上 下
15 / 23

オリンピアが知る

しおりを挟む
オリンピアは、ユリアスが、隣国で結婚するという噂を報告を受けていたので、真相を調べてもらった使者が帰ってきたので、国王と一緒に聞いた。


「ユリアスが結婚は、本当か?相手は?」

「エルタニン王太子だそうです。」

「はあ?どうゆうことだ。爵位も返還したんだろ。平民の女が、王太子なと結婚なんて無理だろ?」


「いえ、、平民ではありません。」

「なんだと」

「侯爵です。」

「はあ?侯爵?」

「侯爵は、ユリアス様の母の実家で、体調が悪いから、義弟である元侯爵に譲ったそうだ。」

「はあ?」

「ユリアス様は、正式に貴族です。」

「でも離縁した女を娶るなんて、」

「あの国は、離縁に関しては、あまり問題ない。
愛人を作ることはダメなんだ。
それに、ユリアスとお前の関係を持っていないことを証明されたのだろうな。予定より早い結婚だから。」

「そんな、、、」

「オリンピア。人質の話が、あまりにもできすぎていたから、公爵の計画だな。寝込んでいる一週間の間に動かれたな。」

「え?ただ寝ていたわけでは?」

「公爵を敵に回してしまったわけだな。
オリンピア。
頑張って国を盛り上げないと、大変だぞ。公爵の力がない。
元々ユリアスとの子を次期王太子にして、公爵を味方につけるつもりだった。
ユリアスを溺愛している公爵だから、孫も溺愛するからな。
そのつもりだったのにな。まぁいい。
隣国との交渉は、しっかりとやらないと国が傾くぞ。
今の状態のお前の評価は、浮気をした上、子供を作り、ユリアスを排除した馬鹿な王太子だぞ。
今後、王太子の力を見せつけらないと誰も味方にならない。
国は、攻められて、小さくなる。
交渉には、優秀なものをつけないと無理だぞ。
元公爵の敵だった。アマリリス公爵に頼むしかない。
あのものも優秀だ。ただ、娘がいなかっただけだ。王家としては繋がりが欲しい1人だ。」

「わかりました。頼んでみます。」


すぐにアマリリス公爵に会うことにした。

「申し訳ありません。公爵は、ただいま外交に出ておりまして、2日後には帰ってきます。その時に、訪れるように言います。」


他の貴族にも声をかけたが、
アマリリス公爵が筆頭公爵になるなら、公爵と共に王家を助けましょう。
という貴族。


王太子妃様が、筆頭になるのでしょう?
何も関係がないアマリリス公爵が力を持つのは許せないという貴族。

正直難しい話だった。
どうしたら、この国を守ることができるのか?
オリンピアなりに考えていた。

とにかくアマリリス公爵に会わないと話にならないな。



しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

無口な令嬢は滅亡を謳う

恋愛 / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:7

(完結)やりなおし人生~錬金術師になって生き抜いてみせます~

恋愛 / 完結 24h.ポイント:184pt お気に入り:776

【続編完結】侯爵令嬢は今日もにこやかに断罪する

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:28pt お気に入り:524

【完結】公爵令嬢は王太子殿下との婚約解消を望む

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,100pt お気に入り:3,552

【完結】離婚の危機!?ある日、妻が実家に帰ってしまった!!

ライト文芸 / 完結 24h.ポイント:1,846pt お気に入り:204

(完結)いまさら、愛せと言われましても

恋愛 / 完結 24h.ポイント:49pt お気に入り:132

処理中です...