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現実
しおりを挟む「シリアル様と今後、どうするつもりなのですか?本当に職務だけのための妃ですか?」
「何言ってる。」
「贈り物も一つせず、、」
「え?定期的に贈ってるだろ?」
「シリアル様が、あなたが贈った宝石をつけてるところを見ましたか?」
「みていない。好みに合わなかったのか?と思っていたのだが、、、
花は贈っている。メイドが、花瓶にいけてるところをみた。
お茶会も、、定期的にしてる。」
「お茶会もいつもカデン様と一緒みたいですね。」
「ああ。カデンがシリアルと話をしたいけど、話せないから、、と言って、、」
「本当にそうですか?その茶会で、カデン様はシリアル様と話をしてるのですか?」
「俺としか話さない。ゆっくり話すようになりたいって言ってる」
「それは本当ですか?」
「どういう意味だ。」
「シンス王太子は、シリアル様のことをもう少し考えてあげないといけませんよ。人形ではありませんよ。」
「何を言ってる。」怒り気味で言い返した。
「失礼を承知で言いますけど、このままでは、正妃に愛人ができます。」
「何を言ってるんだ、、そんなこと許されるわけ、、」
「カデン様は、王太子の前だけ、可愛らしい女子を演じています。」
「はあ?すぐ泣くぞ。、、」
「わたしたちの前では、かなりひどいと思います。当たり散らしますし、癇癪がひどい。泣くなんてかわいらしいほうですよ。わがまま放題。」
「言い過ぎだろ?そんなところみたことがない。」
「いえ事実です。
カデン様が遊んでいる時、シリアル様は、カデン様の仕事をしています。
職務をしてもらうためにしては、酷すぎませんか?
食事も一緒にとることさえしませんよね?」
「それはカデンが、シリアルは、1人がいいと。まだ王宮に慣れていないのだから、食事ぐらい1人のがいいと。」
「全てカデン様の言う通りなんですね。」
「ああ。カデンは、すぐ泣く、面倒だから、カデンの言うことを聞いておけば、スムーズに行くし、国王からもカデンの機嫌をとれと言われている。」
「使用人は、カデン様が嫌がるとクビになっています。
それは王妃様が許していて、カデン様の思うようにしなさいとなっています。
だから、メイド長は、カデン様の親戚ですよね。
使用人は、カデン様の関係する人が多いので、シリアル様に嫌がらせをしています。」
「嫌がらせとは?」
「一度、シリアル様の部屋に入り、確認された方が良いと思いますよ。」
「何度か訪ねたことはあるけど、いつもメイドに今は職務時間ですからと言われていてシリアルに会ったことがないな。」
「部屋を見たら全てがわかります。私は、正直知りませんでした。」
案内された部屋は、王太子妃の部屋ではなかった。
王太子妃の部屋を用意してありました。そこまでは、私も確認しましたが、生活については、王妃の采配になるのです。
案内は、メイド長がしたようです。
ですから、部屋も、メイド長がカデン様の指示で、シリアル様の部屋を用意したようです。
王太子妃の部屋には、王太子殿下の贈り物が、整頓されておいてありました。
そして、メイドに聞くと、シリアル様は、執務が忙しくて、この部屋で過ごすことはありません。
一応掃除をしていますということでした。ただそのメイドは、シリアル様の部屋だと思っていました。
他のメイドにシリアル様の部屋に荷物を運んで欲しいというと、王太子妃の部屋に運ぶのです。
ただ、そのあと、メイド長とカデン様が、王太子妃の部屋に入ると、メイド長だけ、出てきて、荷物を持って、シリアル様の部屋に入っていきました。
メイカさんに聞いたところ、シリアル様のお世話は、全てメイカさんがしています。
シリアル様もそれで十分なので、大事にになることはなかったようです。
「王妃は、カデンを可愛がってるからか、、、」
「そうですね。シリアル様は、もう、限界のようですよ。しばらく、別荘でゆっくりしてもらうつもりです。」
「、、、、」
「ちょっと待ってくれ
どうゆうことなんだ。」
「カデン様がシリアル様に、外交に行く前に色んなことを言ったそうです。
その状態で外交をやり遂げたようですが、限界がきて、倒れたようです。
今は、睡眠薬を飲まないと眠れないそうです!」
「、、、、そんな、、」
「もう少し現実を見て、シリアル様のことを考えてあげてください。
睡眠薬を飲まないと眠れない状態、、、、」
「あの時、顔色が悪かった、、、大丈夫とは言ってたけど、、、
今の俺に話すわけないな。」
「シリアル様は、他人には絶対に悟られないようにするそうですよ。
シンス様は、シリアル様の体調が悪いことを見抜いたなら、まだ可能性はありますよ。多分、、、」
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