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教育
しおりを挟む「シオリーナは、外国語はどれくらいできるのですか?」
「私は、シリアルと同じだけよ。」
「帝国語は?」
「シリアルと同じだけできるわ。」
「そうね。シリアルとシオリーナは同じ教育を受けましたわ。だから、同じだけできますわ。シオリーナの方が愛嬌がある分、シリアルよりできますわ。」
夫人が自信を持っていた。
シンスは帝国語で、
【いつもありがとう。】
「いつもありがとうでしょう。それぐらいわかりますわ」
【シリアルは、孤児院に行ったり、修道院によく行ってくれてありがとう。】
「、、、、ありがとう、、」
【シリアルに出会えて、俺は幸せだ。シリアルを世界中の誰よりもキミを愛している。】
シリアルはわかるから、恥ずかしくなった。
でも、シオリーナはわからなかった。
「え?」
「もういいよ。帝国語もほとんどできないんだね。
そんなの外交は無理だよね?
幼い頃、シリアルと一緒に学んできたのにね。」
「はい。だから、シリアルと同じだけできます。」
「シリアル、、帝国語で話をして。」
【シンス様、恥ずかしいので、2人の時にしてください】と言った。
シンスは、北のリーマン王国の言語で、話し出した。
【シリアル。今日も可愛い。はやく君を食べたい。大丈夫、この言語は、誰も知らないよ。君の気持ちを言ってごらん?】
【私もシンスと繋がりたいです。あなただけをあいしております。】
シンスは、笑っていた。ご機嫌だった。
「何?なんなの?」
「君は、帝国語もわからないんだね。
シリアルはきちんと話せてるよ。
外国語も理解して、返してくれてるし、
通訳もできるし、仕事もめっちゃ早いよ。
びっくりするぐらい本を読むのが速いよ。」
「なんで一緒に学んでいたよね?」
不思議そうな顔をした。
「あなたはよく抜け出したり、できないとお母様に泣きつきましたよね?
それにあなたが、夜会に行ってる時、私は、公爵から、帝国語の本や隣国の言葉の本を渡されましたよ。それを読んだだけ。」
「え、あの本を全部読んでいたのか?」
「はい。夜会に一度も参加させていただけなかったもので、時間はたくさんありましたわ。
公爵が与えてくれた本は簡単でしたよ。すぐに読めましたわ。その後図書館で、本をたくさん借りましたもの。」
「あの本は、それなりの本だぞ?」
「そうなのですか?」
シリアルは笑っていた。
「私は夜会で忙しかったから仕方ありませんわ。でも、それ言語だけですわ。他のことは大丈夫ですわ。」
と自分ができなかったこと、認めなかった。
「本当に王妃になりたいのが理由ですか?王妃になりたければ、私が嫁ぐ日に奪いますよね?」
「あなた公爵教育も終わっていますし、一から王妃教育をするよりもお姉様が継いだほうが良いのではありませんか?
ルキト様でなくても婿養子をむかいれたらいいのではありませんか?」
「シオリーナは、まだ、教育が、おわっていない。」
「え?まだ?そうですね。公爵教育は、難しいですものね。」
「いや?公爵令嬢教育だが?」
「ええ?公爵令嬢教育?私が終わってから、数年経ちましたよね?そんなことないでしょう?いくらなんでも、、、
公爵教育が終わってないのに、王妃になろうと言うのですか?」
「公爵教育と王妃教育とは違うでしょ?王妃なら、マナーさえ良ければ、大丈夫だわ。
あなたより可愛いし、立っているだけで、みんな私の仕事をしてくれるわ。
あなたは自分でやってしまうものね。
王妃なら、人を使わないとね。それなら、私のが、優秀だわ。わかる?」
そうか。、私は、1人で全てをやってしまうから、ダメなのね。。
でもそんな私を好きと言ってくれてるから、、、大丈夫!乗り越えないと、、、
この家族から逃げずに乗り越えて、堂々とシンス様の横に立ちたい。
「公爵の仕事は難しくないし、お前が全て運用し、その利益は親のわたしたちに還元すればいいだけ。私たちは、あなたの親なのだから、当たり前でしょう。」
と当然のように笑っている。
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