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家に帰って、引っ越しの準備をした。馨さんのところにとりあえず荷物は運ぶことになった。

馨さんにもらったグラスを割れないように詰めた。
一つだけって思ってたグラスの色違いが、沖縄の家の食器棚に入ってた。

嬉しかった。
良かった。。


大学に行くと、、学長が入ってきた、、

「教授の話お断りしましたよね?」

「君は、これから先どうするの?上杉教授がいなくなって、助手なんていらないよね?この資料を見て、考えてほしい。」と置いていった、、、

資料を見ると、わたしが教授になった時の報酬と女教授として売り出すということだった。。
アイドルみたいなものらしい。
メディアにも、出るって、、、

「馨さん。。」


「職は困らないから大丈夫だよ。俺の奥さん。そして俺の優秀な助手。」

「あの人、凛を大学が雇っているって思ってるけど、この大学に凛の名前はないよ。俺が雇い主。嘘っ?
俺もこの大学から給料もらってないよ。」

「え?」

「俺、大学に派遣されてるだけだよ。」

「???」

「俺の親父は、サイエンス研究社ってところだよ。そこらから給料もらってるよ。」

「わたし、結婚する前に挨拶をしてない。」

「それは大丈夫。一応顔は見せにいくよ。お袋があいたいっていうから、、」

「話はしてくれてるの?」

「俺をもらってくれた凛を感謝してる。」

「?」

「俺ずっと好きなの子がいるけど、高校生で、手が出せないことも言ってあった。その凛と付き合えたことは言ってある。」

「、、、」

「だから、俺の思いが通じたから喜んでる。結婚したこと言ったら、安心する。」

「凛の両親は?」

「うちは、離婚して、二人とも再婚してる。だから、一人暮らしをしてたの。」

「挨拶はどうする?」

「うちは、いい。」

「ねえ。馨さん継ぐんでしょ?わたしみたいなのでいいの?」

「何言ってんの?」

「親、再婚してるし、わたしあまり関わりたくないって思ってる親だよ。迷惑になるんじゃ、、、」

「ごめん。多分、調べてるよ。凛の親のこと。一応経営者だから、ヤクザだけは、無理なんだ。俺に何も言ってこないから、そこは大丈夫だと思う。」


「ごめんなさい。私、、、」

「凛。別に今話さなくていいよ。またゆっくり話をしてくれたら、、、」

「馨さん聞いてくれる?」

「わたしの両親は、昔から仲悪くってさぁ。ケンカばっかり、私に興味なかった、、、離婚して、二人とも私を引き取るのを嫌がったの、、、だから、一人暮らしをするから、保証人と家賃、生活費、学費ぐらい出してと言ったの。」

「うん。」

「そしたら、その方がいい。母から10万、父から10万もらった。」

「うん。」

「ショックだった、、、わたしは月20万の価値しかなかったみたい。中学の終わりから一人暮らししてるの。私つらくて、、高校生の時に、ボランティアに参加した時に馨さんと会った。私の道を開いてくれた人なの。」

「そーだったんだね。」

「だから、挨拶は行きたくない。もう社会人になってるし。、
母からの振込も無くなったわ。電話もわたしからしたことないし、かかってきたこともない。もう何年も。」

「2人にメールだけしてみたら?アパートも出るから、そのついでにさ。、」

「一緒に居てくれる?」

「凛の家に行ってから、メールしようかぁ。」

「うん。帰ろう。」

家に帰ってからメールをした。返事が怖かった。。


「「お久しぶりです。お父さん。お母さん。私、凛は、結婚することになりました。今まで、お世話になりました。アパートを解約します、」」

と二人に送った、、、

荷物はほとんど片付けた。もう、馨さんのところに行くと決めた。

大家さんにあいさつをしに行った。

「わたし、結婚すること決まりました。大家さんにはとてもお世話になりました。わたしがここで暮らせたのも大家さんのおかげです。」
と菓子折り渡した。

「凛ちゃんが、幸せになれてよかった。おばちゃんは嬉しいよ!よかったよ!」
と抱きしめてくれた。

馨さんの家に帰った。。
夜9時に返事が返ってきた。


「凛。おめでとう。良かった。もし、凛が、会ってくれるなら、会ってくれないか?ずっと凛からのメールを待っていたんだ。渡したいものもあるし、旦那様に挨拶させて欲しい。」とお父さんから。


「馨さん。」

「お父さんは会ってくれるんだよね。」

「メールは書いてあるよ。」

「怖いの。。わたし、二人に捨てられたから、、」

「大丈夫。俺がいる。おれは、どんな凛を見ても、離れない。だから、お父さんに言いたい事があったら、いいな。」

「ありがと」

「お父さんへ。会いたいです。」

「ありがとう。凛。ここに来てくれるかな?」と今住んでる住所が書いてあった。
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