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キラリ懐妊

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ビスコ様は、
闇を月一回、子供ができる日にしていた。

キラリの仕事の一つ、後継を産むということ。
俺の美貌とキラリの美貌を足せばいい男が生まれるだろう。
または、可愛い女が生まれるだろうと考えていた。

キラリを初めて抱いた日、
つまらなかった。

綺麗なキラリだから、欲情すると思っていた。
仕事でなく、妻だから。
今まで抱いた女の中で一番綺麗だったけだ、欲情しない。
キラリも俺を求めようとしない。

それに、なぜか一緒に寝ようと思えなかった。
初夜を終えた時、そう感じた。

癒されないとわかったから、別々で寝ようと言ったら、キラリも一緒のようで、認めてくれた。

正直、つまらない関係だった。
だから、
確実に当たる日だけ、子種を植え付けた。
その甲斐あって、早いうちに懐妊した。

「ビスコ様。わたしあなたとの子供が、このお腹に、、、」

「本当か!!良かった!!嬉しいよ。
元気な子を産んでくれよ。
今日から、ゆっくり過ごしたらいい。
一人の体ではないからな。使用人にも言っておくよ。」


「ありがとうございます。」

ビスコ様は優しかった。

「今日の体調は?」

「つわりは大丈夫?」

「グレープフルーツを買ってきたよ」

とても優しかった。そんな彼が、出張になった。

「明日から三日間、隣国に行くことになった。寂しいだろうけど、我慢してね。お土産は何がいい?」

「わたし、、、なんでも。」

「そう。フルーツがいいね。体は大丈夫?」

とても心配してくれた。
なんて優しいのだろう。。と思っていたのは、キラリだけ。


本当は、出張という、
女と泊まり込みで、過ごすためだった。

キラリは気が付かなかった。
それぐらいうまくやっていると思っていたから。


その後、キラリは、男の子を無事出産した。

「ありがとう。男の子を産んでくれて最高だよ。
きみは、無理をしたらいけないから、乳母をつけようね。
乳母に任せたらいい。
キラリは、好きなことをしたらいいよ。」

キラリは、元々子供の世話をしたくなかったから、今まで以上に気楽な生活をした

こんな幸せで良いのかしら?
ビスコ様は優しいし、自由にしていいって。

キラリは、幸せな時間だった。

周りから見たら、仲の良い夫婦。

でも、使用人からみたら、関係は冷えていると思われていた。

普通寝室は、一緒、
出張と言って外泊。

使用人はビスコのことを知っているから、
出張と言って、女と会っていることを知っている。


キラリは、ビスコの異変を気が付かなかった。

好きなことをしていいと言われたキラリは、他人を思いやることをしなかった。









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