【完結】23侯爵の跡継ぎのはずですが、突然平民になりましたが。

夜会

ブラックリー公爵の夜会が始まった。


「お集まりいただきありがとうございます。
今日はいつもと違った余興として、アクセサリーの投票をしたいと思います。

こちらに3点のアクセサリーがあります。
一番良いものを投票してください。

投票券は、招待状を入れてくださると嬉しいわ。


シーナに似合うアクセサリーを各ブランドに頼みましたわ。

シーナは、まだ見ておりません。

皆さんと一緒に初めて見ます。
ブランド名は秘密です。
お好きなものを選んでください。」


ちなみに、
グランデ　　ルカルドの会社。ルビーのみ
アリーサ　　リサの会社。　ルビーとピンクダイヤ
キャッスル　某伯爵の会社。ルビーとダイヤである。

国内では、グランデが老舗。
アリーサは、リサの会社だから、最近。

皆さん、、飾ってあるアクセサリーを見て楽しんだ。


結果は、ほとんど差がなかった。
一位、グランデ
二位、アリーサ
三位、キャッスル

「みんな差がなかったわ。やはり老舗のグランデは人気のようですね。」


談話の時間にしましょう。

アクセサリーについて話をしたら良いと思いますわ。
もう一度じっくりみてもらっても構いません。

シーナは、自分が気に入ったものをつけた。
それはアリーサのものだった。



「シーナ様。今日のドレスも素敵ですね。いつも本当に可愛いです。また、お邪魔しますね。
そうそう教えてほしいのですが、アリーサという名を初めて聞きました。」


「また新作を考えていますので、皆さまが欲しいものとか聞かせてくださいね。
アリーサは、最近始めた会社ですの。皆様まだ知りませんよね。
店主は、誰かは教えてもらえないの。
ベールに包まれているの。
私も姿を見たことがないからわからないのよ。でも、それも魅力的ね。
どんな人が作っているか。知りたくなるもの。

今回、ルビーだけではなく、ピンクダイヤというまだ、知らない宝石よね。価格が安いの。」

「わたし、ルビーはお高くて、、、」

「そうよね。若い私たちには、すこしね。」


「やっぱりルビーが一番よ。グランデに注文しないとね」という年配の方々。

さまざまな反応でおもしろかった。

今回の目的は、グランデは、ルビーというイメージをつけたかった。

そして、今からしばらくは稼がせてあげる。


これが第二のトラップよ。

ルビーが売れるのはいい。でも、その分鉱山での掘り方が重要になってくる。

買うのは年配の方、、、
大きなルビーで、質がいいものが欲しくなる。
掘る時の角度も大事らしい。
それはお父様のが詳しいからわたしは、あまりわからないけど、難しいらしい。

全てが、お父様の作戦なんだけど、
敵には回したくない人よね。

でも、そんなに、リサのこと好きなのね。