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番外編

嫉妬を知る

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クレスタは、アルフレッドと毎日、仲良く過ごしていた。毎日甘い時間を過ごして、王国にいた時とは、比べれない程、幸せな時間だった。


アルフレッドは、皇太子としての隙がない。仕事も完璧で尊敬できる。
民には、優しい皇太子。貴族には、厳しい皇太子。
いろんな顔を持つ。毎日、使い分け、より良い国にしようと毎日している。

でも、疲れることが多いから、わたしに出す顔がある。甘やかされることが多いけど、甘えてくる年下のアルフレッドを見れるのは、わたしだけの特権。

「離さないから」と言ったように、毎日求めてくれた。。。



ある日、、
隣国の王太子と王女が、視察でやってきた。
2日間の滞在であった。
その間、皇太子、皇太子妃としても、接待をした。

その2日、視察は、無事終わった。
問題はなかった。完璧な皇太子妃として、勤めあげた。
だから、誰一人、皇太子妃の思いは気が付かなかった。。気がつけなかった。

この二日間は、アルフレッドとクレスタはほとんど会っていない。
アルフレッドは、王女につきっきり。
王女は、私よりアルフレッドといることを望んでいた。
もちろん王女だから、そんなふうに思ってるなんて誰一人気が付かなかった。
気がついたのはクレスタ一人だけだった。

アルフレッドが、やっとクレスタに会いにきたのは、視察が終わった次の日だった。。


「クレスタ。おつかれ。」

「アルフレッド様。お疲れ様でした。視察の成功、おめでとうございます。今日は、私、民のところに行って参ります。」


「俺も行く。。」

「いえ。今日は、アルフレッド様は、ゆっくりしていて下さい。この2日とてもお疲れになったでしょうから。」
と拒否する笑顔で言われた。これ以上踏み込んではいけないと思い、

「わかったけど、、急になぜ?」

「少し様子をみたいと思いまして、、、、では入って参ります。夕方早めに帰ってきますので、、」

明らかにおかしかった。
2日会わなかっただけで、クレスタがおかしい。

アルフレッドは影をつけた。

街へ行き、お菓子を買い、教会に行った。
それは至って普通のことだった。

違ったのは、教会の懺悔の部屋に入っていたと言うことだ。そこから、一時間ぐらいして出てきた。

その後、夕日が見える丘に行き、護衛を近づけなかった。

それから、城に戻り、アルフレッドにも今までと同じように過ごした。
食事の量が減っていた。

今日は、少し疲れたので、お休みしていいですか?
と俺から離れていくのが、わかる。
「ああ。一緒に寝よう。」
「今日は、一人で、、」

と自分の部屋に行き、ゆあみをした。クレスタ。

ベットに入り、布団かぶって眠ろうとした、、

「クレスタ。」と戸を叩く音がした。
寝たふりをした。

アルフレッドは、入ってきた。

クレスタの心臓はドキドキしてた。

布団の中に入ってきた。

「んんっアルフレッド様?」

「ごめん。一人では寝かせられない」

「ごめんなさい。一人で、、」

「ダメ。それは許さない。一人悩まないで。クレスタ」 

クレスタ抱きついて泣いた。

「ごめんなさい。ごめんなさい」って何度も、、、
「理由を教えて。」
横に首を振るだけ、、、

アルフレッドは抱きしめるだけしかできなかった。

「クレスタ?」

「明日から、ちゃんとするから、大丈夫だから。頑張るから。」

「クレスタ。何も頑張らなくていいから!」

「ダメなの。」

「クレスタ話をして。」

「いやっ。アルフレッド様には知られたくないの。」

「クレスタの事、知りたいから教えて。」

「いやっ」

「教会で懺悔したのは知ってるよ。王太子に惹かれたの?二日間で?」

「王太子?」とキョトンした顔で言った。

「王太子に轢かれたから懺悔しに行ったんでしょう?」

「違います。」

「なら教えて、不安で仕方ないんだよ。視察の間会えなくて、久しぶりに会った、クレスタがおかしいんだから、、」

「ごめんなさい。私、、嫉妬したの。
はじめてこんな気持ちになって、
どしたらいいかわからなくて、、、
王女は、アルフレッド様の事好きなのよ。」

「そんなことないでしょ。」

「私にはわかるの。
王女様は、アルフレッド様に惹かれてたもの。
公務をしないといけないのはわかってる。、
でも、、、、嫉妬したの。
そんな自分が嫌だし、、アルフレッド様には知られたくなかった。一人で、なんとか抜け出したかった。
だってこれから先、何回もこーゆうことあるでしょ。」

と恥ずかしがっているクレスタが可愛かった。

「俺のこと嫌いになったわけじゃなかったんだね。良かった。嫉妬するほど好き?」

「アルフレッド様のこと好きです。」

「じゃあアルって呼ばせるね。」

「???」

「わからなくていいよ。俺たちの部屋に戻ろう。」

「はい」

二人は、いつもの部屋に戻って、朝を迎えた。
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