【完結】29国一金持ちの娘達は、幸せを掴めるのでしょうか?

華蓮

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夜会2

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「お爺様。抱っこして!!」

「国王、王妃様、お久しぶりでございます。」

「ああ久しぶりだな。お前は、黒くなったな。たのしそうだな。」

「申し訳ありません。お騒がせしてしまいしまして、」

「いや。いいが、部屋をかそう。」


王妃様が、、双子を預かってくれることになった。

みんなが部屋に移動した。なぜか、国王様も一緒に。



「久しぶりだな。」

「お父様。」



「2人とも、10億も渡したのに全てを使ったんだってな。」

「そうよ。なにか?」

「サラリは、その10億を今30億に変えたよ。」

「え?」

「お前たちが、サラリをずっといじめていた。
母であるお前は、目も悪くないのに眼鏡をかけさて、地味なドレスしか与えず、私がいないと食事も適当だったらしいな。気がつかない俺も悪かったが、、、、」

「この子は、みにくかったのよ。」

「お前は、自分と一緒の顔、性格、価値観でないと受付なかっただけだ。
ナラリは、お前とそっくりだけど、お前に贅沢をするなといったら、切り捨てたらしいな。」

「ナラリが反抗するから、、、」

「二人で頑張って生きていけ。私は、お前たちとは他人だ。」


「私はあなたの娘よ。」

「戸籍はちがうぞ。」

「何故?」


「当たり前だろ?私は、元伯爵、ナラリが後継いだからな。
お前はビスコ様と籍があるからな。」

「、、、、、、私、、ビスコと離婚したわ。」

「離婚したのか?うまくいってなかったのか?」
父は知っていて、聞いた。

「、、、、」

「籍はどこにあるか確認しないとな。」


そこへ王宮の人がやってきた。
「殿下こちらを、、、」

「キラリ。これが書類だ。お前は、母と同じ戸籍だよ。」

「なぜお父様の籍ではないの?」

「平民だからだよ。伯爵を出たら、女と違って嫁ぐわけではないからな。爵位はないよな?だから元妻のなら、離婚しても、実家の爵位になるからな。」


貴族ではある。でも、弟が継いでいるから、姉が帰ってきたら、嫌がるだろ、、、

「屋敷があるわ。」




「屋敷は、今日、全て取り押さえてある。通知があっただろ?」

「今日?知らないわ。」

「書類を送ってあるぞ。まぁいい。屋敷は全て取り壊し、中の財産は、売り、そのお金は、東の街に渡すことになっている。」

「あれは私たちのよ。」


「東の町の護衛、そして、税金返還。」

「税金は、民が払うべきよ。」

「過剰すぎるんだよ。」


「これからどうなるの?」

「知らないな。」


全てわるいのは、サラリよ。サラリのくせにキラキラして。

ムカつく、、


「サラリ。変わりなさい。元はハヤト様は、私が結婚するのよ。代わってあげただけなのに。」


「何言ってる!何が代わってあげただ。
 
俺の変装の姿見て、ボロクソいってただろう。最初から執務もしないつもりだったしな。」

「変装?サラリなんかより私のが綺麗だから、サラリと婚約交換で悔しかったでしょ?ほらっ今、あなたの妻になってあげるわ。」

「ああ。変装だよ。おれは、言い寄ってくる女はいたよ。見た目が良い奴はたくさんいた。でもみんな、俺の見た目だけだった。それが嫌で初対面は、変装することにした。変装した姿だとみんな寄ってこない。」

「そらそうよ。あんな姿されたら、、」


「婚約破棄をしたんだろ?お前から、、、何が代わってあげただ。
それに、お前の顔よりサラリの顔が俺の好みだけど?」

「あの時に思うわけないわ」


「あんたたちに隠されてよかったと思う。
サラリは、俺と出会うために眼鏡をかけていたんだ。
虫除けのメガネ。
こんな可愛いサラリなら、男が寄ってくるからな。良かったよ。」

「はあ?あの時の私のが可愛いわ。」

「いやっ。可愛かった。何より、初対面で俺に惹かれなかった。」

「不細工だったもの、、、」

「サラリは、あの姿の方がいいってさ。そこも惹かれた理由だよ。
何より考え方が好きだった。
俺と合う令嬢なんていなかったからな。俺がサラリを離したくなかった。俺が先にサラリを好きになったんだぞ。」


「そんなこと、、、」


「可愛いよ。サラリは純粋でな。毎日、お前たちが着せた鎧を少しずつ剥がしていくのは楽しかったよ。」

「ハヤト様、、恥ずかしい。」

「そう。毎日、必ず一緒に寝ること、これは譲らなかったから。アスファルトのところもそうだろ?」

「必ずベットは一緒です。結婚してから離れたことはない。」

「え、、、?」

「キラリのところは違ったのか?」
お父様が参加してきた。

「私は、、、、、、そんなことありませんよ。」

まだプライドが、邪魔をして素直になれない。

「私達は、初めから一緒のベットには寝てないな。
3人の子供は、計画妊娠だったから。
跡継ぎを産むためにな。
でも男は生まれなかったけど、サラリが、優秀だった。
キラリが継ぐと言わなかったら、サラリに継がせる予定だったんだ。
それで、子爵であるお婆さまに、相談して、サラリを養子にすることした。」

「え?もしかして、、」

「そう。キラリが継ぐと言ったのは、10歳の頃、サラリは、7歳。そこから子爵教育をしていたんだよ。お前との離婚は想定内だ。俺がわからないわけないだろ?まぁ。2人で頑張ってくれ。」


「そんな、、、、、」



 





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