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正妃の評判

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「シンス様。少しお話があります。私はと出かけていただけませんか?」

「私も一緒に行きたいです」

「いえ。公務のことで視察してほしいのですが、カデン様には難しい話なので、部屋でゆっくり宝石でも眺めている方が楽しいと思います。」
カイは、トゲトゲしく言った。

「カデンは、部屋で待っていて、、、
少し仕事をしてくるよ。」
と優しく王太子は言った。

「はい。いい子で待っていますね。」
ニコニコしていた。




街のカフェに行った。

「シンス王太子。いつもありがとうございます。
シリアル様は、いつも私たちのことを考えてくれます。
綺麗ですし、優しいし、笑うと本当可愛いです。
シンス王太子は、良い人を正妃にされましたね。」


「こちら、、シリアル様をお渡しください。先日、お越しいただいた時、少し体調が悪そうに感じたので、ハーブティーとシリアル様の好きなお菓子です」

「ありがとう」

パン屋の前を通ると

「今日はシリアル様は、いないのかい?最近みえないけど、大丈夫?
シリアル様は、食が細いから、食べやすいこのサンドイッチ持って行ってあげて、、、」

雑貨屋の前を通ると、

「王太子殿下は幸せものだね。シリアル様は、優しくて、笑顔が子供みたいに可愛い。ついでに持っていてほしいんだけど、この前、万年筆の修理したものが出来上がったんだ。早く渡してあげてほしい」

街のみんなが、、
「いつシリアル様は、来てくれるの?こんなに、こんなかったのは、初めてだよね?」

「今、外交で出かけているんだ。」

「そうかぁ。戻ってきたら顔出してほしいと言ってほしい。
シリアル様の笑顔を見てると幸せな気持ちになれるんだよ。
あの方は、みんなに優しいし、困ってるとすぐに声をかけてくれる。」

「シリアル様がいてくれてよかった」

「街のこと考えてくれるよ。」

「子供と遊んでる時なんで、王太子妃なんて思えないくらい走り回ってるよ。」


「そうよね。ドレスが汚れることを気にしていないもの。」

「街に来る時は、豪華なドレスでは来ないよね。動きやすい格好で来るわね。」

「でも、気品があるし、同じ服を何回か着回してるよね。一回きりだと捨てたのねって思うけど、定期的にみるわね。」



街のみんながシリアル様に食べてください。使ってください。といろんなものを渡してきた。


「シリアルは、とても良い妃なんだな。こんなに街の人に好かれてるなんて。嬉しいな。王妃には、平民を大事にしてほしいと思っていたから、シリアルを正妃にして正解だったな。」

感心していた。
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