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ビスコside5
しおりを挟む「ビスコ様、離婚されたのですね」
「ああ。少し前にな。」
カリーナ様には、わざわざ報告もしなかった。
離婚したから再婚を考えないといけないが、少しゆっくりしたいと思っていた。
他人と過ごすことに気を使う。
サラリ様と仕事をするようになってから、さらに仕事が楽しくなり、仕事量を増やしていた。
「わたしはビスコ様とそのような関係になりたいのです。あなたが離婚し、違う女の人と噂をされると心が騒ぎます。」
「どんな女がいても心はあなただけだ。
俺は淡白だから、、体の関係をしたいと思ったことはないから。心配しないで。」
それは本当のことだった。
カリーナ様のことは、好きだ。
でも、一緒のベットで眠れるかと考えると多分無理だと思う。
キラリとの生活が思っていたより負担だったよう。
「今日は、これで帰ろうと思いますの。
もし、ビスコ様、、時間があるのなら、場所を変えて、ゆっくり話をしたい。」
「構わないよ」
カリーナ様と話すのは久しぶりだからな。
場所を変えるといいな。
サラリ様に挨拶をして、同じ馬車で帰ることにした。
話の内容を探さなくても、良いから、キラリほど気を遣わなくて良かった。
一緒にいて、ラクだったし、
「カリーナ様。そんな瞳で見つめられると、、、」
「だって、まだ一緒にいたいもの。」
可愛い。キラリには、言われたことなかった。
いつも気を遣って、褒めていた。
カリーナ様は、そんなことを求めていなかった。
2人は抱きしめあった。
ビスコは初めて、感じた。
この女を俺のものにしたいと。
キラリとやった時とは全然違う。あの時は、ただ、子供を作るためだけだった。
こんな幸せな時間があることを知った。
「じゃあ。いいんだね。」
「はい。」
近くの宿屋に入った。
宿屋に入るとすぐにキスをした。
カリーナの声、、
「んっ。あっ」
色っぽい。もっとしたい。
俺だけしか考えさせたくない。
乱れた姿にこんなに欲情するとは思わなかった。
「もっと。。ごめん。抑えられない。こんなの初めて、、、」
「大丈夫よ。好きにしていいから。」
ビスコは、カリーナをだき潰した。
そんな自分にびっくりした。自分が獣のように、何も考えず、ただ、、、自分の欲望が剥き出しになっていた。
眠っているカリーナを愛しく思い、隣にいたいと思った。
朝目覚めると、ビスコはカリーナを抱きしめていた。
「ビスコ。」
「あっ。おはよう。昨日はごめん。」
「いいのよ。でも、、一緒に眠って良かったの?あなた1人でしか眠れなかったのじゃ、、、」
「ああそうだな。、1人のがいい、、、と思ってだけど、、カリーナのそばで眠りたいと思った。」
「良かったわ。これからは一緒に眠りましょ」
「ああ。よろしくな。」
ビスコは、初めて愛を知った。
カリーナと一緒にいたいと心から思えた。
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