【完結】14★愛する人と一緒に居たい令嬢は愛人のいる王太子に嫁ぐ。

2人の世界

シンスは、別荘に向かい、
シリアル達を迎えに行き、4人は、ある場所についた。

「素敵な場所。湖がキラキラしてる。木々も緑。綺麗なところ。」
とシリアルは、可愛い笑顔で言ってくれた。


「ここは、シリアルの療養には、よいところだよ。誰も来ないから。
でも、その分不便なんだよ。」

「不便？」

「食事は自分達で用意しないといけない。」

「そうなんですか？
では、メイカの食事が食べれるのね。」

「カイも上手なんだよ」

「楽しみですわ。」


「あと、、、住むところは狭くて、部屋が少ないんだ。私はソファで寝るから一緒の部屋でダメかな？」

「大丈夫ですわ。」と平然と言う、、

「シリアル。それは私を男って思っていないのか。」困った顔をしてた。

「ふふっ。あのボート乗りたい。」
少女のような笑顔だった。



「ここは、幼い頃、カイと2人で見つけたところなんだ。お互い大事な人ができたら、ここに連れてこようと約束したんだ。
ここは、誰も連れてきたことがないから。カデンも絶対知らないから。」


「そうなんですか。私なんかが、来てもよろしかったのでしょうか？」

「シリアルと来たかった。これからシリアル以外、連れてくるつもりはない。」

「、、、、」
シリアルは、少し赤くなった。

シンスは、もっと笑っているところを見たい。さっきみたいな少女のような笑顔、、赤くなる顔も見たいと思った。



「メイカさん。すみません。ここは、、私しか入ったことがなく、食事の用意をしないといけないのです。掃除は、したのですが、まだ、、」

「大丈夫です。私が、まず掃除をします。
カイさんは、食事を準備してください。シリアル様は、嫌いなものはありません。
明日からは、私がしますよ。」


「はい。メイカさん。お部屋を案内します。」

カイは、メイカより三つ年下であった。
王太子の執事だけあって、優秀だった。
メイカも負けずに優秀。

珍しく、2人のテンポも合うようだった。

王太子と王太子妃を守るには、ピッタリの2人だった。




ボートに乗ると、水面がキラキラして綺麗だった

「こんな素敵なところに連れてきてくださりありがとうございます。」

「シリアル。喜んでくれて嬉しい。こんなにほっこりするんだな。初めてだよ。」

「？？、私も安心しますよ？」

「それは、安心してくれるのは嬉しいが、男としては残念だな。」

「ドキドキしますよ？シンス様。」と見つめた。

「シリアル。他の男にそんな瞳で見つめちゃダメだよ。」

「そんなことしませんよ。」

「ごめん。、俺は勝手だ。シリアルを傷つけたのに、今は俺だけを見てほしいと思う。１週間、一緒に過ごしてほしい。」

「大丈夫です。私も本当のシンス様を見せてくれて嬉しいです。」

「ここでは、ゆっくり過ごそうな。まず体力回復させてほしい。」

「ありがとうございます」

シンスは、食事も一緒に。
しかも、、
食べさせようとする。

「シリアル。たべな。アーン」

「恥ずかしいです。そんなこと子供の頃にもしたことがないのに、、、」

「俺たちしか居ないし、体力つけないと。心配」

シンスは、どんどん惹かれていった。。
今まで、なぜシリアルを見なかったのか？こんな気持ちにならなかったのかわからない疑問を感じてた。

シリアルも、シンスの前では、気を張らなくてよくなってきた。