【完結】3わたしを幸せにしてくれる人。

華蓮

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決戦日。

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「ピンポン」

「はい。どーぞ。」ベルボーイが、案内した。


「凛。久しぶりね。」

「お久しぶりです。なぜ学長がここにみえるのでしょうか?」

「君のお母さんから、高井くんをぜひに教授にして欲しいと言われてね。
私も教授なんて、普通慣れるものではないから、なった方がいいと思って、説得しにきたのだ。」

「お断りします。私、教授に興味もありませんし、もう、やめましたよね?」

「もう一度雇うから、それは学長として何とでもなる。」

「いえ、お断りします。」

「凛。何を言ってるの、教授だよ。なりなさい!!」

「なぜあなたにそんなこと言われないといけないの?」

「はあ?私に反抗するの?反抗していいの?」

「力づくで、言い聞かせようか?」

「えーと。何言ってんの?あんたとは、中学卒業してから会ってないけど?学長、力づくって?何するの?

私の夫を紹介しないといけないね。馨さん!!」

「はじめまして、上杉馨です。」

「学長。力づくとはどうゆうことですか?」

「なぜ君がいるんだ?」

「なぜ?夫って言ったよな?」

「え?」

「そんなことも知らないんだ。公私混同していなかったし、大学では、上杉教授と言ってるからなぁ。
結構知られてるけどな。俺たちのこと。

で?力づくとは?お前にそんなことできないよな。
まさか知らないのか?お前は、学長ではないぞ。解雇されるはずだぞ。」

「私に向かって何という口の聞き方。学長だから、お前より上だぞ。」

「私は、大学には雇われてないと言ったはずだ。
覚えてないの?私は、サイエンス研究社の副社長ですよ。

今、大学との契約を全て切ることにしたけど、、、。

正直、大学と契約するメリットは、大学側しかない。
私は、切りたい。別に大学で講義させなくても良いからなぁ。」

「何を言ってる?」


「凛以外は、一応大学採用になってるから、、でも、3年契約なはずだよ。、」

「え?」

「私との契約違反をしたのは、大学側だからね、」

「そんな、、嘘だ、」

「まぁ。契約を存続するためには、学長の首とサイエンス研究社の副社長の妻を侮辱したから、迷惑料500万の支払いを請求したよ。別に、うちは、引き上げても問題ないよ。」

電話がかかってきた。学長は真っ青になってた。
すぐに大学に戻っていた。

「凛どう言うこと?」

「さあ?学長で無くなったと言うことじゃない?」

「??」

「これで、教授の件は無くなったわけよ。


この方が、馨さん。私の夫よ。私はもう高井凛じゃない。上杉凛です。」



「あんたが幸せになれるわけないわ。あなたは、お父さんにも嫌われたのよ。」


「私お父さんに嫌われてないよ。嫌いって言われたことない。」


「何言ってんの。離婚してから会ってないでしょ。
あの人も新しい家族に子供できて、幸せなのよ。
凛なんて忘れてる。そんな子が、、、」

「私お父さんと最近会ってるよ。」

「え?どうゆうこと?」


「全部。嘘だったんだね。そうそう養育費は、20歳までだよ。
あなたは、18歳で、支払いを止めた。
私が大学に行ってることを学長から聞いてたもんね。
なのにお父さんには高校卒業で就職したって言ったんだね。
でもお父さんはずっとお金を送ってくれてた。」

「え?」



「離婚の理由は、お父さんが、子供を作ったってね。私が悪い子だから、私のせいだって言ったよね。。」

「そうよ.あんたが悪い子だから、あの人が出ていった。」

「嘘だったのね。離婚の理由は、あんたが子供を作ったから。
わたしが小学生の時から、帰ってくるの遅かったもんね。その時から男漁りしてたんだ。」


「はあ?怒るよ。何言ってんの。あんたのせいで離婚したのよ。」

「私、訴えることにした。あなたを。」

「はあ?」

「未成年保護法ってやつがあるんだって、、」

「今更何言ってんの?」



「え?あなた?」

「凛とは会ってると言ったよな。」

「嘘じゃないの?」

「あなたと同じようにメールしたよ。すぐに返事をくれて会いたいって言ってくれたから、会いに行った。」

「、、、、」



「ほんとに私を訴えるの?母親を?」

「はい。私、母親って知らないの。あなたは私に何をしてくれたの?教えて。」

「、、、、」

「あなたの得意料理って何?」

「私は、エビフライが得意だったでしょう。好きって言ってたべてたわ。」

「それは、私じゃないでしょ。食べたことないよ。だって私エビアレルギーだよ。」

「え?そうだっけ?ハンバーグは?」

「ハンバーグは、自分で本を見て覚えたけど?」

「覚えてないわ。」

「私食べたことないよね?あなたの料理。」

「何言ってんの。そんなことないわ。小学校の時の夕食ぐらい作ってるわ。」

「覚えてないのね。夕食作る暇あったかしら?」

「私あの時、5時定時だったわ。」

「そう。お父さんも言ってたよ。六時には帰ってるって。」

「でもあなたが帰ってきたのは、8時半だよ。毎日ね。」

「嘘よ。」

「嘘じゃない。夕飯時は、私が作ったものをあなたが自分で作ったようにお父さんに出した。」

「、、、、」

「思い出した?」

「お父さんは美味しいっていってくれたから喜んだら、あなたは私を睨み、お父さんがいないところで怒った。私が作ったことは言うなって!!」



「お前の言うことは全部嘘だった。信じた俺が悪かった。でも、もう凛とは、誤解が解けた。」

「私もお父さんと誤解が解けて良かった。」

「あなたにも子供がいるでしょ。」

「ああ。居るよ。中1だ。
凛にも紹介したよ。姉弟として仲良くしてるよ。妻とも仲良くしてくれてる。」



「嘘?中1?」

「俺も凛の成人式の着物代100万返してくれ。
お前の口座に送金しただろ。ちゃんと凛の着物代と明記してある。」

「何を言ってんの?着物は贈ったけど、凛が拒否したのよ。」

「それも嘘。あんたと会話してないよね?」

「私着る服がなかったから、成人式行ってないもん、」
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