【完結】14★愛する人と一緒に居たい令嬢は愛人のいる王太子に嫁ぐ。

華蓮

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シリ?

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「王太子妃の部屋はあるが、カデンが使った形跡があるから改装しようと思う。だから、それまで、私の部屋の一部を今日から、シリが使ってくれるか?」

「はい。でも、わざわざ改装しなくても、、、」
 

「ならずっと一緒の部屋でいいの?
王太子妃の部屋は使わせるつもりはないよ。」
少し強い言い方だった。
私はあまり気にならないんだけど、
王太子妃の部屋を使わせるつもりは本当に無さそう。。。


「はい。一緒がいいです。シンス様は、嫌ですか?」


シリアルは、改装すると言わないの?
冗談で俺の部屋でと言ったのに、
俺の部屋がいいって可愛すぎる。。
やばいな。


「シリ。ありがとう。嬉しいよ。じゃあ、今日から俺の部屋で眠って。」

微笑んだ。



シンスの笑顔とシリと呼んでいることに疑問に思ったカデンは、

「シリ?なんでシリと呼ぶの?シンス?」

「シリ。こっちおいで。」

「はい。」

腰に手を回した

「離れなさいよ!私でも腰に手を回されたことがないのに、、、」

「え?そうなのですか?」
不思議そうな顔をシリアルはしていた。

「ああ。いつもカデンがくつっいてきたけど、俺から近寄ったことないよ。

王妃から優しくしろと言われてたから、蔑ろにはしていないが、自分から近寄っていったことはないよ。

カデンは、あの男がいいんだろ?
カデンは、私のいない時に、男を連れ込んでいた。」

「え?カデン様がそんなこと?
シンス様のこと好きなのに他の人に体を許せるの?」
シリアルは純粋な目で答えた。

「私はシンスを好きなの。間違いよ。」
シリアルに向かって答えていたが、、


「いやいや。現場を抑えてるから。
それに、聞いてるよ。
毎日盛んだったんだってね。
まぁ。その気持ちはわかるな。
好きな相手とは、抱き合いたいもんな。」

ニコニコしてながら、シリアルを見ていた。


「違います。私が好きなのは、シンスよ。」

「いや、、それはそれで、気持ち悪いよな。好きな男ではないのに、抱かれるって。しかも毎日。体だけ欲しかったんだね。」

「、、、、、」

「カデン様???本当ですか?」

「本当だよな。メイド長。カデンと関係をしているのは知ってただろ?」

「いえ、、宝石の仕事をしていると聞いていますし、毎日会っていないはず、、、、。」

「メイド長にも内緒だったんだ。毎日お盛んだったはずだ。
その男は犯罪者だからな。そんな男を王宮に入れた。」

「え?」

「宝石の売買をしていただろ?偽物を売りつけていて、さがしていたんだよ。」

「嘘!!」

「まぁ。カデンの父も国王も王妃も仲間らしいね。だから、仕事もろくにできないくせに、甘やかしてたわけ。」と国王たちをみる。

「うそよ。私は関係ない。」

「父親とは関係ないみたいだけど、その男は、父親と関係があるぞー。聞いてみたら?」

「ああ。お前の父親に損をさせられたから、娘に復讐をしただけだ。
知らないうちに父親の手伝いをしていたわけだ。
まぁでも、偽物を売買してることはしってたからな。罪だろ?」


「なぜシンス様は私を呼んだのでしょうか?」

「宝石が欲しかったからだよ。」

「バックラー伯爵と関係している他の業者もいる中で、、なぜ?」

「お前なら、偽物を持ってくると思ったからだよ。王太子相手に偽物を売る度胸が見たかったんだよ。」

「試されてたのか?」

「ああ。偽物を売る勇気か。ちょうどいいやつがなかったんだ。
王太子の目に叶う偽物宝石が手に入れていたら、確実に渡したのにな。」

「残念だったな。お前は、腕もいい、言葉の操り方もいい。でも、運がなかった。運は大事なんだ。一つタイミングを間違えると狂い始めるんだよ。」

「、、、、、運かぁ。」

「そうだ。」

「そうだな。復讐したい相手の娘を抱いたんだから、俺にとっては楽しかったな。俺は覚悟できてるから大丈夫だ。」

「そうか。いろいろ聞きたいことがあるから、話はしてもらうよ。その時も運を掴めよ。」

「??」

「連れて行け。」

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