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公爵邸

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リサは、会社に帰った。
必要なものは全て会社に保管してあった。

少しショックを受けていた。
私ってこんなに嫌われてだんだ、、、
今更何言ってんだが、、、と考えていたら、

しばらくすると公爵がやってきた。
多分プランが連絡してくれんだと思う。

「リサ。大丈夫か?」

「あっ。はい。」

「今日からどうするんだ?」

「今日から、私は平民ですので、、、ここに住みます。」

「ここ?」

「ここが私の居場所ですもの。だから、大丈夫です。キッチンもありますし。」

「料理するのか?」

「いえ。今日から覚えますし、今までもそんなに大したもの食べていませんもの。なんとかなると思います。」
笑顔で答えるリサ。

「え?」


「いつもだいたい、執務しながらサンドを食べていましたから、、、」


この子は何を言ってるんだろう。侯爵令嬢なのに。今までなんて生活をしてきたんだ。

「そんなことになれてはいけない。
私の家にきなさい。
これは仕事を覚えることの一つだ。
そして、あちらこちら出かけなさい。私が連れて行く。」

「ご迷惑では、、」

「リサ!迷惑じゃないよ。みんなリサの事好きだから、、、それができないなら、仕事だと思って割り切りなさい。」

「ありがとうございます。でも公爵様はお忙しいのでは、、」

「そうだな。私みたいなおっさんよりわかいのがいいな。」

「そんなことはありません。でも奥様にわるいですもの、、」

「リサは優しいな。なら、私の息子でどうだ。暇してるから、、」

「でも、、、」

「大丈夫だ。とりあえず、1ヶ月ほど、リサはゆっくりしなさい。今は、表立って仕事はできないから、」

「はい。では、お言葉に甘えます。よろしくお願いします。」

「じゃあ帰ろうかあ。」


公爵邸についた。
「リサおかえり」とカオリーナ様が出迎えてくれた。そして、抱きしめてくれた。
「頑張ったわね。まずお茶にしましょう。その時に、話をしましょう
カイトとシーナも呼んできて。」



サロンにみんなが集まった。
「カイト、シーナ。こちら、リサ。元ラインスズ侯爵の長女だ。」

「ラインスズ侯爵って、跡取りではありませんでしたか?」

「はじめまして、リサと申します。公爵様、奥様には、大変お世話になっております。」

「ああ。聞いてるよ。カイトだ。妹のシーナだ。でも、なぜうちに?」

「リサは、婚約破棄をされて、違う家の者と婚約しろと言われて、断ったら平民にされたんだ。」

「それで住む場所がなく、うちに来たのですか?」

「いや。リサは会社を設立しているんだが、会社に住むって言ったのだが、流石に休めないし、食事も自分で作るもいうから、連れてきたんだ。」

「私ではなく、公爵様の、、」

「リサ。それは違うよ。リサの仕事に、公爵の力は、働いてないよ。」

「え?」

「今出ている利益に関しては、全てリサの力だよ。公爵は何も関わっていない。リサの力は本物だよ。」

「ありがとうございます。
では、1ヶ月だけお世話になります。
カイト様、お忙しいところ申し訳ありませんが、お時間のある時にお付き合いしていただければ、、、」

「リサは、私のこと気に入らない?」

気に入らない?よくわからないけど、、、

「見た目も振る舞いも素敵ですわ。カイト様のこと気に入らない人なんていませんよ。
でも、私は、婚約破棄された傷物ですわ。カイト様に、私なんかが合うわけがありませんし、身分も、、、」

「それなら尚更、俺を欲しがるんじゃないのか?」

「よくわかりませんが、私はいま、仕事がしたいのです。早く、会社に行きたい。」

「リサ。それは、だめだよ。せめて1ヶ月は、遊びなさい。
カイト。リサは小さい頃から執務していて、普通の令嬢の幸せを知らない。
教えてやってくれ。
シーナ。お前も令嬢としての楽しみを教えてあげてほしい」

父は、リサのことを本当に気に入っている。確かに、普通の令嬢とは違う。
俺に媚をうってこない。
真っ直ぐだ。




「リサ様。私、シーナと申します。」と可愛い笑顔で挨拶をしてくれた。


「シーナ様。リサと申します。リサとお呼びください。」

「はい。私をシーナと呼んでください。」

「はい。よろしくお願いします。」

「じゃあ。お話は終わったのよね?行きましょう。リサ。あなたの部屋を案内するわ。」

「私の部屋は、下の階なの。だからいつでもきてね。」

「こんな立派な部屋、私なんかが、、、」

「リサ。今日から、お姫様よ。みんなに愛されるんだから、、、。
まず、お父様が、この家に呼ぶってことは、あなたは、気に入られてるのよ。。お父様は、冷血だから、普通そんなことはしないわ。」

「でも奥様の弟のプランが、私の家の執事だから、、」

「それでも、普通は家まで呼ばない。」

「それにまず、お兄様があんなにリサのこと聞かないわ。お兄様も気に入ってる証拠よ。」

「でも、迷惑そうではありませんでしたか?」

「あれは、照れてるのよ。」

「そのうちわかるわよ」





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