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しおりを挟む「人間にこだわるあなた方、、、私は人間ではありませんよ。」
医師が、「そうです。今はドラキュラですよ。」
「なぜですか?人間なのに、、、」
「簡単です。奥様は魔物ですね?」
「はい。」
「離婚しなさい。」
「意味がわかりません。なぜあなた方に離婚しろなんて言われないといけないのですか?祖父母には、構わないと言われましたよ。」
「お祖父様方は、かわっているから。」
「魔物と結婚なんて、許しません」
「あなた方に許されなくても構いません。私はあの時に、死んだのです。
魔物に喰われて、生きることを諦め、死んでもいいと思っていた。
あなた方は、私が魔物に喰われていても知らない顔していたじゃありませんか?
私が助かったのは、アリーが生を注いでくれたからだ。
普通魔物は人間なんて助けない。でも、アリーと私はら愛し合っていた。だから、私が助かった。」
「そんな、、、」
本当は今はドラキュラの要素は少ない。
「私を生き返らせてくれたし、すぐに初夜を迎えたから、ドラキュラだ。」
「そんな、、、私たちは、人間の子が良かったのに」
「そう。あなた方は、ドラキュラにこだわりすぎた。父さんは特に、自分がドラキュラであることを否定した。なぜドラキュラが嫌なのかわからない」
「それは、、、」
「血を吸うから、嫌?」
「ああ。血を吸いとるから嫌なんだ。」
「知ってる?ドラキュラが血を吸うのは、愛している女だからだ。誰でもいいわけじゃない。
それに、血を吸う量なんて採血より少ない。ほんの少しだよ。」
「そんなわけない。いつも母上は、、、」
「お婆様が言ってた?そんなことは言ってないよね?違う?子供の前で言えないよね?毎日だき潰されているって。」
「え?」
「血を吸うからじゃない。人間でも、一緒だよね?愛する人との行為。」
「、、、、、」
「あなた方は、そこまで愛し合っていないんじゃない?だから、あなたに血を吸いたい衝動が出なかっただけだ。」
「、、、、、」
「あなた方の夫婦仲なんてどうでも良いけど、ドラキュラでも、人間でも、愛する人といると幸せだからな。」
そこに今まで黙っていた、フィルが、、、
「そんなに愛する妻を俺が抱いたんだ」
笑っていた。
そこで、アリーが、
「あなたに抱かれたことなんてないわ。私は、キィラ一筋よ。」
いやっ。お前は俺にだかれたんだよ。
あんなに何度も欲しがっただろ?
俺は、キィラのものを奪うことが快感だった。幼い頃からな。
キィラを好きと言う女の血は、美味しかった。
だから、お前が嫁をもらったと聞いて、その女を食ってやろうと思って、近づいた。
そして、その女は、キィラと勘違いした。
いや。俺をキィラと信じていた。
そして、何度も愛し合ったし、血も吸った。
フィルは、キィラに対して、笑っていた。
お前のものは俺のもの。
アリーは、悲しんだ顔をするとフィルは勝ち誇った顔をした。
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