【完結】23侯爵の跡継ぎのはずですが、突然平民になりましたが。

華蓮

文字の大きさ
上 下
15 / 50

開始

しおりを挟む
公爵に帰った。

「ただいま、戻りました。」


「おかえり、あっ。」

2人は手を繋いでいたから、すぐにわかった。
その姿を見た使用人に、執務室に通された。

「リサとすぐに婚約したい。早く籍を入れたい。」

「カイト焦りすぎ、、、」 父上は、ため息をついた。

「半年後のリサの誕生日に式をあげたい。」

「半年後?早くないですか?夫人教育とか色々と、、」

「大丈夫よ。あなたは、当主としてと令嬢としても教育を受けていたのよ。プランの指導を受けていたでしょ、、、」

「はい。」

「あのプランからお墨付きをもらってるから全く問題ない。よくあの子の厳しいのに耐えたわね。」

「? プランは、ずっと私といてくれましたよ?」

「まぁ。いいわ。あなたのやることなすこと全て完璧よ。心配いらない。あなたに足らないのは、愛されること。あとはあなたの会社のことを考えたらいいわ。」

「ありがとうございます。」



「結婚式の披露と新作発表を同時にして、リサの正体を明かすよ。」

「楽しみね」

「はい。ありがとうございます。」


「リサ。カイトと仲良くしたいだろうが、少し忙しくなる。今までより時間がなくなるけど、楽しみなさい」

「はい。」


会社には、公爵家から通うことになった。

カイト様は鉱山を持っている。
石加工場は、ルイザ様から受け継ぎ、そこから、私が仕入れ、デザインする予定だった。

私たちは、結婚することで、加工工場は、カイト様だけでなく、私も副社長として、経営に携わることになった。

鉱山からアクセサリーまで、公爵家全てできることになる。

今までより安くすることができる。
でも、それは、私が結婚してからの話である。

今は、今ある宝石をデザインをし、より皆様に知ってもらうこと。




毎日仕事をするようになってから、
みんなと過ごす時間は少なくなったけど、必ず食事前には、家に帰ることが、私が仕事する条件になった。

帰ると湯浴みをし、マッサージ。
その後食事。

食後のお茶の時間を、みんなで楽しむ。

カイト様の時間は、お茶が終わってから、過ごす。

いつも、ベランダに置いてあるソファに座り、星を眺めながら、過ごすことが多い。
今日あったことを話ししたり、
ぼーとしたり。

無言でも、心地が良い。
カイト様は、星を眺めてる。その横顔を見るのも好き。

いや。少し斜め下からかな。
いつも密着してるから。

ソファだから、座ると真ん中に寄る。
自然に近くになる。

その時間は1番リラックスできる時間になる。

時々、そのまま眠ってしまうと、カイト様にベットへ運んでもらうことになる。






しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……

buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。 みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……

白い結婚は無理でした(涙)

詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。 明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。 白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。 小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。 現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。 どうぞよろしくお願いいたします。

美人な姉と『じゃない方』の私

LIN
恋愛
私には美人な姉がいる。優しくて自慢の姉だ。 そんな姉の事は大好きなのに、偶に嫌になってしまう時がある。 みんな姉を好きになる… どうして私は『じゃない方』って呼ばれるの…? 私なんか、姉には遠く及ばない…

命を狙われたお飾り妃の最後の願い

幌あきら
恋愛
【異世界恋愛・ざまぁ系・ハピエン】 重要な式典の真っ最中、いきなりシャンデリアが落ちた――。狙われたのは王妃イベリナ。 イベリナ妃の命を狙ったのは、国王の愛人ジャスミンだった。 短め連載・完結まで予約済みです。設定ゆるいです。 『ベビ待ち』の女性の心情がでてきます。『逆マタハラ』などの表現もあります。苦手な方はお控えください、すみません。

いつまでも甘くないから

朝山みどり
恋愛
エリザベスは王宮で働く文官だ。ある日侯爵位を持つ上司から甥を紹介される。 結婚を前提として紹介であることは明白だった。 しかし、指輪を注文しようと街を歩いている時に友人と出会った。お茶を一緒に誘う友人、自慢しちゃえと思い了承したエリザベス。 この日から彼の様子が変わった。真相に気づいたエリザベスは穏やかに微笑んで二人を祝福する。 目を輝かせて喜んだ二人だったが、エリザベスの次の言葉を聞いた時・・・ 二人は正反対の反応をした。

私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない

文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。 使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。 優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。 婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。 「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。 優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。 父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。 嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの? 優月は父親をも信頼できなくなる。 婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。

【完結24万pt感謝】子息の廃嫡? そんなことは家でやれ! 国には関係ないぞ!

宇水涼麻
ファンタジー
貴族達が会する場で、四人の青年が高らかに婚約解消を宣った。 そこに国王陛下が登場し、有無を言わさずそれを認めた。 慌てて否定した青年たちの親に、国王陛下は騒ぎを起こした責任として罰金を課した。その金額があまりに高額で、親たちは青年たちの廃嫡することで免れようとする。 貴族家として、これまで後継者として育ててきた者を廃嫡するのは大変な決断である。 しかし、国王陛下はそれを意味なしと袖にした。それは今回の集会に理由がある。 〰️ 〰️ 〰️ 中世ヨーロッパ風の婚約破棄物語です。 完結しました。いつもありがとうございます!

【完結】周りの友人達が結婚すると言って町を去って行く中、鉱山へ働くために町を出た令嬢は幸せを掴む

まりぃべる
恋愛
『集え!鉱山へ!!莫大な給料が欲しく無いか!?』という謳い文句がある、近くにある鉱山への労働者募集がこのほどまたあると聞きつけた両親が、お金が欲しい為にそこへ働きにいってほしいと領主である父から言われた少女のお話。 ☆現実世界とは異なる場合が多々あります。 ☆現実世界に似たような名前、地名、単語などがあると思いますが全く関係ありません。 ☆まりぃべるの世界観です。一般的に求められる世界観とは違うとは思いますが、暇つぶしにでもそれを楽しんでいただけると幸いです。

処理中です...