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学長が入ってきた。


「高井さん。考えてくれたかな?」

「お断りします。」

「なぜ?今より待遇いいでしょ。給料もいいでしょ。助手の給料なんてしれてる。」


「上杉くんからも言ってあげてよ。君の後を任せれるのは、高井くんしか居ないだろう。」

「いえ。高井は、この大学に雇われてるのではありません。」

「何を言ってる?」

「私が助手の給料を出していますけど、、、」

「はあ?」

「調べてみたらどうですか?」

「上杉くんは、大学から給料をもらってるだろ、なら高井くんも大学からだろ。」

「いえ。わたしは、この大学に派遣されてるはずですよ。」

「何を言ってる?
なんでもいいから、高井くんをこの大学に、」

「お断りします。」

「なら、すぐに出ていけ!!」

「わかりました。お世話になりました。」

ほとんど荷物は片していた。


「帰りに事務室に契約解除の書類を出しに行こう。」

これで休み。学長命令だから、知らない。


荷物は、事務室に行って送ってもらうことにした。




帰りに携帯を変えにいこうとした。
「馨さん。。メールが来た。」

「まさか。まだ読んでない?」
「うん。」
「まだ見ないで。一緒に見よう。携帯貸して。預かるから、」

「はい。」

「あのな。昨日お義父さんから電話があったんだ。
凛が体調崩した時のうどんの話を聞いて作ったんだ。お義父さんに内緒にしてほしいって言われたから、、」

「そうなんだ。覚えてくれてたんだお父さん。」

「その時に、お義母さんからのメールを見る時は、気をつけてと言われたんだ。すぐにメールの返信がなかったことが、怖いって。」

「とりあえず、今日は、携帯変えるのはやめよう。」

「うん。」


家に帰った。。

「馨さん。。」
「大丈夫。一緒に見よう。」

「凛へ。
何年振りかしら?よく生きていたわね。私からの仕送りは、なくなったのにね。

大学に行ったんだって?今の学長と知り合いなんだわ。

せっかく教授になれるのに断ったんだって。

私の顔を潰してさ。何様のつもり?

結婚って、あんた誰と結婚するの?その男が、お前なんて愛すると思う?

親に捨てられたお前なんて愛するわけない。

 

「もう貴方と会うことはありませんので、安心して下さい。貴方の嫌いな高井凛は、死にますから。さようなら。」



「はあ?何言ってんの?死ぬ。お前が死ねるわけないよな。死ぬ勇気もないくせに。育てやったのは、誰?」


「無視なわけ?教授になりなさいよ。」


「今まで育てやったのに、返せよ。」

「教授になって、学長のために、尽くせよ」

「教授と関係を持ち、私に恩を返せよ。」

「お前に出来ることは、体を使うくらいしかないだろう。」


「凛大丈夫?」

「馨さんごめんなさい、私この人と同じ血が流れてる、、、気持ち悪い。嫌、」

「凛。凛は凛だよ。血なんて関係ないよ。俺はずっと凛が好きだった。これからもずっと好き。
俺のこと信じられない?」

「ううん。信じるよ。私も好き。馨さんと会えて良かった。私を助けてくれてありがとう。」

この携帯は、お義父さんに預けようと思う。解約手続きが出来るように書類を書いて、、渡そうと思う。

「お義父さんと話しをして、お義母さんのことは、任せることになった。お義父さんも怒ってて、」

「まさか学長と関係があったとは、、、、。」

「あの学長は、クビになるよ。」
「え?」
「だって、俺を解雇したわけでしょ。契約破棄をしたのは、学長。契約書も読んでないから、、大変なことになるよ。」

「サイエンス研究社って、力あるんだよ。親父も怒ってる。俺は、サイエンス研究社の副社長だよ。
あの学長はツメが甘いもんな。」

「副社長?そんなに偉い人だったんだ、、、私、何も知らないのね。馨さんのこと、、。」

「副社長の事は、黙っててごめん。凛が逃げてきそうだったから、、、」

「それは言えてる。初めから、副社長って言われたら、逃げたと思う。ごめんなさい。でも、今は、馨さんを見てるから、、、」










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