

王太子殿下は、とても上手にリードしてくれて、安心できるリードだった。
王太子殿下のおかげで、失敗せずに終える事ができた。

最後の外交が無事終わった。


メイカが、心配で、見守っていた。

シリアルは、メイカを目で探し、廊下に出た瞬間、シリアルは倒れた。

「メイカ。ごめん。」と一言、、

メイカは、シリアルを横抱きにして、部屋に連れていった。
メイカが、横抱きができるほど、軽くなっていた。

「お嬢様。、すみません。私がついていながら、、、」

「、、、、、」

返事ができないほど弱っていた。




翌朝、目が覚めた時には、少しマシになっていた。
朝には、帰らなくならなかったので、メイカに、また完璧にメイクをしてもらい、王太子殿下に話をしに行った。

「少し、ゆっくりと調べたいことがあるので、別荘に行かせてもらっても良いですか?」

「私も行こう。」 

「いえ。大丈夫ですわ。早く帰られた方がよろしいでしょう。カデン様がおまちでしょう。」

「でも、調べるなら私も、、」

「大丈夫ですわ。あとで報告させていただきますから。カデン様のところにお帰りください。」

悲しそうな笑顔だった。


「何かあったら、すぐに言って、顔色が良くないように思える。
化粧のせい?
気のせいなのか?
体調は大丈夫なのか?」
優しい声で、王太子殿下は、聞いてくれる。

「はい。お気遣いありがとうございます。カデン様のために、早くお帰りください。」
いつもの笑顔で言った。

「シリアル。君も大事なんだよ。」
と本当に心配しているようだった。

そうよね。あの職務をしないといけないものね。と悲しくなった。

「王太子殿下ありがとうございます。カデン様がお待ちですわ。。」
と言ってシリアルは、去った。

今のシリアルには、王太子殿下の声は響かなかった。

王太子殿下は、王宮にいた時より、私を気にかけていてくれたけど、体調が悪く、カデンの言葉が抜けないシリアルにとって、心を許せるわけがなかった。

王太子殿下もそれ以上踏み込まなかった。
シリアルとは、これからゆっくりと関係を築いていけたら、、、と考えていた。













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