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オリンピアの疑問3
しおりを挟む「私が人質になった時、嬉しかったでしょう。
公爵家の血の子供ができ、わたしは人質でいないから、アイリーナと堂々と過ごせたものね。
楽しい時間を過ごせたでしょう。
わたしが人質になり、惨めな生活をしても、オリンピアのことを想っていると思っていたでしょうからね。」
「俺のこと愛していると思ってるからな。」
「私があなたに何かしたかしら?貴方に冷遇されるほど、何をしたのかしら?
わたしがあなたを愛しているから、犠牲になってもいいとおもってたのかしら?」
「俺を一途に愛していると思ったよ。
ずっと俺の補佐をしてくれたし、俺のそばにずっといたよね?
俺は、お前といるより、アイリーナがよかった。」
悪びれもなく、アイリーナがいいという。愛していたら、本当にショックを受けるわね。
「最初から偽りだったから、愛せなかったのね。
王太子を支えるのは仕事だと思っていたから、愛情がなくてもやっていけたもの。
あなたが、ある日から、今まで以上に優しく微笑んで、私を愛していると言わんばかりの行動したわね。
その時から、アイリーナと付き合っていたのね。」
「ユリアスは、俺がお前を愛してると勘違いしただろ?」
「勘違いはしていないわ。何かがあるとは思っていたもの。
愛人がいても、側妃を娶っても、王太子の権限だから、良かったのよ。
それは、構わなかったのにね。
あなたに抱かれるつもりだったわ。
王太子妃の義務として、子を授かるつもりだったのよ。」
「なぜ?それなのに。魔法を使ったんだ?」
「それが、結婚する前だったからよ。
わたしが子供を産んでからなら、許せたのよ。
私はあなたを愛していたわけではないから、そんなに抱かれても嫌だから、側妃をもうけ、わたしがきちんと王太子妃ができるなら、何も問題なかった。
私も愛人を作ればいいだけだもの。」
「え?愛人?」
「そうよ。あなたへの義務の子供を産めば、終わりだもの。
私は愛する人をみつけるつもりだったのよ。
お互いその方がいいと思ってたのにね。あなたがわたしに対して、偽りばかりで、結婚前から、アイリーナの関係して、私を排除しようとした。
自分の都合よくしようとした。それが許せなかったのよ。」
オリンピア王太子は、ため息をつきながら、
「ユリアスが優秀すぎて、息が詰まった。その時、アイリーナと出会ったら、とても癒されたんだ。
アイリーナは、側妃になりたいと言った。
だから、ユリアスが、子供を産んでからと計画した。」
「アイリーナの言う通りにしたわけね」
「いや。おれが、望んだ。ユリアスには、正妃にいてもらい、アイリーナには、側妃になれば、俺たちは、気兼ねなく過ごせるかな。」
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