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ロバート真実を知る

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「そうそうマリ、お子を授かったんだっておめでとう。
ちゃんとロバート様の瞳の子が生まれるといいね。」

「何いってるの?ロバート様以外、、、」

「え?」
ロバートは不思議そうな顔をしていた。
まさか。マジで知らないの?


「ロバート様、本当に知らなかったの?マリはお隣のルカルド様と深い仲よ。」

「どうゆうことだ?」
怒っていた。
その姿に笑えるわ。

「プランもいってたよね。ルカルド様と遊ぶために使ったって、、、」

「ああ。」

「ロバート様が私と婚約破棄した時は、2人は、確実に愛しあっていたわ。

今は知らないけど、仕事も一緒にしてるし、あなたは、侯爵邸にいるのかしら?領地に行くことが多いのでは?
そんな状態で、別れるかしら?」


「何を言ってるの?そんなわけないわ」

マリは必死に否定していた。
そう今、ロバートに捨てられると、この家は崩壊する。
執務は、全てロバートがしていた。マリが全てやってるフリをしていたから、
絶対に別れることができない。

「俺たちは、友達だ。仕事の付き合いだけ。」

「私はあなた一筋よ。帰りましょう。もう、鉱山の話は決裂したのよ。ここにいる意味はないわ。」

マリは逃げようとしたら、



「私にルカルド様を紹介しようという話をしたのはマリでしょ?」

ロバートはくついてきた。

ロバートはあの時の話をしてくれた。

リサとは、政略結婚で、リサが俺に愛がないのがわかっていた。

俺は、愛が欲しくて、お前の妹の誘惑に負けたんだ。

「お姉様は、あなたのこと何も思っていないわ。わたしならあなたを愛し、そして婿として、爵位を継ぐことができるわ。両親は、私の言いなりよ。リサのこと嫌ってるのよ。」

俺は、両親とも仲良く、こどもを家族で育てたかった。暖かい家庭夢見ていた。

リサに俺の理想を押し付けていたこともわかっていた。

ルカルドは、ずっとリサのことを好きだった。でも、俺との政略結婚があるから、諦めるしかない。
ルカルドから俺には言いにくかったと。
だから、俺は、俺といるより、ルカルドといる方がリサが幸せになると思った。俺では、理想を求めてしまう。リサのことを頼んだ。

リサには、俺の勝手で、婚約破棄になるから申し訳ないし、好きな男が思ってくれるなら、俺たちのような政略結婚ではない方がいいと思ったんだ。





「え?ロバートの紹介じゃなかったのか?」父も不思議そうに言っていた。

「お父様は、ルカルドは優しい男。幸せになれる。なんてね。どこ見て判断してたのかしら?」

「証拠はあるの?」マリは、聴いてきた。
まだ逃げれると思ったようね。

「証拠はないけど、私はちゃんと聞いたから、2人が話をしているのを、」

「いつ、、」
いつって言ってるのは、薄情したのと一緒なんだけどな。

「2人は、どこでも愛し合っていたから、気がつかなかったのね。

「確かに二人はよく会っている。仕事だと思ってた。」

「ルカルド様は、マリに言われて、私を口説くふりをし、ついでにタイプの違う私を抱くのもいいとか言ってた。
ルカルドの初めから気持ち悪い笑顔だったから、警戒してたのよ。
だから、私は、婚約するなら平民になりたかったのよ。」

「マリ。もしかして、リサがマリをいじめていたのも嘘なのか?」

「嘘じゃないわ。」


「ロバート様も知っていたはずだけど、私、学園終わってから執務をしてたよね?貴方の茶会もなかなか時間がとれなかった。」


「ああ。そうだな。そのかわりいつもマリが代わりにきたな。お姉様は、ロバート様から逃げてるって。」



「そうよね。貴方は、マリの体に魅了されたわけよ。まさか親友と分け合ってることを知らずにね。
ルカルド様は知っていて、裏切ってる。
ロバート様もかわいそうね。
まぁ。
私は貴方に婚約破棄されて、家を出てたから、幸せになれたのよ。
よかったわ。
マリの子供が貴方の子供であることを願ってるわ。
もし、ルカルドの子だとしても、あなたの子として育てることになるものね。
まぁ3人は仲が良いから、いいのかしら?」


「何を言ってるの。ロバート。私のこと好きなのよね。私のこと信じて。リサのいうことなんて嘘に決まってるわ。私のことを信じられないの。」

「、、、、信じるよ。

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