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番外編

王太子の最後 弟

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王太子は、処刑されることに決まった。
当然ではある。

「なぜ?私がこんなことにならないといけない。王太子は私だ」と言い続けていた。

そこへ、弟がやってきた。

「兄上。」

「弟よ。ここからはやく出してくれ。こんなところ私は、似合わない。」

「貴方がそこを出る時まで、大人しく待っていてください。自分の罪を反省しなければなりませんよ。」

「罪?」

「あなたは、クレスタ様のことを蔑ろにしすぎたのです。」

「あいつは私の言うことを聞く、でも、笑いもしない、可愛くないし、、、」

「クレスタ様は、貴方の婚約者になってから、笑顔を表に出さなくなった。
全て教育されていたのですよ。」

「そんなの私の妻なんだから、当たり前だ。」とふんぞり返ってる。
態度はでかい。

「クラスタ様の妃教育は異常でしたよ。「貴女の為に命を捧げろ、
貴女の出来ないことは全てやりなさい。
貴女より目立ってはいけません。」
この3点。」

「そんなこと普通のことだろ?」

「貴女の為に命を捧げるって、あなたは、側妃と愛し合ってるのに、愛もない人の為に、自分の命をかけるのですか?普通は王太子が、王太子妃を守るものですよ。
貴女の出来ないことをやりなさい、、、出来なさすぎでしょ。クラスタ様に頼りすぎる。文官達が、あなたのレポートを読んだ感想を教えてあげましょうか?」

「、、、、」

「なんだこれ?子供でも描ける内容だぞ。私の孫のが上手なはずだ。
字は汚いし、視察はクラスタ様だけがしにいって、王太子は、遊びか。クラスタ様がいないとダメ王子だな。」

「おれは、、、」

「そして、貴女より目立ってはいけない。これは貴女が発した言葉ですよ。
覚えていますか?」

「はあ?」

「あなたは、自分より綺麗なクラスタ様に嫉妬して、クラスタ様に
「お前は飾るな。俺より目立つな。」と言い放ったのですよ。それから、
クラスタ様は、おしゃれをしてはしなくなった。
清楚で、目立たないモノを身につけなさいと教えられ、ピンクや水色の派手な色のドレスは禁止されていた。」

「そんなの。断ればいいではないか。」

「断れなくしたのは、王妃と指導者ですよ。洗脳させていた。
常に貴女の為に生きるように小さい頃から、育てられたのですよ。わかりますか?」

「どうゆうことだ?」

「クラスタ様は、お金で、買われたのですよ。あなたの順応な妻になる為に、、、」

「はあ?」

「まさか。愛情があると思っていたのですか?」

「俺を好きで、婚約者になったと聞いている。」

「そんなわけないですよ。好きだったら逆に、側妃を連れてきた時点で、離縁ですよ。愛情がないからこそ、続けることができたのでしょう。」

「それなら、今も、続けられるでしょう、、、」

「愛を知ってしまったから、無理でしょう。あなたは、わからなかったんですね。。それほどクラスタ様を見ていなかった。」

「どうゆうことだ。」

「クラスタ様は、顔には出しませんよね。絶対に、、、」

「いつも無愛想で、なに考えているかわからない。」

「そうこの国で、クラスタ様のことをわかってあげれる人がいなかった。でも、唯一わかってくれる人が現れた。その人がクラスタ様を救ってあげれた。」

「はぁ?誰だ。」

「アルフレッド様ですよ。」

「二人は浮気していたのか?」

「そんなことするわけないじゃないですか?あなたと違いますよ。浮気は、していませんよ。体のつながりはありませんよ。」

「そうか。」

「あなたに恋をしていませんから、クラスタさまにとっては、初めての恋でしたよ。
私はすぐにわかりました。
でもクラスタ様は気がついていませんでしたよ。それが恋だとね。」

「アルフレッドは、そんなふうに見えなかったが、、」

「そうですか?二人きりになる時はたくさんあったでしょ?
視察目的で、帝国に行きましたね。
あれは、視察というより、クラスタ様に帝国の良いところを見せて回ってた感じですよ。
帝国側はなんとしてでも、クラスタ様を手に入れようとした。
色々考えていたはずですよ。
そんなことしなくてもあなたは、クラスタ様を捨てていった。 
簡単に手に入れたから、帝国も、ラッキーって思ってるし、今後、我が国は、馬鹿にされるでしょうね。
だから、私が王太子にならないといけないのですよ。」

「お前にできるわけないだろ?」

「そうですか?あなたが、王太子教育に苦戦していましたよね?国王教育はされていませんよね?」

「ああ。」

「私、今国王教育を半分以上すすめていめすよ。」

「?なんで?」

「クラスタ様が、教えてくれていましたもの。」

「どうゆうことだ。」

「さあ?クラスタ様もお考えがあったのでしょう。
あなたに将来はないと考えられたのでしょう。
私の補佐にクラスタ様を任命するつもりでしたのに、あなたのおかげで、帝国に取られてしまいましたよ。」

「はあ?何を言ってる。」

「あなたに理解できませんでしたか?もう、あなたには関係ない話ですから大丈夫ですよ。」

「関係ないとは?」

「処刑されるに決まってますよ。帝国で、皇太子妃を手をかけたのですから、、、」

「、、、、、」

「気楽なものですね。
まさか。処罰がないかと思われましたか?この牢屋は平民用ですよ。
王宮にある、平民用の牢屋。
普通の平民用より、頑丈ですよ。、
まだ処刑はされないですから、ゆっくり反省してくださいね。」

「出してくれる為に来てくれたのではないのか?」

「なぜ?弟して最後に挨拶に来ただけですよ。」


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