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カデンの仕事
しおりを挟むしばらく居ないから、先の分の仕事をすることにした。なんかあったら、アイルに任せるようにした。
アイルに、話をしたら、怒られた。
アイルは愛妻家だったから。
「後のことは任せて、」
「メイド長を解雇したい。カデンとも離れたい」
「わかりました。お任せください。気にせず愛を育んできてください。」
「ありがとう」
次の日の朝、荷物を積んで、視察に出かけた。
今回は少人数で行くこと。
経費削減ということになっている。
信頼できる者だけを連れて行く。もちろんカデンと繋がりのない者。
カデンにバレることなく、王宮を出れた。
その時のカデンは、本当に視察に行くと思っていたから、何も疑いを持たなかった。
そう。
帰ってくるシリアルをいじめようと考えていたから、楽しかった。
メイド達とみんなと王太子がいない間にいじめ倒そうと思っていた。
シリアルは
一向に帰ってこなかった。
なぜ?帰ってこないの。とイライラしていた。
「シリアルは、なぜ帰ってこないの?」
「外交ですから、予定が変更されることはあります。」
「はあ?なんなのイライラするわね!」
「カデン様、お二人がいないので職務を手伝って頂けませんか?」
「私は無理よ」
「では、孤児院にお菓子を届けてください。それくらいは、、、」
「わかったわ」
孤児院に行くと
シリアル様の代わりの女の人だから、遊んでもらえると思った子供たちは、
「遊んでよ。」と引っ張っていった。
「触らないで、汚いの。その手、、」
「うわーん。」
「なんなの。私のドレスを汚さないで、、、」
「申し訳ありません。」
「このお菓子を届けにきただけよ。だから、帰るわ。」
「ありがとうございます。」
「あと、修道院ね。」
そこには石鹸とかの日用品を持って行った。
「何ここ?」
「いつもありがとうございます。今日は、シリアル様ではないのですか?」
「違うわ。今居ないから代わりにきたのよ。」
「そうですか。」
「何?何かあるの」
「相談があります。修繕したいところが、あるのですが、」
「そんなの直したらいいんじゃないの。」
「それが高価なことになるので、なるべく安く直せる方法を教えてもらいたいのです。」
「私でが直してあげるわ。」
翌日に、修理業者がきて、修理をしてもらった。
その時の修理金額が、ドレスを10着買えるほどの金額だった。
まぁ、でも修道院の修理だから、経費で落ちるわね。
しかし、
この金額はなんですか?修道院の修理にこんなにかけるなんて、、、
経費では落ちないんですよ。と文官の1人に言われて、、、
「そんなの誤魔化せば良いのよ。
早くしなさい。」
「でも、、、」
「大丈夫よ。シンスは、私を愛してるから許してくれる。」
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