【完結】14★愛する人と一緒に居たい令嬢は愛人のいる王太子に嫁ぐ。

夜

「シンス様、、やはりこちらで、、、」

「それは無理だよ。」

「あの、、手だけ繋いでくれませんか？」

「いいのか？シリアルが眠るまでな。」


しばらくすると繋いだ手が力が抜けていった、、、
安心しきった顔で眠っていた。

シンスは、そのシリアルの顔をみて、安心した。
寝顔を見せてくれるぐらい心を許してくれたと感じた。


でも、数時間が経った時に、

「お願い。私を愛して、、私を抱きしめて、、、」
とうなされて泣き始めた。
起こすべきか悩んだが、抱きしめた。

「シンス様？」

「シリアル。俺ではダメか？」

「シンス様？」

「俺が幸せにしたい。うなされないように、君を愛してはダメか？
俺の初恋なんだけど、受け止めてくれないか？」

「え？初恋？」

「シリアルが初恋だ。こんな思いをしたのは初めてで、戸惑ってるんだ。」

「初恋、、」

「ああ。」

「ありがとう。」

「安心して眠りな。何もしないから、そばにいていいか？」

「はい。」安心したように眠った。


「可愛いな。シリアルは、これからいっぱい甘えて良いから。我慢しないでほしい。」

シリアルを離さずに、
朝まで2人は、同じベットで眠った。
シリアルもあれから寝てくれた。

幸せな時間を過ごした。
シリアルも今までに感じたことがない時間を過ごした。
シンス様は、
安心できるけど、ドキドキするの。。
私も好きなのね。

ちゃんと向き合ってくれるシンス様。





最終日
「今日は行きたいところがある。着いてきてほしい。」

そこは、教会だった。
「シンス様？」

「入るよ。」

「シリアルが好きだ。この１週間、一緒に居て、すごく惹かれた。俺は、一生君を大事にする。
シリアルが喜んでる姿をみたい。笑顔を見たい。　
泣いている時は助けたい。俺の胸で泣いてほしい。
俺を頼ってほしい。」

「私もシンス様に惹かれています。最初は、私は嫌われていると落ち込みましたが、ここに来て、優しくて、かっこよくて、、、、本当のシンス様を知り、私も一緒に居たいと思っています。」


「ありがとう。今日、、、俺にくれないか？
この地で、君を抱きたい。
もちろん断ってもらっても良い。
それは大丈夫だから、返事は、夜でいい。
ダメでも、一緒に眠りたい。
焦らすつもりはなかったんだが、もう、この時間が終わると思うと、胸が苦しくなるんだ。シリアルを俺のものしたい。という思いがあふれてくる。

ごめん。恋愛の仕方がわからないし、展開が早いと思う。困るならはっきりと言ってくれ。
シリアルが、俺を思ってくれるまで努力もするし、待つから、、」

「カデン様のことは、、」

「そのことなんだが、もう少し待ってくれないか？
何故国王と王妃が、カデンの味方になるかわからない。
何かあると考えている。
あんなに仕事もできないのに、好き放題させているのが、わからない。」

「わかりました。」