【完結】20あなたが思っている通りにはいきませんわ。

土地

オリンピア王太子は、アイリーナを正妃にした。
毎日執務に没頭しなければならなかった。

ユリアスがいてくれたら、俺はこんなに大変なことにはならなかった。

ああ。作戦ミスだったな。まさか。ユリアスを失うとは思わなかったな。

アイリーナは元々、執務をさせるつもりはなかったから、何もできない。

マナーもできない。
本当に妾のためだけの女だ。
伯爵令嬢なのに、酷すぎる。

ユリアスがいた時は、いいと思ったけど、今になると後悔しかないな。
俺が遊ぶ暇もないし、アイリーナも教育が忙しくて、お互い癒されていない。
そんな時間がない。
でも正妃になった以上、アイリーナにもやってもらわないとな。


ユリアスの実家の公爵の領地は、アイリーナの実家の伯爵が継いだ。
隣国と隣同士になる重要な地だった。
そこから攻められている。
関税が高くなってきた。
今までは公爵が、居たから、防いでいてくれたけど、不利になった。
伯爵の力では弱い。

仕方ないとは思っていたけど、
わからないように、攻められていた。

元々公爵の領地だから、伯爵とは、うまく行かなかった。

ユリアスは、、領民にも好かれていた
領地に行き、みんなと話をしたりして、交流を持っていたけど、
アイリーナが、わざわざ行くわけがない。
だから、どんどんと悪化していく。

領民達も隣国に渡り始めた。

その時は別に行きたいところに行けばいいって思っていたけど、、、

領民のほとんどが出ていき、
伯爵領は、荒地となった。
伯爵の力ではなんともできなくなった。

その時、隣国の国王から、土地を欲しいと言われた。荒地でもいいと。


ユリアスは、人質ではなくなったのだ。
正妃でないものは人質でない。

ユリアスは、今はただの平民だ。
価値がない。　
ユリアス自身の意志で帰ってこなかっただけ。

国王は、元公爵領は、運用しにくいのはしっていた。だから、公爵に押し付けたのだ。
やっぱり伯爵では運用できないかぁ。と思った。
運用ができると有利な土地だけど、運用できないと無駄。

そうゆう土地だった。

伯爵領は全て隣国に渡し、国境が変わったのだ。

あっという間に荒地から活用地に変わった。
公爵がいた頃と同じ環境に変わった。

人々も今まで同じように過ごすことができた。